漫画の感想・紹介

漫画「マージナル・オペレーション」の感想。民間軍事会社がテーマの面白い漫画。

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こんにちはユレオです。

世の中には戦場をテーマにした映画や漫画や小説がたくさんありますが、そういったコンテンツのほとんどが主人公が国や組織に属する兵士だったりします。

しかし世の中には国や組織に属さない軍隊である傭兵という職業があります。

一説には傭兵は人類最古の職業と言われ、古くからビジネスとして成立しています。

現在はそういった傭兵も組織化されて、民間軍事会社という会社組織が作られ、紛争地域での戦闘や警備や軍事教育等の軍事的サービスを行う企業が世界中に存在します。

今日ご紹介する漫画はこういった民間軍事会社をテーマにした漫画です。

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タイトル:マージナル・オペレーション
作者  :原作.芝村裕吏 漫画.キムラダイスケ
連載期間:2013年~
巻数  :既刊12巻(2019年1月現在)

傭兵がテーマの漫画ですが、主人公はスーツ姿とギャップを感じる扉絵です。

漫画「マージナル・オペレーション」のあらすじ

主人公の新田良太(アラタ)はゲーム好きでオタク趣味の元引きこもりで、7年のニート生活から抜け出してデザイン会社に勤めていましたが、ある日会社が倒産します。

元々デザインの仕事が性に合っていたわけではなく、会社がつぶれたことによるショックはそれほどありませんでしたが、再び無職へ戻ることへの不安を抱えることになります。

家賃の支払いなど金銭的な問題もあった為、すぐに就職活動を始めたアラタはネットで見つけた民間軍事会社「自由戦士社」の募集に条件に惹かれ応募するこにしました。

「自由戦士社」の業務内容は「直接的軍事行動またはその支援、命の危険有り」というもので2年働けば国内の警備会社で雇ってもらえる好条件もあり就職を決めます。

研修は海外の紛争地域で行われ、研修内容はパソコンの前に座りコンピューターゲームの感覚で1日10時間シミュレーションゲームのオペレータをひたすらを行うものでした。

しかし、これはただのゲームではなく、実際の兵士がアラタの指示で作戦行動し、民間人を攻撃していたことに気が付きます。

アラタはこのことにショックを受けて一時的に訓練からリタイアしますが、生きていくことの厳しさの現実から目を逸らさず、悩み、苦しみ、葛藤を抱きながらも向き合うことを心に決め訓練に復帰します。

それを機に人の命が関わってることを自覚して作戦指揮を行うようになり、持ち前の記憶力とシミュレーションゲームで培った高い適性のオペレーションを行うことで、被害を抑えて指揮官としての才能を開花します。

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漫画「マージナル・オペレーション」の見どころ

この漫画は芝村裕吏の小説が原作でキムラダイスケが漫画を担当しています。

民間軍事会社という日本になじみのない会社に就職した元引きこもりでゲーム好きのアラタが軍隊をオペレートする仕事に就くお話です。

民間軍事会社とはどういったものか

民間軍事会社というのは日本ではなじみのないものですが、アメリカやイギリスでは直接戦闘、要人警護や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站などの軍事的サービスを行う企業があり、新しい形態の傭兵組織として1990年代に誕生しました。

「民間軍事会社とは」

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1980年代末期から1990年代にかけて誕生し、2000年代の「対テロ戦争」で急成長した。国家を顧客とし、人員を派遣、正規軍の業務を代行したり、支援したりする企業であることから、新手の軍需産業と定義されつつある。

主な業務としては軍隊や特定の武装勢力・組織・国に対して武装した社員を派遣しての警備・戦闘業務に加え、兵站・整備・訓練など旧来型の傭兵と異なり提供するサービスは多岐に渡る。軍の増派がたびたび政治問題化していることや、より多くの兵士を最前線に送るために後方支援や警備活動の民間委託が進んだこと、民間軍事会社の社員の死者は公式な戦死者に含まれない等の理由がその背景にある。イラクやアフガニスタンでは、従来であれば正規軍の二線級部隊が行ってきた警備や兵站、情報収集など後方業務を外注する民間組織として正規軍の後方を支える役目を担い、多い時で約26万人の民間人が米国政府の業務に関わった。

その一方で軍人、民間人、傭兵のどれにも当てはまらない非常に曖昧な存在であることや、需要が増大し急速に規模が拡大したため、管理が行き届かず多くの不祥事(2007年にブラックウォーター社が引き起こした民間人虐殺事件など)を起こした事などが問題になっている。また、2004年3月に、PMSCsコントラクターが民衆に惨殺され、町を引きずり回された後に焼却、橋に吊るされるという事件が発生。これが原因となりファルージャで多国籍軍と武装勢力が軍事衝突し、4月と11月の戦闘を合わせて多国籍軍側100人以上、武装勢力と民間人にそれぞれ1000人以上の死者が出た。

2008年9月、スイスの国際会議においてアメリカや欧州諸国、中国、イラク、アフガニスタンなど17カ国は民間軍事会社に国際法を順守させるため、各国に対して適切な監督・免許制度の導入、採用時の審査の厳格化、戦時の民間人保護を規定した国際人道法や人権法に関する社員教育の強化など適切な監督を求める具体的な指針を盛り込んだモントルー文書を採択した。

引用元:民間軍事会社 – Wikipedia

物語の展開について

アラタは自由戦士社の訓練を終えて新たな紛争地域に配属後に、実際の戦場に足を運びますが、そこで見た兵士は少女を含む少年兵ばかりで、子供で構成された部隊は危険な任務に付いたり「おとり」として扱われるなど、戦場での兵士の扱いについて疑問を抱きます。

アラタは少年兵の部隊のリーダーで大人の兵士であるオマルの信頼を得て、少年兵たちを指揮し被害を最小限に抑えて戦果を上げます。

こうした仕事ぶりから、紛争地域の地元民との交渉役に抜擢されますが、地元民との交流のなかで、この土地で起きている問題と、「自由戦士社」との摩擦を知ることとなります。

この後地元民と自由戦士社との戦闘が行われたことがきっかけで、アラタは自由戦士社を辞めて自ら民間軍事会社を起こす事とになるわけですが、この民間軍事会社時代の経験と人脈が、後程の物語で生きていきます。

最後に

この漫画は簡単にまとめると、ゲームや漫画が好きな30歳のオタク趣味の元ニートが、会社が倒産したことがきっかけとなり、民間軍事会社に就職して持ち前の記憶力とシミュレーションゲームで鍛えた判断能力という特技を戦場で生かして傭兵の指揮官を行うお話です。

これだけを見ると薄っぺらい物語をイメージしそうですが、ありきたりなご都合主義的なお話ではなく、時には味方兵士が犠牲になることもあり、戦場の厳しさや人が生きていくうえで避けられない思想同士の対立、紛争が現状というものを知ることが出来ます。

そういた争いを民間軍事会社が請け負うという仕組みは現実世界でも通じるところがあり、こういった世界が世にはあるということを知ることが出来る興味深い漫画です。

現在9巻まで出版されており、週末の一気読みにはお勧めの巻数ですので是非読んでみてください。

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