こんにちはユレオです。
私は2020年12月に約20年ぶりにバイクを購入したリターンライダーで、この2年間はバイクで様々な場所を訪れました。
また、バイクでのツーリングの記録やカスタムの詳細をお伝えするためにYouTubeチャンネルを開設して、2023年2月時点で2000人近い方にチャンネル登録を頂いています。
バイクを購入してから2年経過し、走行距離が3万キロを超えており、リターンライダーとしては結構走っているかと思います。
本日はVストローム250を購入して3万キロを走ったということで、3万キロを走ったVストローム250の感想やインプレッションを素直に記事にまとめてみました。
●スポンサーリンク
◆記事の目次◆
本記事の内容
- Vストローム250はどのようなバイクなのか。
- Vストローム250のメリットやデメリットの解説。
- Vストローム250の総評のまとめ。
本記事ではスズキ(SUZUKI)Vストローム250を3万キロ走って感じた良い点や悪い点などのレビューを記事にまとめています。
スポンサーリンク
Vストローム250の特徴は?どんなバイクなの?
引用元:https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/dl250rlzm1/?page=detail
スズキ(SUZUKI)Vストローム250がどのようなバイクなのか簡単に説明すると以下になります。
低~中速域が強いロングストローク設計のエンジンを搭載した250ccクラスでは最高の積載量を持ち、大型の丸型ヘッドライトと遊び心のあるデザインが特徴のアドベンチャーツアラーバイク。
そして、標準で次のようなオプションが付いています。
- ウインドスクリーン
- ナックルカバー
- センタースタンド
- サイドケースアタッチメント
バイクの車種は「アドベンチャーツアラー」で、ウィンドスクリーンとナックルカバーが標準で付いていることから、走行時の快適性が高く、長距離を乗っても疲れないことことや、ライディングの姿勢も背筋を伸ばした形で運転することになり、視界が広くて楽に乗れます。
エンジンはGSX250Rをベースにしていることから、低速が扱いやすくなっているわけですが、Vストローム250ではさらに低~中速重視のギアにアレンジしていることで、ゆっくりトコトコと走ったり、坂がきつい峠などを安定して走るのに向いています。
燃費は非常に良くて、リッター30km/h以上は当たり前で、条件が良ければリッター40km/h近くにもなることや、タンクの容量が17ℓと250ccクラスではかなりの容量となっており、ガソリンを満タンにすれば、東京-大阪間を無給油で走ることが出来ます。
また、排気量が250ccであることから車検を必要としないことや、税金が安く済むという点で維持費を安く済むことから、家計に優しいバイクとも言えます。
Vストローム250の外見的特徴
スズキ(SUZUKI)Vストローム250はアドベンチャーツアラーバイクらしい「クチバシ」が全面に出たフォルムで、遠くから見てもを「Vスト」であることが分かる特徴的な形状をしていることから、対向車にVストが走って来ると直ぐに気が付きます。
また、Vストローム250は重量は250ccクラスではかなり重く、車体が大きい特徴があります。
【Vストローム250の基本スペック】
タイプグレード名 | V-Strom 250 ABS |
---|---|
全長 (mm) | 2150 |
全幅 (mm) | 880 |
全高 (mm) | 1295 |
ホイールベース (mm) | 1425 |
最低地上高(mm) | 160 |
シート高 (mm) | 800 |
車両重量 (kg) | 189 |
全長も2150mmであることや、Vストローム250のオーナーの多くはトップパニアケースを取り付けていることが多く、遠目で見ると中型~大型のバイクに見えます。
スポンサーリンク
Vストローム250のエンジンの特徴
スズキ(SUZUKI)Vストローム250はロングストローク設計のGSX250Rと同じエンジンが使われていますが、さらにギアが低~中速重視にされています。
その為、低速からの加速が安定しており、信号待ちからの発進などで気を遣うことがありません。
また、雑にクラッチミートしても、エンストすることなく穏やかに発進してくれます。
エンジンの特性として低回転からよく粘るエンジンでエンストする気配がほとんど無いし、一度6速まで上げた後に低回転になっても驚くほど安定して走れます。
低回転になっても安定して走れることから、ギヤ選択を間違えてもある程度許容してくれるので、バイク初心者にはおすすめのバイクと言えます。
小排気量である250ccにロングストローク設計をしたエンジンは、「最高速での“速さ”を重視していない」と聞くとネガティブに聞こえますが、街中を走ったり、荷物を積んで坂を上ったりする際には真価を発揮してくれます。
逆に高速道路でスピードを出して走る場合は高回転を維持することになり、燃費が悪くなる傾向があります。
Vストローム250は時速30km/hのゆっくりとした運転でもストレスを感じさせず、うっかりシフトダウンを忘れてもエンストせずに粘ってくれるので、私としては非常に乗りやすいバイクだと言えます。
Vストローム250で長距離を走るとどうなの?
