ファンタジー漫画

漫画「リオンクール戦記」の感想・レビュー!硬派で面白い戦記物の異世界転生マンガ

こんにちはユレオです。

数年前より”異世界転生/召喚”を題材にした小説作品が数多く生まれ、その小説作品を原作として漫画やアニメなど様々な形に派生したことで、漫画をはじめ映像業界などにも多くのコンテンツ作品が生まれました。

しかし、昨今では「異世界転生もの」の作品があふれかえり、「どこか似たような作品」であったり「物語構成がステレオタイプ」というような作品が増えています。

私自身異世界転生ものの作品は正直飽きていたところですが、先日読んだ漫画は非常に面白くて、しっかりとした世界観が読者を引き込む構成となっており、最近の異世界転生ものの作品と一線を画す内容でした。

本日ご紹介する漫画は異世界転生を題材としていますが、ファンタジー世界を舞台にご都合的な展開を見せず「文化」や「慣習」といった世界そのものをしっかり描いた戦記物の作品です。

タイトル:リオンクール戦記
作者  :原作.小倉ひろあき 漫画. Nagy
連載期間:2020年~2023年
巻数  :全6巻

日本人で平凡な人生を送ってきた41歳のサラリーマンが病死して、中世ヨーロッパ風の異世界で王国建国の祖となる英雄として数奇な人生を描いた壮大な「異世界転生×ファンタジー」漫画です。

原作である小説も物語はまだ序盤であるため、今後どのような物語展開を見せるかわかりませんが、物語の冒頭で王国建国の祖となる英雄になることが語られており、主人公がどのようにして成長していくのか非常に気になります。

昨今の異世界転生ものの作品とは異なり、ご都合的な能力を持たない主人公が努力と日本人として生きた経験を元に、限られた範囲で生活を良くしていこうとする様が細かく描かれ、異文化になじむための覚悟など心理的な描写が読者を引き付ける、最近では珍しいタイプの漫画と言えます。

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硬派な異世界転生漫画「リオンクール戦記」のあらすじ

主人公の田中正(たなか だだし)日本に暮らし妻と二人の子供を持つ平凡なサラリーマンとして人生を歩んでいましたが、胃がんのため家族に看取られながら41歳の若さで命を落とします。

死後延々と暗闇に落ちていく感覚を経て気が付くと、”リオンクール”と呼ばれる見知らぬ土地で7歳児の貴族の次男として転生しており、バリアン・ド・リオンクールとして新たな生を受けることになりました。

バリアンの住むリオンクールは文化レベルが低く、貴族という高い身分ではあるが、決して裕福ではなく、藁のベッドに手づかみで食事をする文化レベルであるため、ちょっとした病気一つで命を落とす過酷な環境でした。

また周辺の国々とは争いが続く戦乱の時代の真っただ中で、政治的にも不安定な土地で暮らしていくことになります。

バリアンは日本人として生きてきた記憶を持つことから天才児として扱われ、リオンクールの文化を尊重しつつも自分が理想とする国づくりのために父親である伯爵に具申して国そのものを変えようと試みます。


引用元:リオンクール戦記

バリアンは争いが絶えない過酷な土地で生活を送り、死んで元々という覚悟から生きられなくその日まで精一杯第二の人生を送ることを誓います。

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細かな世界設定が面白い「リオンクール戦記」の感想

この漫画は原作者である小倉ひろあきが「小説家になろう」で連載していた別タイトルの作品でしたが、第六回ネット小説大賞を受賞したことで注目集め、『リオンクール戦記』としてタイトルが変更されたて出版された小説のコミカライズ作品です。

異世界転生を物語のきっかけとして構成していますが、世界観はファンタジー要素は薄く、硬派な戦記物の様相を見せています。

良くある異世界転生ものの作品とは異なり「万能でご都合種の主人公のチート能力」というものが無く、主人公が7歳児として転生後に過酷で厳しい環境で成長していく様を丁寧に描いており、日本とはかけ離れたリオンクールと土地の文化や慣習がしっかりと描いていることから、今風の異世界転生漫画に比べて内容も深く読み応えがあります。


引用元:リオンクール戦記

主人公は厳しいリオンクールの土地で生き残るために獣を狩る方法を学び、そして戦乱の時代を生き残るために奴隷や罪人を練習台に人を殺すための訓練を行うのですが、やがて隣国の土地から牧童を殺し、家畜を奪って森に火を放つといった、生き残り死なないための過酷な経験を幼少時代から積み上げていく様は、昨今の異世界転生ものの作品からは一線を引く硬派な物語構成となっています。

残虐な描写がある作品で読者を選ぶかもしれませんが、「正義」とはその時代や文化の情勢で様変わりする深い政治的な様相も垣間見れて、今後の物語展開が大変楽しみな作品です。

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「Nagy」の他の作品のご紹介

Nagyの漫画作品はこれまで異世界転生を題材にしていますが、コメディな内容が中心の作風で活動をされていました。

本記事で紹介している「リオンクール戦記」はこれまでの作品とは大きく異なった作風で描いており、個人的には今後の活躍を期待している作家の一人です。

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