断酒

断酒や禁酒で起こる症状|お酒をやめて起きる心の変化について【アルコール依存症の回復期】

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こんにちはユレオです。

私は現在断酒を継続しており、本日で1329日目になります。

流石に断酒を3年以上続けていると、お酒に対する強い執着も無くなるものですが、感覚としては「少しでも飲んだら元の状態に戻るんだろうな…」というものがあり、お酒に対しては現在も気を引き締めて接しています。

私はお酒は飲まないけど飲み会には参加しており、そうした場ではお酒を飲みたいとは思いませんが、休みの昼間で暇な状態だと「昼間から少し飲みたいかも…」と思うことがあります。

このように考えるのは、飲酒習慣があった頃の休日の昼間に飲んだワインが美味しかった記憶や、酩酊感やふわふわとまどろんだ感覚が恋しく感じているからだと思います。

本日は禁酒や断酒を続けるとどんな心理的な症状と変化が起きるのか、私の経験やアルコール依存症からの回復期に起きる症状についてお話したいと思います。

お酒を急にやめると様々な症状が起きる

日常的に飲酒習慣がある方が突然お酒をやめると、その反動により様々な心理的な変化や症状が起きます。

また、心理的なものだけではなく、身体的な影響も受けることがあり、アルコールに対して依存傾向が強い人ほど、お酒をやめてしばらくは心身共に安定しなくなります。

こうしたお酒をやめた直後に起きる身体的な症状を「離脱症状」と呼びます。

離脱症状と聞くと薬物依存にまつわるお話のように思えますが、お酒でもそういった離脱症状は起きます。

離脱症状には「早期離脱症状」と「後期離脱症状」があり、早期離脱症状は飲酒を断って数時間すると出現して、後期離脱症状は飲酒を断って2~3日で出現して1週間ほど続きます。

こうした離脱症状が収まると元のお酒を飲まなかった頃と同じような状態に戻るかというと、そんな事はなくて、アルコールに対して依存している方がお酒を断った場合、完全に「素面(しらふ)」の状態に戻るまで1年近くかかると言われています。

そんな馬鹿な!?数時間でアルコールは身体から抜けるんじゃないの?

疑問に思う方もおられることや、「素面(しらふ)」の定義について様々な解釈があるので、少しだけ素面についてお話したいと思います。

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「本当の素面(しらふ)」とはどういった状態なのか

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日常的にお酒を飲んできた方が、年単位の断酒を行うことで気が付く事があります。

それはお酒が抜けている素面(しらふ)という状態は、なにも「体内にアルコールが身体に残っていない状態を指す」わけではないということです。

「本当の素面」というのは酔いがさめた状態の事ではなく、以下のような状態を指します。

  • お酒に対して執着がなくなる。
  • 精神が安定して感情の起伏が穏やかになる(正常に戻る)
  • 自分がどういった心的状況が把握出来る(コントロールできる)

お酒を飲まれる方は、この「本当の素面」の状態をお酒を飲むまで経験していたはずで、お酒を習慣的に飲むようになってからその感覚を忘れています。

素面を「体内にアルコールが残っていない」状態と定義するならば半日もすれば素面になるわけですが、素面を「脳にアルコールの影響がない状態」と考えた場合は、1,2日どころか半年間お酒を断ったとしても影響が残っています。

うーん、よくわからん。アルコールの影響が脳に残り続けるということ?

「脳へのアルコールの影響」について簡単に説明すると以下のようになります。

脳にアルコールの影響が残り続けているのではなく、アルコールの影響で脳が本来持っているはずの機能が衰えたことで、精神的な安定を欠く状態が続いている。

詳しくはこちらの記事で触れています。

【断酒でうつ病になった時の対策】”断酒うつ”の症状と回復までの道のり【離脱後症候群】◆お酒を止める薬レグテクト"を使った感想|飲酒欲求を抑える効果と特徴 ◆酒の代わりに飲むおすすめの炭酸水!断酒や禁酒の苦しみを和らげる...

