こんにちはユレオです
突然ですが質問です。皆さんはいままで他人と自分自身を比較して優越感を感じたり嫉妬したりした経験はありますか?
比較するものは何でも構いませんが、分かりやすいもので言うと「年収」や「社会的地位」等があげられます。
俺はあいつに比べてたらまだ給料が良い、会社も上場してるしあいつより上だ。
俺はあいつに比べて給料も安いし、つまらない仕事にしか就けない……
優越感はともかく、嫉妬を感じてこういった不満を口にする人は少なからずおられると思います。
こうした不満は「相手と何かを比べて俺は勝っている、もしくは劣っている。」という考えがあり、その結果優越感や嫉妬が生まれます。
そしてこうした比較をした結果自分の方が劣っている時に生まれる嫉妬により多くの方が苦しんだり悩んだりします。
こうした優越感や嫉妬はなぜ生まれるのでしょうか?今日は他人と比較をして苦しむ理由とその対策についてお話したいと思います。
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他人と比較することで優越感や嫉妬が生まれる
みなさん一度は自分と他人を比較して、他人の持つものが羨ましく思い嫉妬したりしたことがあるかと思います。
そして、その結果苦しんだり悩んだりしたこともあるでしょう。
自分と比較して「他人が勝っている」と知ることで嫉妬が生まれます。
この心理と同様に、他人と比較して「自分の方が勝っている」と思って優越感を感じたことはありませんか?。
- 私はあの人より貯金が多い。(貯金額による優劣)
- 私はあの人より年収が高い。(年収による優劣)
- 私はあの人より立派な会社に勤めている。(社会的地位の優劣)
こうした考えを持ち、他人と比較することで心の安定を図ったことは一度はあるかと思います。
こうした考えというのは”比較する対象物と同一化”をしていることで起こります。
そして、こうして「自分の方が優れている」と思って優越感を感じる行為と「他人の方が優れている」と思って嫉妬を感じる行為の根幹は「同一化」という一つの考えから生まれています。
この「同一化」により人は優越感を感じたり嫉妬したりと心を大きく惑わせます。
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同一化とはどういうものなのか
こういった優越感や嫉妬が生まれる原因は同一化にあるとお話しましたが、同一化とはどういったものなのでしょうか?
同一化について詳しく説明したいと思います。
あなたが「減った・壊れた」と思うと気分が落ち込んだり、不安になったりする物はありますか?
多くの方が以下のような時、気分が落ち込んだり、不安になったりすると思います。
理解を深めるために「自分の身に起きた」と思ってお読みください。
- 私の貯金が減った。
- 私の年収が減った。
- 私が有名企業を退職した。
こういった事が起きると気分が落ち込んだり不安を感じるかと思います。
しかし、なぜ人は「貯金が減る」「年収が減る」「所属組織から外れる」と悲しんだり落ち込んだりするのでしょうか?
