漫画の感想・紹介

漫画「シドニアの騎士」の感想。ハードSFの世界とメカ・ロボット物の融合が面白い漫画!

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こんにちはユレオです。

皆さんは映画や小説、漫画といったコンテンツの中ではどういったジャンルの作品がお好きでしょうか?

私は「どのジャンルの作品が好き?」と尋ねられると迷うことなく「SF」と答えます。

SFは「サイエンス・フィクション(Science Fiction)」の略語で、フランスの小説家であるジュール・ガブリエル・ヴェルヌが開祖と知られます。

一般的にはSFは科学的な空想にもとづいたフィクションの総称とされていますが、近年の解釈では幅が広がりSFファンタジーやSFミステリーとも呼ばれる様々なジャンルとの融合が図られ、総称としてそれらをSF作品と捉えられているケースもあります。

本日ご紹介する漫画はSF作品の中でも宇宙や未来を舞台にしたハードSFをテーマにした、SF漫画家の巨匠弐瓶勉の代表作品になります。

タイトル:シドニアの騎士
作者  :弐瓶勉
連載期間:2019年~2015年
巻数  :全15巻

太陽系がガウナと呼ばれる宇宙生命体によって破壊された1000年後の未来、人類が種の存続をかけて巨大宇宙船で太陽系を脱出して移民できる惑星を求め旅するSF物語です。

この漫画の舞台は地球ではなく巨大な宇宙船「シドニア」を舞台とした物語で、シドニアは小惑星ほどの岩塊を八角柱が貫通した形状をした宇宙船で、表面は厚い氷の層に覆われ、船体周方向の直径は6km、船体の全長は28kmに達する大きさで、50万人程度の船員を収容し、宇宙を航行しています。

こうした宇宙を舞台にした設定も魅力ですが、ガウナと呼ばれる人類の敵と戦うために「衛人(もりと)」と呼ばれる人型の主力戦闘機が登場し、メカデザインのさることながら、構造や機構が珍しいデザインで、ロボットモノが好きな方には魅力的な作品となっています。

「シドニアの騎士」はこれまでの弐瓶勉のSF漫画から大きく印象を変える作品となっており、絵柄や世界観などを大きく変化させた意欲作品で、新たに多くの弐瓶勉ファンを増やした作品でもあります。

主人公の谷風長道は宇宙を旅する播種船(はしゅせん)「シドニア」の最下層部で祖父と隠れるように暮らしていましたが、祖父が亡くなった後に上層部に出たところを捉えられます。

祖父はシドニア船の重要な人物で過去に通常兵器でガウナを撃退することの出来る唯一のエースパイロットでクローン素体となる人物でしたが、赤子まで成長した自身のクローンを奪いシドニアの住区外に逃亡していました。

長道は祖父より「衛人」と呼ばれる人型の主力戦闘機の操縦士としての技術、心構えを伝授され、地下で過ごしている間「衛人」の訓練装置を使ってただひたすら訓練を続けてきたことから、シドニアの歴史的名機である「継衛」を与えられることになります。

引用元:シドニアの騎士

長道は初めて外の世界と現実を知ったことにより、人類存続のかけて宇宙を航行する播種船「恒星間宇宙船シドニア」を守る為に衛人操縦士になります。

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これまでの弐瓶勉作品になかった展開をみせるマンガ「シドニアの騎士」の感想

この漫画はSF漫画界の巨匠 弐瓶勉の作品で、綿密な世界観設定や巨大宇宙船、巨大構造物等、SFファンが喜びそうな要素が満載の漫画です。

これまでの弐瓶勉の作品にあった「ダークSF」の世界観から大きく様変わりして、「明るいSF」の様相を見せており、SFだけではなく「ラブコメ要素」や「メカ・ロボット物」の要素が加わり、一気に読者層の幅を広げた作品です。

引用元:シドニアの騎士

この漫画の魅力はガウナとの戦いと先の読めないストーリーにあるのですが、戦闘シーンは非常に緊張感があり、圧倒的に不利な人類がどのように難所を乗り越えるかという手に汗握る攻防が続きます。

慣性の法則や宇宙における相対速度など、これまで多くのSF作品が表現を避けてきた物理法則などもしっかりと描写しており、SFファンにはたまらない作品です。

【まとめ買い】 シドニアの騎士 [Kindle版]

2014年にアニメ化しています。

「 弐瓶勉 」の他の作品と当ブログ記事で取り上げた作品

弐瓶勉はマイクロソフトゲーム「HALO」の世界観を題材とした、さまざまな作家によるグラフィックノベルのオムニバス作品集に日本人唯一の作家として参加するなど、日本の漫画家の中では珍しく、海外での評価の高い作家で、SF漫画では様々な名作を執筆されています。

作風として巨大構造物や独特の用語が特徴で、深い説明もないまま話を進めるので、読者の想像力を掻き立てるため、それがまた作品の魅力となっています。

「弐瓶勉の有名作品一覧」
BLAME!
NOiSE
人形の国
BIOMEGA
ABARA
シドニアの騎士

当ブログで取り上げた他の弐瓶勉の作品をご紹介します。

人形の国 /弐瓶勉 既刊3巻

巨大な跡層におおわれた人工天体天体に住んでいた主人公が正規人形と呼ばれる存在になり、軍国主義の帝国と対峙して生存をかけて戦うSF冒険ダークファンタジーの物語です。
主人公のエスローとその仲間たちは地底との戦争に敗れた人々の子孫で、極寒の人口天体の地表で生活をしています。
ある日、戦闘訓練中にリベドア帝国の兵士に追われる不思議な少女を助けるのですが、彼女が持っていたものは「世界が終わってしまう」代物で、これをめぐりエスロー達が住む拠点が襲われ、エスローも瀕死の状態になりますが、正規人形と呼ばれる存在になり生きながらえ、リベドア帝国に復讐を誓います。

【まとめ買い】 人形の国 [Kindle版]

BLAME! /弐瓶勉 全10巻

遥か未来の巨大建築物に覆われた地球が舞台のハードSF漫画です。
人類の技術が進歩した結果「ネットスフィア」と呼ばれるネットワーク社会が構築されますが、人類は感染症の蔓延によりネット端末に接続するための遺伝子が失われ、ネットワーク社会が崩壊します。
やがて人類は「ネットスフィア」から不法居住者とみなされ、排除される対象となります。
制御を失った建築機械は暴走を続け、地球は多層階層の巨大建築物に覆われることとなり、人類を救うため主人公の霧亥はネット端末に接続できる感染前の遺伝子を求めて、巨大建築都市をさまよい探索を続けることになります。

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