こんにちはユレオです。
先日の「As if(アズイフ)の法則」について記事を公開し多くの方に読んでいただけました。
今回の記事は「As if(アズイフ)の法則」を実際に生活に役立てる為の内容をお話ししようと思うのですが、その前に「As if(アズイフ)の法則」をご存知で無い方の為に駆け足で説明させていただきます。
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「As if(アズイフ)の法則」とはどういった内容か
「As if(アズイフ)の法則」とは心理学者のリチャード・ワイズマンが提唱している考えです。
この「as if(アズイフ)とは、「~のように」」という意味で、19世紀の心理学者であるウィリアム・ジェームズの仮説である
「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ。怖いから逃げるのではなく、逃げるから怖くなるのだ。」
という「感情は行動によって生み出される」という考えに基づき、「○○になるには、○○であるかのように行動すればいい」という考えを提唱しました。
つまり、「幸せになりたければ、すでに幸せであるかのように行動すればいい」という考え方で、このような考えである「As if(アズイフ)の法則」は様々な実験により確認されています。
今までは一般的と考えられていた心理学は「感情が行動を促す」と考えられていました。
具体的には以下のような内容です。
「幸福だから笑顔になる」
「不安だから汗が出る」
「悲しいから泣く」
なんだか当たり前のことのように聞こえると思います。
しかし、最近ではこの考えが間違っているのではないかという研究結果が出るようになりました。
今まで心理学で常識と思われていた「感情が行動を促す」という考えは、昨今では「感情は行動によって生み出される」という考えに変わっています。
「幸福だから笑顔になる」 → 「笑うから幸せに感じる」
「不安だから冷や汗が出る」→ 「冷や汗が出るから不安に思う」
「悲しいから泣く」 → 「泣くから悲しく感じる」
このような考えを信じる人もいれば信じられない人もいるでしょう。
しかしこれらは多くの実験を行い検証された結果で裏付けがあるわけです。
人は皆「○○になりたい」というような願望を持っています。
そのために多くの人はまず従来の思考を変えて「○○になろう」と意識します。
そしてその後「行動が変わる」と考えています。
この「考えかたを変えて行動を変える」という方法は、「幸福だから笑顔になる」という考え方で脳の仕組みとしては間違っており、「行動を変えて考え方を変える」という方法、つまり「笑うから幸せに感じる」という考え方の方が実は人間の脳の仕組みと正しいのです。
「As if(アズイフ)の法則」とは「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ。怖いから逃げるのではなく、逃げるから怖くなるのだ。」という考えに従った
「○○になるには、○○であるかのように行動すればいい」と言った考え方です。
———-振り返りはここまで———-
ここまで「As if(アズイフ)の法則」について駆け足で説明させていただきました。
ではここから「As if(アズイフ)の法則」を実際に日常生活に活用してみるお話をしたいと思います。
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まずは行動を変えてみる
例えば「自信を持って人生を歩みたい」という願望を持っている人は、テレビの有名人でも身近にいる人でも構いません、はたから見て「ああ、この人は自信を持って人生を歩んでるな」と感じる人の行動を真似してみましょう。
「As if(アズイフ)の法則」に従い、「自信を持つようになりたければ、すで自信をもったかのように行動すればいい」という考えに従ってみましょう。
自信を持った真似をすることで考え方が変わり、願望通り自信が持てるようになります。
すごくシンプルな話で「それだけ?!」と思うかもしれませんが、本当にそれだけです。
服装や身なりを変える
行動だけではなく、見た目や服装なども真似するのは効果的です。
人は見た目の影響が自身の精神にも大きく影響します。
エリートサラリーマンを目指したいなら、高価なビジネススーツを着たり、アスリートを目指すなら、かっこいいスポーツウェアやスポーツシューズを身に付けたりすると効果的です。
「見かけから入るなんて、なんだかダサいw」と思われるかもしれません。
しかし、これについても有名な実験で実証されており、人は見かけが変わると思考や行動に影響が現れます。
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「スタンフォード監獄実験」をご存知でしょうか?
人は見かけが変わると思考や行動に影響が現れる有名な実験で、「スタンフォード監獄実験」というのがあります。
この実験は有名で、実験を元とした映画や小説が出ています。
こちらは「エクスペリメント」というスタンフォード監獄実験を元に製作された映画です。
「スタンフォード監獄実験」は1971年に、アメリカ・スタンフォード大学の心理学者フィリップ・ジンバルドーが、刑務所を模倣した施設で行った実験です。
この実験の為に一般公募した70人から被験者21人を選び、11人を看守役に10人を受刑者役にグループ分けをしてそれぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせました。
看守役は制服を着てサングラスを着用し、受刑者役を受刑者のように扱うように指示され、受刑者役は囚人服を着せられ片足には常時南京錠が付いた金属製の鎖が巻かれるなど、囚人としてかなり手の込んだ服装にさせられます。
その結果、時間が経過するにつれて看守役の被験者はより「看守らしく」行動をするようになり、受刑者役の被験者はより「受刑者らしい」行動をするようになりました。
この実験は2週間の予定でしたが、ジンバルドーが考えて以上に、それぞれの役割を演じている被験者の行動がエスカレートして、実験の継続は危険と判断されて6日間で中止になりました。
人は見かけを変えると行動が変わり、そして考え方も変わるという貴重な実験内容です。
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まとめ
ユレオは理想の自分になるために何か新しいことを学ぼうとしたり、何か新しいことにチャレンジしようとしたときに、周囲の人から「見かけから入るなんてかっこ悪い」とか「服装や道具は後から揃えればよい」ということを何度も聞かされてきました。
ですが、感覚的に「良い道具を買って始めた事は長続きする」ということを感じていたので、「As if(アズイフ)の法則」を知ったことで、この考えが確信に変わりました。
今ではなりたい理想像になる為に以下のようなことを心がけています。
- 考えを変えて行動を変えるのではなく「行動を変えて考えを変える」。
- 見た目は大事!なりたい自分の姿を描き先にその姿になってしまう!思考や心理は後からついてくる。
- 何か新しいことを本気で取り組みたいなら良い道具をそろえよう。
もしあなたが何か新しいことを始めたいと思っていたり、なりたい理想像があるのでしたら、
「あたかもそうなったかのように振る舞い、そのために投資をして見た目を変える。」
というのは有効な手段だと思います。
誰にでもできて投資額が少なくてすむ「As if(アズイフ)の法則」を体験できる手段として、高価な万年筆と手帳を買うのをお勧めします。
ユレオは高価な万年筆と手帳を仕事で必ず携帯するようにしてますが、周囲から万年筆を使っていると一目置かれますし、使っていて気分が良く、仕事に対してやる気が出ていい仕事ができる気がします。
こういった「形から入る」というのは良いものです。
是非とも一度この考えをお試しください。
*「As if(アズイフ)の法則」はリチャード ワイズマン著書「その科学があなたを変える」に詳しく書かれています。
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