こんにちはユレオです。
さて、インターネット検索をした結果、この記事をご覧いただいているということは、あなたは人間関係において悩みを持たれているのではないでしょうか。
本記事は部下を持つ人や指導する立場の方に向けた内容で、人が自分の思い通りにならずにイライラしてしまう場合の適切な対処方法を分かりやすく説明しています。
この時点で読者を一気に絞ってしまいそうな内容ですが、皆さんはこれまでの人生の中で「他人を思い通りにできない」という事でいら立ちを覚えた経験はありませんか?
本日はそういった経験がある方には是非聞いてほしい、人が自分の思い通りにならずにイライラを募らせたときに考えるべき「課題の分離」についてお話したいと思います。
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◆記事の目次◆
本記事の内容
- 他人に対してイライラしたりする理由は何か?
- イライラの原因は相手ではなく自分自身である。
- アドラー心理学の「課題の分離」について。
本記事ではアドラー心理学の「課題の分離」について、実例を交えてわかりやすく解説しています。
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本来はイライラする必要が無いはずの出来事
あなたが指導する側の立場だったとして、指導した通りのことを行わない人に対していら立ちを覚えたという経験はありませんか?
部下を持つ人や指導する立場の方の多くは経験していると思いますが、良かれと思って指導する内容が受け入れられなかったり、その指導を受ける人が指導内容に従うつもりがないという時、あなたはこのように思いませんか?
こいつはいつになったこのいい加減な態度を直すつもりだ!
こうしたイライラを募らせることで普段の生活に支障が出たり、その人との対人関係が悪化した経験ははないでしょうか?
そして、良かれと思い指導を強制(考えを押し付け)して、無理やり指導内容に従わせようとしたことはありませんか?
指導を強制することで指導を受ける人の態度が改まる場合もあるでしょうが、そのためにあなたは精神をすり減らす必要は本来必要はないはずです。
イライラの原因は相手ではなくあなたが生み出している
こういった「他人を思い通りにできない」事で生まれるイライラの原因は誰のせいでしょうか?
そんなの相手のせいに決まっている!
そう思いますよね。多くの方が自分に従わない相手が悪いと考えるかと思います。
しかしこのイライラの原因はあなた自身の問題で、「課題の分離」がうまく行っていないことで生まれています。
一見信じられないと思うかもしれませんが、実は「他人を思い通りにできない」事で生まれるイライラの原因はあなたにあり、あなたが生み出しているのです。
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課題の分離とは
では、「課題の分離」について解説していこうと思います。
大前提のお話として、あなたの人生があなたの物であるように、相手の人生もその人の物です。
ゆえに、あなたは指導する立場ですが、あなたの指導を傾聴し、その内容に従うかは相手自身が決めることです。
立場による圧の強い指導や、相手に言うことをきかせる為に力で抑え込んだりしたとしてもお互いに良い結果は生まれません。
こうした”指導された内容に従う”という課題は指導を受ける側の人の課題であり、あなたの課題ではないことに気が付くべきです。
指導された内容に従わないことで困るのは指導を受ける側の人であり、あなたではありません。
あなたは何も気を病む必要はなく、あなたの課題はただ「相手に指導する」だけの事なので、相手が指導に対して従わなかったとして、相手の問題であることから、本来はあなたはイライラした気分になる必要はありません。
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課題の分離は問題を解決する為の入り口である
指導を続けたが効果が上がらず、相手の行動にやきもきしたりしてイライラを募らせるとした場合、そのイライラはあなたが生み出しているとお話しました。
課題の分離を行い、冷静に”相手に指導する”ことがあなたの課題として、”指導された内容に従う”という課題は指導される側の人の課題と認識することでイライラが無くなります。
しかし、勘違いしてはいけないのが、課題の分離はあなたがイライラを募らせるといった問題の解決の入り口で、最終的な対人関係の目標ではありません。
指導する相手との関わりを無くすのが目的ではなく、イライラが生じた時に、それが最終的に誰の責任になるのかということを理解しているのか、理解していないのかで精神的な苦しみが異なります。
「課題の分離」は、問題を解決する為の入り口と考える事が重要で、他人が思い通りにならない時にイラ立ちを感じたら、このことを思い出して冷静さを取り戻すことで、イライラすることなく、本来あるべき正しいコミュニケーションをとることができます。
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最終的に困るのは誰かということ
問題や悩みと言ったものがあるときは、それぞれの課題を分離して、それが最終的に誰の責任になるのか、誰が困るのかということを冷静に考え、その結果あなたに関わる課題だけを対処すれば良いのです。
他人の課題に対して言及したとしてもあなたは何もできません。他人の課題は他人のものなのです。
つまり対処できない事を対処しようとやきもきしてイライラを募らせて、その状況が改善されないことに心を悩ます必要はないのです。
”指導された内容に従う”という課題は指導を受ける側の人の課題であり、あなたの課題はただ”相手に指導する”ことです。
こういった割り切った考えというのに抵抗を感じるかもしれませんが、このような課題をそれぞれ分離する考えを持つことは人生に必要です。
勘違いしてもらわないように念を押しますが、他人を突き放すということを奨励してるのではありません。
他人の考えというものはそもそも支配出来ないと捉えて、その支配できないものに干渉して無理やり支配しようとやっきになり、イライラを募らせるのを止めましょうというお話をしているのです。
最後に
ここまで人が思い通りにならずにイライラを募らせたときに考えるべき「課題の分離」についてお話ししてきました。
ここまで読まれましたらお分かりだと思いますが、立場を利用して無理やり考えを押し付けたりしても、人間関係がこじれるだけです。
イライラが募った時は「課題の分離」を思い出し、”指導された内容に従う”というのは指導を受ける側の人の課題で、あなたの課題はただ”相手に指導する”ことであると理解し、ただ冷静に指導を続ければ良いのです。
他人を支配しようと躍起になり、それが出来ないということでイライラを募らせるというのは無駄であり、他人は支配できるものではないことを念頭に置いておけば、人生が楽になるはずです。
これらの考えはアドラーの心理学に関連する書籍に詳しく書かれています。
アドラーの心理学では人間はいかに生きるべきかに触れており、どうやったら今抱えている悩みを解決できるかを考える実践の心理学です。
また、どうすれば幸福になれるかということにも踏み込んでいます。
人が思い通りにならないというようなことでイライラを募らせたときには「課題の分離」を考えることで気持ちが楽になります。
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