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なぜ、リモートワーカーはVPNが必要なの ?


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海外では珍しくなかったリモートワーク。今や日本でも当たり前の姿となり、そのワークス
イルをサポートするさまざまなツールやアプリケーションが次々と誕生しています。その中でも、多くのリモートワーカーに採用されているのが仮想専用回線サービスです。

広告やリモートわかー同士の会話でよく聞くVPNサービスですが、なぜ、導入が必要なのでしょうか?また、このサービスを利用しない場合、どのような危険が生まれれてしまうのでしょうか?ここではこの二つの項目に注目してご紹介します。

リモートワーカーにプライベート回線は不可欠:理由は「情報保護」

リモートワーカーにプライベート回線サービスが必要なのは明らかでしょう。それは、大切な情報を保護するための第一歩であるからです。

そもそもこのサービスは、Virtual Private Networkの略称で「仮想専用回線」を意味します。このサービスを利用すると、利用しているパソコン内の通信データを全て暗号化(SSL化)してくれるため、外部からの読み取りが困難になるメリットがあります。

つまり、通常のインターネット回線にプライベート・トンネルを張り、外部からの侵入をブロックしてくれるので、リモートワークのセキュリティ周りをしっかりと保護してくれるのです。

◆リモートワーカーに必要なのは単なるパソコンだけではない

リモートワーカーにとって必要不可欠なのが業務用のパソコンです。ほとんどの企業で一人一台、必ず配布していると思いますが、リモートワーカーにとって大切なのは「パソコン」でなく、むしろ、パソコンを利用する際の「安全性」や「セキュリティ」なのです。

日々、ハッキングやフィッシング詐欺といった悪意のある行為が実行されており、そのニュースは毎日のように報道されています。そのような状況で、リモートワーカーが自宅やコワーキングスペースなどで企業秘密や顧客の個人情報を扱うということは、それなりの危険が伴うわけです。

丸裸でクライアントのメールを開いたり、契約書を作成して送信することが、果たして安全と言えるでしょうか?

企業が数十年前から導入している、このセキュリティサービスは、今、個人レベルで簡単に利用できるようになりました。パソコン内のウィルスを除去するアプリケーションと併せて、リモートワークで欠かせない存在であるのがこの仮想専用回線サービスなのです。

◆リモートワーク実施者の割合は正社員の25%以上に

世界情勢や経済状況に左右されず、自宅で業務をおこなえるのがリモートワークのメリット。日本国内の企業も本腰を入れて、リモートワークへの環境を整えつつあり、またそのワークスタンスをリスペクトする風潮も生まれてきました。

実際、リモートワーク実施者の割合は正社員の25%を超える勢いとなっており、その数は緩やかながら上向きとなっています。リモートワーカーが増えれば増えるほど、企業情報をターゲットとしてハッキング事例は増える可能性が出てきます。その被害が甚大になる前に、容易に導入できて、費用もお手頃なこういったセキュリティサービスを実施しない手はないでしょう。

仮想専用回線サービスは安価な投資で導入できるのが最大のメリットです。もちろん、企業の正社員でリモートワーカーの場合は企業負担になりますが、個人事業主やその他、企業に属せず仕事をしている方でも月額で数百円で始めることができます。

さらに、アプリの導入が面倒な方でも、これらのサービスならインストールも比較的容易で、必要な個人情報を入力すれば、10分以下で完了することができます。セキュリティに強固な通信を手に入れるためにも、通信セキュリティ強化を促進するサービスは欠かすことのできないアイテムと言えるでしょう。

<仮想専用回線サービスのメリット>
● 月額が安価
● インストールが簡単
● 使い方も容易

仮想専用回線を導入しないことの危険性


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それでは、こういったセキュリティ対策を使わないとどのような危険性に遭遇する可能性があるのでしょうか?そもそも、こういったサービスなしでは通信におけるセキュリティが甘くなるため、情報が丸見えの状況で機密情報を扱うことになります。

◆信用を失うリスクがある

これは現実的なイシューとして挙げられますが、もし、仮想専用回線サービスを利用せず、運悪くクライアントの情報が流出したり、悪用されたりすれば「信用」を失う可能性が出てきます。

もともとリモートワークという自由な環境で仕事しているため、安全性やセキュリティ周りは完璧にしておくことが当たり前です。仮に、それを怠っているとなると「この人とは重要な仕事はできない」ということになるでしょう。信用を失うどころか、大切な仕事そのものも失ってしまうかもしれません。

◆最悪の場合は訴訟問題に発展することも

これは最悪のパターンとなりますが、膨大な顧客リストが流出したりすれば、取引先との間で訴訟問題に発展することも考えられます。そうなると、リモートワークどころの話ではなくなってしまいます。

その他、身近に起こりえる危険性はたくさん安全を強化する仮想専用回線サービスを入れ、情報を裸の状態で通信する場合、ハッカーたちは以下のような行為を行うことができます。

● 第三者の銀行口座からお金を盗み取る、または買い物をされる
● 機密情報を売買する
● 厄介なウィルスを送り込まれる
● 悪意のある人への嫌がらせのネタとして情報を悪用される

ハッキングは誰にでもできるという認識を持つ

今の時代、簡単にネット上のウェブサイトで、ハッキングのノウハウが学ぶことをご存じでしょうか?つまり、情報を盗むことに興味がある人なら、誰でもその方法を入手できるのです。

しかし、ハッキングのプロセスや知識を学んで、他人の情報を盗む意図がある一方で、自プラス思考として「自身の個人情報がどのようにして盗まれるのか」を学ぶことで、情報漏洩をブロックする意図のある方もいます。

ここで理解しておきたいのは「ハッキングは誰にでもできる」という認識を持つことです。もはや、ネット組織のプロ集団のみが黒幕として行う行為ではなく、ごく一般の個人が他人を情報を盗むことができるということを知っておきましょう。

だからこそ、ネット上における安全性やセキュリティ周りは重要であり、今からできる情報のプロテクションをこういった仮想専用回線サービスを利用して行うべきなのです。

まとめ

なぜ、リモートワークで仮想専用回線サービスが必要なのか?それは通信時における「情報保護」を確実に行うためです。

このサービスを利用すると、通常のインターネットにプライベートの強固なトンネルを構築することができます。プライベートトンネル内で全ての情報は即時に解読不能な暗号に変換されるため、第三者が読み取りできないようになります。つまり、このようなセキュリティサービスを利用することで、リモートワークという環境下でも、機密情報や大切な決済情報などを盗まれれないよう対策を練ることができます。

現代では安価でクオリティの高いサービスを探すこともできますので、個人のワークスタイルに合った一つを選ぶようにしましょう。