健康

【運動の精神的な効能】なぜ運動で人は幸せを感じて気分が安定するのか

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こんにちはユレオです。

突然ですが皆様に質問です。あなたは普段から継続的に運動をされていますか?

うーん、最近は運動していないなー。お腹が出てきた気がするし…

現在の日本の社会では意識的に運動をするようにしなければ、なかなか運動の機会が無く、多くの方が運動不足になりがちです。

運動から遠ざかり体重が気になる方もおられるのではないでしょうか。

俺は痩せているから運動しなくても大丈夫だよ。

そんなダイエットと無縁な方もおられると思います。

しかし運動は体重を維持したりすることだけではなく、精神的な安定に大きな影響があることをご存知でしょうか?

今日は運動がもたらす精神的な効能についてお話したいと思います。

運動による精神に影響する効能

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運動は身体に対する効能、例えば体重の管理や維持と言ったものだけではなく、精神的なものに対しての効能が大きいということをご存知でしょうか。

適度な運動は精神的な安定や鬱病・アルツハイマー・パーキンソン病などさまざまな病気の予防と防止に役立ちます。

運動をしたことでアルツハイマーやパーキンソンの予防といった事が実感できる方はおられないと思いますが、気分が落ち込んだときに運動したことで気分が晴れたり、運動が終わった後に何とも言えない高揚感(ランナーズハイ)を味わったりしたことはありませんか?

おそらく多くの方が運動後の爽快な気分を経験したり、運動によって気分の切り替えが出来たという経験があるはずです。

では、なぜ運動がこうした「精神的な安定」や「脳にまつわる病気の予防」につながるのでしょうか?

脳内物質の分泌が多幸感を生み、精神をリセットする

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体を動かし運動をすることで、筋肉を作り体力をつけることが出来ます。

こういった運動を定期的に行うことで、スタミナをつけて日々の生活で必要な行動、例えば階段を上るであったり、重い荷物を持つというような行動が行えるようになります。

こういった運動を行うと脳内物質であるエンドルフィンが分泌され、幸福感をもたらせることは知られています。

ではなぜエンドロフィンが分泌されると人は幸福感を感じるのでしょうか?

人は運動を行うと身体へのストレスを感じて、やがて心拍数が増大し心臓への負担が高まります。

脳は「身体の危機」と感じることでストレスを受けて、身体と脳を守るために脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質を分泌します。

「脳由来神経栄養因子(BDNF)とは」
BDNFは、中枢神経系や末梢神経系の一部のニューロン(神経単位)に作用し、今あるニューロンが維持されるようにサポートし、ニューロンの成長を促し、新しいニューロンやシナプスに分化することを促す。脳の中では、BDNFは、海馬、大脳皮質、大脳基底核で活性化されている。それらの部位は、学習、記憶、高度な思考に必須の領域である。 BDNFは、網膜、運動ニューロン、腎臓、唾液腺、前立腺にも作用する。

BDNFそれ自体は、長期記憶に重要である。哺乳類の脳にある大多数のニューロンは、胎児期に形成されるのであるが、成人の脳の一部分では、神経幹細胞から、神経発生neurogenesisとして知られるプロセスにより、新しいニューロンを成長させる能力を維持している。神経栄養因子は、神経発生neurogenesisを刺激し、コントロールする化学物質である。BDNFは、最も活性のある神経栄養因子の一つである。生まれつきBDNFを作ることができないネズミは、脳や感覚神経の発達障害を起こし、通常は出生して間もなく死亡する。このことは、BDNFが正常の神経発達に重要な役割を果たしていることを示唆している。BDNFに構造的に関係している他の重要な神経栄養因子には、NT-3、NT-4、NGFがある。

BDNFノックアウト・マウスの表現型は重篤であり、出生後、早期に死亡する。BDNFノックアウト・マウスでは、感覚神経が消失し、協調運動、バランス運動、音の聴取、味覚、呼吸運動を行うことができない。BDNFノックアウトマウスは、小脳に異常があり、交感神経のニューロンの数が増加している。
ある種の身体的運動は、ヒトの脳において、BDNFの合成を3倍程度にまで増加させる。この現象は、運動による神経発生neurogenesisや、運動による認知機能改善の仕組みの一つである。ナイアシン(ビタミンB3)は、BDNFと受容体TrkBを上方制御する。
引用元:脳由来神経栄養因子 – Wikipedia

脳由来神経栄養因子(BDNF)が分泌されることの効能を具体的に運動で説明すると、脳由来神経栄養因子(BDNF)は神経細胞を修繕したり保護したりする役割があり、神経細胞の働きをリセットする役割があります。

こうした仕組み、特に”神経細胞の働きをリセットする”というのが運動後に苛立ちやもやもやとした気分をすっきりさせて気持ちを楽にさせてくれます。

そして脳由来神経栄養因子(BDNF)が分泌されるとエンドルフィンも同時に脳内に分泌されて、運動による身体への不快感を抑えて、身体の痛みが脳へ伝わるのをブロックして多幸感を感じさせます。

この脳由来神経栄養因子(BDNF)による多幸感は薬物と同じような常用性がありますが、身体には悪影響は無く、運動を行う多くの方がこうした多幸感を感じているはずで、自覚はしていないかもしれませんが、こうした脳内物質がもたらす多幸感の気持ちよさを求めて運動を行っています。

運動量は適度なもので十分

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ではこうした多幸感を得たり日々の生活を穏やかに送るためにはどれくらい運動をすれば良いかというと、アスリートのように激しい運動を毎日行う必要は無く、健康を維持して精神的な安定を求めるだけであれば、1日30分ほどの運動で十分保つことが出来ます。

こうした幸福感を維持するには運動を定期的に行い習慣化することが求められ、運動により人生そのものに大きな影響と成長を与える事になります。

最後に

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ここまで運動が「精神的な安定」や「脳にまつわる病気の予防」につながる理由についてお話してきました。

運動をすることで脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質を分泌量が増えて、神経細胞を修繕したり保護したりする役割と精神的な安定の役割を果たします。

この時に同時にエンドルフィンも分泌されることで多幸感を感じ、そしてこの多幸感を無意識に求めて人は再び運動を行おうとします。

運動が習慣ではなくなった方はこうした多幸感を忘れているだけで、再び運動を行うことで誰でも味わうことが出来ます。

もし日々の生活に幸せを感じず、苛立ったりもやもやとした生活を送っているのでしたら、一度騙されたと思って早朝30分ほどランニングをしてみてはいかがでしょうか。

始めは億劫に感じるかもしれませんし、めんどくさいと思うでしょうが、確実にあなたの身体にとってもの精神にとっても良い影響を与えます。

是非一度お試しください。

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