As if(アズイフ)の法則

【As if(アズイフ)の法則】人は笑うから幸せになるという科学的な証明のお話

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突然ですが「笑う門には福来る」ということわざをご存知でしょうか。

ことわざの意味は「笑いの絶えない家庭には幸せが訪れる」という内容です。

あなたはこれを聞いてどう思われますか?

「たぶんそうなんじゃない?」と思われますか、それとも「そんなの迷信だよ」と思いますか?

科学的な証明は説得力がある

本題の前に「科学的な証明についてのお話」をしたいと思います。

手元に同じ大きさの球体が2つあり、1つは木製でもう1つはプラスチック製です。

この球体はわずかですが、木製の方が重く作られています。

さて、この事実を知らない方へ質問してみました。

この「木製」と「プラスチック製」の二つの球体はどちらが重いでしょうか。

うーん微妙な差だな・・・、たぶん木製の球体の方が重いんじゃないかな。

たぶん・・・ ですか、なるほど・・・正解です。

この球体は木製のほうがわずかに重く作られています。

では「たぶん」ではなく「木製の球体のほうが重い」と確信を持つにはどうすればよいですか?それをどうやって証明しますか?

秤りで計ったり、物質の密度を測定すれば木製の方が重いことが分かるので確信が持てるよ。

はい、すごく素晴らしい回答だと思います。

感覚的に木製の方が重いと感じた結果を科学的に測定して数値として明確になることで
「木製の球体のほうが重い」という確信が得られます。

こういった観測の結果は科学的な裏付けになり説得力があり、多くの人が納得します。

では木製やプラスチックの球体ではなく、「感情」といった物はどうでしょう。

引き続き質問です。

あなたは「笑う門には福来る」ということわざを信じますか?

うーん、なんとなくそんな気がしないでもないけど、たぶん笑っていたら幸せになるんじゃないのかな。

たぶん・・・ ですか。なるほど・・・

では「たぶん」ではなく「笑うと幸せになる」と確信を持つにはどうすればよいですか?それをどうやって証明しますか?

「笑う門には福来る」は科学的根拠がない。つまり証明できないので確信は持てない。

なるほど。ではあなたは科学的に「笑うと幸せになる」と証明できれば確信を持ち信じることが出来ますか?

まあ、科学的に証明できれば信じるよ。出来ないだろうけどw

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「As if(アズイフ)の法則」とはなにか

前置きがすこし長くなりましたが、ここからが本題です。

近年MRI(*)の進歩により生きたまま脳が観測が出来るようになったことで、今まで常識として考えられていたことが、覆されるようなことが起きています。

*核磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging, MRI)

引用元:核磁気共鳴画像法 – Wikipedia

哲学から心理学が独立したのは1800年代後半の事で、それから心理学の研究が始まりました。

当時一般的と考えられていた心理学は「感情が行動を促す」と考えられていました。

具体的には以下のような内容です。

「幸福だから笑顔になる」
「不安だから冷や汗が出る」
「悲しいから泣く」

なんだか当たり前のことのように聞こえると思います。

しかし、最近ではこの考えが間違っているのではないかという研究結果が出るようになりました。

19世紀後半にウィリアム・ジェームズ(1842年~1910年)は従来の心理学では人間の精神状態を説くのに十分でないと疑問を持ち研究を行った結果、以下のような仮説を立てます。

「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ。怖いから逃げるのではなく、逃げるから怖くなるのだ。」

この仮説は当時は受け入れられませんでしたが、近年の医療機器の進歩や様々な実験の結果、この仮説が正しいと実証されました。

心理学者のリチャード・ワイズマン(1966年~)はウィリアム・ジェームズの仮説である「感情は行動によって生み出される」という考えを「As if(アズイフ)の法則」と呼び、

「○○になるには、○○であるかのように行動すればいい」

という考えを提唱しています。

具体例の一つとして「幸せになるには、笑えばいい」といった考えです。

一見すると「なんとも嘘っぽい話だ!科学的根拠が何もないじゃないか。」と思いそうなお話です。

しかし驚くべきことにこれらは科学的に裏付けがあり実験を行った結果、正しいことが実証されています。

「As if(アズイフ)の法則」の検証実験

リチャード・ワイズマンは26000人の実験対象者をいくつかのグループに分けて、幸福感を高めるために考案された数種類の方法をそれぞれ試してもらうことにしました。

その方法は「自分が幸せだと考える」「感謝の気持ちを持つようにする」「幸せな記憶をよみがえらせる」といったものです。

それらとは別に「毎日数秒ずつ笑う」という方法を行うグループを用意しました。

各グループは1週間の実験を続けてもらい、1週間後に実験対象者に幸福度について判定したところ「毎日数秒ずつ笑う」としたグループが最も幸福度を高めるという成果を上げました。

また、別の検証として次のようなものもあります。

ジョシュア・イアン・デイヴィスが、ウィリアム・デービスの理論を実証するために美容整形でシワを消すために使用する「ボトックス」という薬を使った実験を行いました。

この薬は顔の筋肉につかさどる神経をマヒさせる効果があり、しわ部分に注入することで顔の表情がマヒしてしわが大幅に消えるという効果があります。

「ボトックス」を注入した結果、顔つきは若く見えるようになりますが、同時に表情がやや固くなります。

実験を行ったところ、ボトックスを注入した人は愉快な映像や不愉快な映像などの感情を揺さぶる映像を見ても感情の反応が鈍くなり、幸せや喜びという感情体験を衰退させるという結果になりました。

こうした実験の結果から「人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる」のということが分かったわけです。

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最後に

今までの心理学で常識と思われていた「感情が行動を促す」という考えは間違いで、今では「感情は行動によって生み出される」という考えが常識に変わりつつあります。

「幸福だから笑顔になる」  → 「笑うから幸せに感じる」
「不安だから冷や汗が出る」 → 「冷や汗が出るから不安に思う」
「悲しいから泣く」     → 「泣くから悲しく感じる」

このような考えを信じる人もいれば信じられない人もいるでしょう。

しかしこれらは多くの実験を行い検証された結果で、科学的に裏付けがあるわけです。

この事実はあなたが今日まで過ごしてきて見聞きした常識とは異なる内容かもしれません。

そのため異なった見解を持つ方は内容を受け入れるのはなかなか難しいと思います。

しかし、これだけは覚えておいてください、「笑うと幸せになる」というのは科学的に多くの実験によって証明されています。

これは面白いことだと思いませんか?

本日ご紹介したお話しは以下の書籍で詳しく書かれています。

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