こんにちはユレオです。
先日は”物へ執着により苦しみが生まれることについて記事を書きました。
今回の記事は前回の補足事項になる為、大変恐縮ではありますが前回の記事を読まれていない方は一読いただけますと幸いです。
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肉体への執着
前回の記事の中で本当は触れておきたかった内容だったのですが、あまり情報が多すぎると「同一化」のお話が伝えきれないと思い、前回の記事の中に含めなかった内容を今回お話したいと思います。
前回の記事では以下のような”物”について同一化することで苦しみが生まれることを
お話しました。
- 貯金
- 車
- スマホ
- ドラクエのセーブデータ
- 役職
- 社会的地位
これと同じように同一化することで苦しみを生むものに”肉体”があります。
多くの方が以下のような時、悲しみ苦しむのではないでしょうか。
(理解を深める為「自分に起きた」と思ってお読みください)
- ユレオ(あなた)の肉体が衰えた。
- ユレオ(あなた)の聴力が落ちた。
- ユレオ(あなた)の髪の毛が薄くなった。
「肉体は魂の器」という言葉を聞いたことは無いでしょうか?
この考えは肉体は「魂の器=物」として考えることが出来ます。
前回の記事で「自分」とはなにかというお話の中で、自分とは「肉体を含まない自分という意識」で、噛み砕いて言うと「魂」であるとお話ししました。
自分との同一化ということを考えると「肉体」も”物”として同一化の対象になるわけです。
「魂」を以後「本当の自分」と置き換えて説明させていただきます。
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肉体は「本当の自分」とは異なる
人は年齢を重ねると体力が落ちてきて、容姿も年相応の変化をします。
もちろんそれにあがらい肉体を若々しく維持する為に健康的な食事をしたり、適度な運動をして身体を労わり大事にするというのは良いことです。
ですが肉体に執着を持ちすぎて同一化どころかほとんどの方が一体化しており、「本当の自分=肉体」と考えています。
それゆえ、肉体が衰えると「本当の自分が衰えた」と感じて悲しみ苦しむわけです。
ユレオ自身も「本当の自分」は「肉体」とは切り離して理解しようとしていますが、なかなかうまくいかず、「本当の自分=肉体」と考えがちです。
肉体は数ある”物との同一化”の中でも多くの方が極めて同一化が進み一体化してしまっている対象で、「肉体は本当の自分ではない」という考えそのものが”頭がおかしいのではないのか?”と思われがちで、なかなか説明するのが難しいです。
肉体は魂の器で借り物であるということ
人は生まれて肉体という器に入り、死ぬことで肉体から離れます。
死んだら意識はどうなるのか「本当の自分」はどうなるのか、これについては分かりません。
また、万人が納得するような答えは見つからないでしょう。
ですが、肉体に執着を持ち同一化していることに気が付き「あるがままを受け入れる」か、同一化していることに気が付かなくても時間をかけて「あるがままを受けれいる」ことが出来れば肉体への執着による悲しみ苦しみから解放されます。
少しわかりやすい例を挙げます。
視力が悪くてメガネをしている人は生まれた時からメガネをかけているわけではなく、ある時期を境に視力が衰え、メガネによる矯正が必要になったわけです。
視力が落ちて見えにくくなった時におそらくショックを受けたでしょう。
「視力が落ちて見えにくくなった…悲しい。」
メガネを使用しないと視力が維持できなくなったわけですが、しばらくメガネを使用した生活をしていると、その状況を受け入れて「メガネが必要な肉体になって悲しい、苦しい。」と思わなくなります。
これは「視力が落ちた」という事実を「あるがままに受けいれた」からです。
このケースでは同一化していることに気が付かなかったわけですが、同一化していることに気が付くことが出来れば「あるがままを受け入れる」のはもっと容易になります。
肉体に執着して「自分が肉体と同一化している」ことに気が付くというのは、そうそう簡単にできるものではありません。
ですが「本当の自分」とは「肉体を含まない自分という意識」と考えることで肉体が「魂の器=物」という考えを理解しやすくなると思います。
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肉体を労わり感謝する
肉体への執着を無くすということは何も肉体をぞんざいに扱い、不摂生にしようというお話ではありません。
肉体を大切にして労わり感謝しますが”執着はしない”ということです。
そして肉体との「同一化」の苦しみから解放されるには
「同一化に気が付き、あるがままを受け入れる」
ということです。
年齢と共に筋力が低下し悲しみ苦しみを感じたら「あっ、私は今肉体と同一化している」と気が付き、年相応のできる範囲の筋トレをすれば良いのです。
いつまでも10代20代の筋力を維持し続けるというのは生物として不自然です。
40代50代になって20代の肉体を維持できなくて嘆き悲しむのではなく、肉体への同一化に気が付き「あるがまま受け入れる」ことが出来れば苦しみから解放されます。
ただ、「あるがままを受け入れる」というのはすぐには難しいかもしれません。
そのため「あるがままを受け入れる」為には肉体が「本当の自分」ではないということに「気が付く」というのが先に必要です。
ここまでに至れば肉体への執着による「同一化」の苦しみから解放されます。
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まとめ
あなたは肉体に執着を持ち、「体が老いた・聴力が低下した・髪が薄くなった」結果、悲しみ苦しむのは、肉体に執着して「同一化」しているのが原因です。
肉体への同一化は防ぐことはできませんが、同一化による苦しみからは以下のような方法で解放されます。
- あなたの肉体が衰えた。機能が低下した。
- 「①」のため悲しみ、苦しくなった。
- この時「ああ、私は肉体に執着して同一化しているんだな」と気が付く。
- 自分が同一化していることに気が付いたら、あるがままに受け入れて今の肉体を大切にして労わり感謝する。
以上が肉体の執着の苦しみから解放される流れになります。
多くの方が肉体への同一化が進みすぎて一体となっている為、このような考え方を受け入れるのが大変むずかしいと思います。
なのでいつも「”今”の肉体を大切にして労わり感謝する」ことを心がければ、肉体への執着の苦しみから解放される近道になるかと思います。
このような考えは以下の書籍で詳しく書かれています。
もしご興味があればお読みください。
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