Vストローム250は乗車姿勢が背筋を真っ直ぐ伸ばす感じになるので、視界を広めにとることが出来るので、安全で快適です。
また、ウィンドスクリーンやナックルカバーが付いているので、走行時の風が和らげられることから、長距離を走っても疲れにくいバイクと言えます。
ただ、背筋を伸ばしてシートに座るため、お尻が痛くなる方もおられ、シートについては賛否両論あるようですが、私としては「固すぎず/柔らかすぎず」といったところです。
ただ、ブレーキレバーとクラッチレバーが広めであることから、手が大きくないと握りにくいこともあり、私は指が腱鞘炎になりました。
その為、私はカスタムレバーである「U-KANAYA ツーリングタイプ レバーセット」を取り付けています。
私は決して手が小さいわけではないのに、指が腱鞘炎になったことから、Vストローム250で長距離を走ったり、街乗りを重視する方はレバーのカスタムをお勧めします。
スポンサーリンク
Vストローム250の値段はいくら?
バイクを購入する時に気になるものの一つに「価格」がありますが、スズキ(SUZUKI)Vストローム250は新車価格帯がおおよそ60万円と、250ccクラスの中では「比較的安いバイク」と言えます。
価格コムで調べた感じではVストローム250の新車価格は「58万800円~ 61万3800円」で、中古車市場では状態にもよりますが、45万円~75万円くらいです。
こうしてみると中古車価格のほうが高いですが、これは前のオーナーさんがカスタムを施している車種である為、販売価格が割高となっているようです。
私は2年前に新車で購入した時は、以下のようオプションを付けたことで、乗り出し価格としては75万円となりました。
- フルパニアケースセット(トップとサイドの3点)
- デイトナのエンジンガード
- ガラスコーティング(CR-1)
Vストローム250は新車でも人気があり、中古車市場でも大きく値段が下がっておらず、むしろ需要が高まっている車種だと言えます。
スポンサーリンク
Vストローム250の1年間の維持費はいくら?
バイクはお金が掛かる趣味というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?