悲しんだり落ち込んだりする理由はそういった”物”、つまり「貯金」「年収」「所属組織」に執着して自分と「同一化」しいることに気付かず、「同一化」が進み自身と一体になってしまっているからです。
その結果「貯金」「年収」「所属組織」が減ったり損なわれると”自分自身が減った・損なわれた”と感じ、それらが他人と比較して劣ると”自分自身が相手より劣っている”と感じ嫉妬するわけです。
さらに言えば他人より「貯金」「年収」「所属組織」が上だと思うと”自分自身の方が相手より勝っている”と優越感を感じるわけです。
こうした「同一化」により人は心を大きく惑わせるわけです。
同一化が深刻な場合は命に係わることがある
同一化をさらに分かりやすく説明する為に万人が理解しやすい「貯金」を失ったら落ち込んだり、不安になったりすることを例に説明したいと思います。
自分の存在と「貯金」とは当然別の存在です。
ですが、多くの人が「貯金=自分」と考えているので、貯金が減ると「自分が減った」と感じて落ち込んだり、不安になったりします。
世の中の多くの人は所有する物に対して同一化しています。
酷い場合はその事実に気が付かないほど一体になっています。
貯金と同一化した場合は”貯金が減ると自分が損なわれる”ように感じます。
例えば”貯金を全てFXで失ったショックで自殺した”というような事が起きるのは「貯金=自分」と同一化することにより、「貯金がゼロになった=自分の価値がゼロになった」と自身を誤って認識していることが不幸な自殺を起こすきっかけになってます。
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同一化の苦しみから解放されるには
何かと「同一化」することによって人は心を乱す元となります。
「同一化」していることで他人と比較し優越感を得ることがありますが、同時に嫉妬を感じて苦しむ事もあります。
こうした同一化による気持ちの浮き沈みから解放されるためには、「全ての物に対して同一化しない」ということになりますが、普通の人はそのようなことはまず出来ません。
他人と比較し優越感を得る行為を捨て去ることは「同一化」から解放されることになり、同時に嫉妬による苦しみから解放されることになります。
ではどうすれば「同一化」を無くせるのかというと、「同一化していることに気が付き、あるがままを受け入れる」ということです。
他人と比較して優越感を感じたり嫉妬を感じたとき、「あっ、私は今○○と同一化している」と気が付き、その状況をあるがまま受け入れれば良いのです。
「あるがままを受け入れる」というのはすぐには難しいかもしれませんが、「気が付く」ということは意外と意識すれば出来ます。
何かについて他人と比較して優越感を感じたり嫉妬を感じて心が乱れたときは「あっ、私は○○と同一化している」と気が付けば同一化の解放がスタートします。
そして最終的にあるがままを受け入れるというのは「同一化」から解放され、他人と比較して心が乱されることが無くなります。
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まとめ
ここまで他人と比較をして苦しむ理由とその対策についてお話ししてきました。
あなたが他人の物を見て羨ましく思い嫉妬を覚える感情は、自分との比較により生まれますが、あなたの中でその比較している物との「同一化」しているのが原因です。
また、そうしたときに生まれる嫉妬は次のような方法で解放することが出来ます。
①:あいつが持っている○○が羨ましい、(嫉妬や妬みを覚える)
②:「①」のため気分が落ち込み、不安になり苦しく感じる。
③:この時「ああ、私は○○に同一化しているんだな」と気が付く。
④:自分が同一化していることに気が付いたら、あるがままに受け入る。
以上が他人と比較をして嫉妬を覚えた時の苦しみから解放される流れになります。
これと同じように自分の方が優れていると感じて優越感を感じた時も同様に次のように気が付いてください。
①:私の持っている○○の方が相手より優れている(優越感や安心を覚える)
②:「①」のため気分が良くなる。
③:この時「ああ、私は○○に同一化しているんだな」と気が付く。
④:自分が同一化していることに気が付いたら、あるがままに受け入る。
この時の「あるがままを受けれいる」というのは優越感を受け入れるということではなく、自分の状況を事実として認識するだけで特に感情を挟まない事を差します。
相手より○○を多く持っているなら「私は○○をいくつ持っている」という事実だけ受けれいれ、他人との比較はしません。
こうした”気付き”を繰り返すことで同一化から抜け出し、他人と比較して心が乱されるということが無くなります。
このような考えは以下のエックハルト・トールの著書で詳しく書かれています。
エックハルト・トール(1948年2月16日生まれ)は、ドイツ生まれでカナダ在住の著者。「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」(原題 The Power of Now)と、「ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる」(原題 A New Earth)の二冊の著作で特によく知られる。2011年に、ワトキンス・レビュー(Watkins Review)による、 世界で最も精神的に影響力のある人物に位置づけられた。2008年にはニューヨーク・タイムズが「アメリカで最も人気のある精神世界分野の著者」と評した。
もしご興味があればお読みください。
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