こんにちはユレオです。
今日お話しする内容は、これと言った結末も無く完結もしないお話です。
ユレオは電車で乗り合わせたある男性が気になり一度話をしてみたいと思いつつ、もう数年が経ってしまいました。
その男性と会ったのは最初の一度だけで、あの時声を声をかけなかったことに少し後悔しています。
その方は外国人の方で詳細は身ばれになるかもしれないので伏せますが、30代~40代半ばと思われる白人の男性です。
なぜユレオが数年たっても気になっているかというと、その方が電車内で起きたトラブルに対してとった行動が素晴らしいと感じ、その方の洞察とその時にどう思いその行動をとったのか聞いてみたいと思ったからです。
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電車内でなにがあったのか
いつも通りに乗った電車は満員ではないですが座席は埋まっており、立っている人がちらほらといる程度の込み具合で、ユレオはドア付近に立っていました。
駅に着いたところ、一人の若い男性が乗ってきたのですが、その方は脚を矯正器具で固定しており、2本の松葉づえ使ってようやく歩けるような状態でした。
息が切れてひどく疲れた様子で、見た感じ松葉づえではなく車いすが必要なように思えました。
電車の席は埋まっていたので、その男性は閉まった扉にもたれるように立っていたところ、年配の婦人がその男性に声をかけました。
席をゆずまりますよ、どうぞ。
優先席ではありませんでしたがその婦人は男性に対して親切心で席を譲ろうとしました。
ここまでは特に珍しい話ではなかったのですが、その男性が取った行動は予想外の物でした。
いらねえよ。お前は俺が障害をもっていると思って見下してるんだろ。お前みたいな偽善ぶるやつは最低なやつだ、話しかけるな!
怒鳴り散らしたわけではないですが、それなりに周囲には聞こえるような声で親切心で声をかけた婦人に対して罵声を浴びせました。
婦人は驚いた様子で、慄きつつ元の席に戻りました。
もしかしたらこの男性の矯正器具では着席出来ない構造かもしれません。
すぐに降りるからドア付近で居たいというのがあるかもしれません。
しかしこの男性は「自分が見下されている」という被害意識を持ち、親切心で声をかけた婦人に対して罵声を浴びせて断るという行動をとりました。
正直に言ってなぜこの男性がこのような発言をしたのかは理解できません。
ただ、電車に乗った時から表情も険しく肩で息をする様子であったので、なにかがあり平常な心理状態ではなかったことは感じられました。
車内は少し気まずい空気になり、この男性も居づらく感じたのか窓の外ばかり見て落ち着かない様子でした。
この時ユレオはこの男性の取った行動に対してすごく腹立たしく思いました。
「こいつは何様なんだろう!」
「よくもまあそんな返答ができるな!」
そんな怒りの感情が湧き、ひとこと言ってやりたくなりました。
そうしてると一人の白人男性が席を立ってその男性に近づき、流暢ではないですが聞き取れる日本語で声をかけました。
あなたがなぜそれほど怒っているかわからないし、何があったも知らない。だけどあなたが今後悔していることは分かります。
それだけを言って再び座っていた席に戻りました。
松葉づえをついた男性は何も答えず何も言い返さず、先ほど取った行動を恥じいたのか、居づらくなったのか、目的の駅に着いたのか、次の駅で降りていきました。
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誰の為にこの松葉づえの男性の行動を諭そうとするのか
この松葉づえをついた男性の行動は、控えめに見ても普通の行動ではありません。
彼の中に何らかの不満や怒りが鬱積して、それをあろうことに親切に声を変えた婦人にぶつけたわけです。
この時ユレオは松葉づえの男性に対して「ユレオの視点」で感じた怒りの感情をぶつけて、彼の行動が誤っていることを諭そうとしました。
しかし、これでは単にユレオの怒りを松葉づえをついた男性にぶつけているのと同じで、松葉づえをついた男性のとった行動と同じです。
白人男性は「松葉づえの男性の視点」で彼の行動が誤りと気づかせて、彼自身が先ほどの夫人とのやり取りが恥じる行動であるということに気が付かせようとしました。
これは過大な解釈かもしれませんし、この白人男性がそのような意図を持っていたかは分かりません。
しかし、白人男性が何を思ってあのように言葉をかけたのか知りたくなりました。
「この人と話をしてみたい。何の話をしらいいかわからないけど、とにかく話をしてみたい。」
そんな衝動に駆られたのですが一歩踏み出す勇気が足りず、白人男性は電車を降りていきました。
話しかけたとしてどんな話をすればいいかもわからないし、なんて言って声をかけてたらいいかも分かりませんでしたが、ただ、とにかく話をしてみたいと思ったのです。
結局その白人男性はそれっきり見かけることはなく、あの時声をかけれなかったことを今でもすこし後悔しています。
これと言った結末も無く完結もしないお話です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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