私の場合ですが、以下はカスタム費用などを除いた、Vストローム250を1年間乗るために使った金額になります。
- バイクの本体価格や購入時に掛かった諸経費:約600,000円
- 保険、税金、ガソリン代など、バイクを1年間走ってかかった維持費:約162,000円
- バイクに乗るうえで必要になったバイクウェアやヘルメット類などの費用:約105,000円
- バイクの整備に必要となる工具類などの費用:約22,000円
- 合計:889,000円
バイク本体の価格やカスタム費用を除いて1年間で30万円かかるというのは数値として出してみると驚きますが、車の維持費に比べるとだいぶ安いと言えます。
Vストローム250はカスタムして楽しめるバイク
Vストローム250はカスタムパーツが豊富で、SUZUKI純正だけではなく、様々なメーカーからカスタムパーツが販売されていることから、カスタムを楽しむことが出来るバイクと言えます。
私はVストローム250を購入後に様々なバイクカスタムを行っており、これまでブログ記事やYouTubeチャンネルでバイクカスタムに関する情報を発信しています。
上記の動画ではVストローム250のカスタムを詳しく解説していますので、参考になればと思います。
最初は恐る恐る触っていたバイクですが、しっかりとした工具を揃えて勉強しながらいじるようになり、今では簡単な電気系のカスタムが出来るまでになりました。
その結果、2023年2月の時点で、私のVストローム250は以下の箇所がカスタムされています。
- 可変拡張ウィンドウスクリーンの装着
- スマートフォンホルダ―の装着
- スクリーンオフセットブラケットの装着
- U-KANAYA ツーリングタイプ レバーセットに交換
- ヘッドライトガードの装着
- ライトのLED化(ヘッドライト/ポジション球/ナンバープレート灯)
- グリップヒーターの取付
- デイトナ バイク用USB電源の増設
- ラジエターガードの交換
- 三菱アンテナ分離 ETC車載器(MITSUBAMSC-BE61)の装着
- SW-MOTECHエンジンガードの装着
- フォグランプの取付
- フォグランププロテクターの装着
- ガソリン携行缶の取付
- バンパーガードブロックの取付
- TIMSUN(ティムソン)オフロードタイヤ交換(前後輪)
- Vストローム専用リムステッカーの装着
- RIDEZ(ライズ) HARD WORX パニアケース(トップ/サイド)の取付
- 3Dメッシュシートカバーの装着
- タンクパッドの貼り付け
- リアブレーキプレートの装着
- サイドスタンドプレートの装着
- タナックス(TANAX) バイク用荷掛けプレートフックの取付
- 各種ステッカー/保護シートの貼り付け
- スコップホルダーの装着
- アルミ製ペダルの交換
カスタム箇所が多いことや、パニアケースやエンジンガードといった大型のカスタムパーツを取付けていることや、購入時に車体に施した「CR-1ガラスコーティング」などを含めると、約40万円となっています。
スポンサーリンク
Vストローム250は荷物を運べるバイク
スズキ(SUZUKI)Vストローム250には標準で様々なオプションが付いていますが、「サイドケースアタッチメント」はスズキ純正のサイドパニアケースを取り付ける為のパーツとなっており、Vストローム250はパニアケースを取り付ける事を前提とした設計思想で作られていることが分かります。
そして、メーカーであるスズキがオプションとしてフルパニアケースを販売しており、トップパニアとサイドパニアを取り付けることで、最大63ℓの積載を誇るバイクに様変わりします。
トップケースやサイドパニアケースをメーカーが純正のオプションとして販売しているのは250ccクラスでは他に類がない特徴で、Vストローム250は荷物を積載することを前提に設計されたバイクであり、アドベンチャーツアラーバイクとしてバランスの取れたバイクと言えます。
VERSYS-X 250はオンロードもオフロードも両方に対応できるマルチパーパスとして設計されたバイクで、標準でサイドパニアケースが付いていますが、メーカー純正のトップケースは販売していません。
トップケースはバイクにとって重心の中心からいちばん遠いく高い位置に装着するオプションパーツであることから、運転時の操縦性能に影響を与える為、メーカーとして販売が難しいオプションパーツとなっています。
しかしVストローム250は、アドベンチャーツアラーバイクとして設計されており、荷物を運ぶことを前提とした設計で、スズキが純正のトップケースとサイドケースとを販売しています。
Vストローム250は立ちごけしやすいバイク
Vストローム250はメーカー純正のトップケースやサイドパニアケースを販売している珍しいバイクで、250ccとしては「でかくて重い」バイクになります。
Vストローム250はリアにトップケースやサイドパニアケースを取り付ける設計であるため、重心が後ろに偏らないようにするために、フロント部分を荷重する必要があり、フロントタイヤが17インチでワンサイズ太めのものが使われて、重量バランスをとっています。
車種はアドベンチャーツアラーバイクということもあり、シート高は800mmと高めであることから、Vストローム250は足つきが「良いか/悪いか」で言えば、足つきの悪いバイクになります。
私は身長が172cmなので問題がありませんが、女性だったり身長が170cm無い方にとってはちょっと扱いが難しいのではないでしょうか。
また、車高が高めで重量が重いことから、バランスを崩して傾きだすと抗えないことから、立ちごけしやすいバイクと言えます。
私は立ちごけしないように注意を払っていますが、これまで3度ほど立ちごけをしており、車体やエンジンを保護するためにエンジンガードの取付が奨励されるバイクと言えます。
Vストローム250に向いている人と向いていない人
ここまで長々とVストローム250に関するレビューを書いてきましたのでお分かりだと思いますが、Vストローム250はメリットである点がデメリットと感じる方もおられるかと思います。
Vストローム250に「向いている人」と「向いていない人」をまとめたいと思います。
Vストローム250に向いている人
Vストローム250を購入して失敗しない人というか、Vストローム250の購入に向いている人は以下のような方になります。
- 免許を取り立てでバイクの扱いに慣れていない方。
- スピードを出さずゆっくりした運転でツーリングを楽しめる方。
- キャンプツーリングなどで多くの荷物を運ぶ方。
- 中型や大型二輪免許を持っていないけど大きいバイクに乗りたいと考えている方。
- 維持費や燃費を安く済ませたい方。
- バイクカスタムを楽しみたい方。
- 長距離を楽に乗れるバイクが欲しい。
Vストローム250に向いていない方
逆にVストローム250を購入して失敗する人は、以下のような方になります。
- ツーリングで飛ばしたいと思ったり、峠を攻めるような走りを楽しみたい方。
- 身長があまり高くなく、体格が小柄な方。
- 自宅の駐車スペースが狭い。(出し入れが難しい)
- バイクに”高級感”を求めている方。
- バイクの使用用途に合わせて乗り分けたい。
Vストローム250のメリットとデメリット
ここまでVストローム250の良い点や悪い点などを語ってきましたが、メリットとデメリットについてまとめたいと思います。
- 荷物をかなり積むことが出来る。
- 下道でものんびり走れて低速でも安定している。
- 背筋を伸ばして乗れるので疲れにくい。
- 燃費が非常に良い。
- タンクが大きく給油を気にしながら走る必要がない。
- 車検が無く維持費が安い。
- アドベンチャーツアラーバイクとして考えるとかなり安い。
- パワー不足を感じる事がある。
- 車体がでかく取り回しが難しい。
- 車体が250ccクラスではかなり重い。
- 立ちごけしやすいバイクで、車体が傾き始めると抗えない。
- 灯火類が全てハロゲンライトで高級感がない。
- ギア比がショート気味なので、高速走行がやや辛い。
良い点が多いものの、悪い点もそれなりにあることから、バイクの購入の目的がどこにあるかで意見が分かれるバイクだと言えます。
最後に
ここまでVストローム250を購入して3万キロを走ったということで、3万キロを走ったVストローム250の感想やインプレッションを素直に記事にまとめました。
Vストローム250は250ccの中ではオールマイティに乗れるバイクで、街乗りからロングツーリングまでこなしてくれるバイクです。
ですが、車体が大きくて重く、取り回しが難しいことから、スピードを出したり峠を攻めるような走りには向いておらず、重心も高めであることから「立ちごけしやすいバイク」と言えます。
ただ、積載量については他の250ccでは追従を許さない安定性が確保できることから、「バイクでキャンプツーリングを楽しむ」ということが目的の方であれば、おすすめのバイクです。
Vストローム250を購入を検討している方や、Vストローム250が自分に合っているバイクなのか不安がある方は、参考にしていただけると嬉しいです。