人は脳によってコントロールされる生き物

「睡眠」や「食事」といった生命の維持に必要な事は”脳が本能として求める”ので、”人は自分の意志と思い込んで”行動を行い「睡眠」や「食事」を取ります。

こうした行動は”人は脳に支配されており、意志とは関係なく行動を取る”という一例です。

さて、ここでお酒のお話に戻りますが、お酒は生きていく上で本来必要の無いものです。

しかしお酒をなぜ脳が求めるかというと、アルコールが体内に入ることで、「セロトニン」や「ドーパミン」といった神経伝達物質が分泌されることが関係しています。

「セロトニン」は「不安」「悩み」等の心理が和らぎ、普段抑え込んでいた感情を解放するのでストレスの解消になり、「ドーパミン」は「楽しい」「幸せ」を感じるようになります。

お酒を飲むことで脳内に「セロトニン」や「ドーパミン」といった神経伝達物質が分泌され、その感覚を脳が記憶することで、神経伝達物質を出し続けようと脳がアルコールを摂取させるために自分自身に「お酒が必要」と思わせてお酒を飲まそうとします。

お酒を辞めてから1年近くは心理的には安定しない

断酒を始めるまでにどれくらいお酒を飲んでいるかということにも左右されますが、アルコールに依存している方がお酒をやめた場合、「本当の素面」になるまで1年以上はかかると言われています。

そして、それぞれ断酒を始めてから心理的な変化が起こり、おおよそ以下のような時期を経て回復していきます。

  1. 緊張期(2週間目まで)
  2. ハネムーン期(3ヶ月目まで)
  3. 壁の時期(6ヶ月目まで)
  4. 適応期(9ヶ月目まで)
  5. 解決期(12ヶ月目まで)

それでは、それぞれの時期の解説と起きる症状についてお話したいと思います。

緊張期について

「緊張期」とは断酒を始めてから2週間目までを指します。

離脱症状が出ている時期でもあり、断酒を始めて辛い体験をすることになります。

ストレスが非常にかかっている時期でもあるので、食欲が増したり気分が落ち着かない等、心身共に安定しない状況が続くため、多くの方がこの時期に再び飲酒してしまい、断酒から脱落することになります。

緊張期は無理をせず生活リズムを整えることに集中するのが有用です。

ハネムーン期について

「ハネムーン期」とは断酒を始めて2週間~3ヶ月目までを指します。

お酒をやめた直後の離脱症状が無くなり、アルコールが身体から抜けることで調子が良くなり、気分的にも楽になります。

お酒に対して自制できる気持ちになり、お酒がなくても生活を送れると考えるようになり、気が緩みがちになります。

また、「もう自制出来るから1杯くらいお酒を飲んでも大丈夫」というような理由を付けて飲もうと考えてしまう時期なので、注意が必要です。

壁の時期について

「壁の時期」とは断酒を始めて3ヶ月~6ヶ月目までを指します。

断酒を始めた頃は「自分が断酒を続けれている」という高揚感があり、それがモチベーションとなりますが、そうしたことに慣れてきて、断酒に対してのモチベーションが落ちてくる時期になります。

ふとしたことからお酒に対する飲酒欲求が湧いたり、寂しさや疎外感を覚えたり気分が安定せず鬱の症状を発症するケースもあります。

壁の時期は「これだけ断酒を続けたのだから立派だ!よく頑張った。」と考えて、再び飲酒してしまう人が多い時期でもあります。

適応期について

「適応期」とは断酒を始めて6ヶ月~9ヶ月目までを指します。

この頃になるとお酒を飲まないことに慣れて、精神的な面でも安定するようになります。

寂しさや疎外感を覚えたり気分が安定せず鬱の症状も減ってくるので、精神的なストレスがかなり軽減され、お酒に対しての執着心も薄れてきます。

将来に対して「お酒を飲まなないでどう生きるか」という考えが芽生えてきます。

解決期について

「解決期」とは断酒を始めて9ヶ月~12ヶ月目までを指します。

この時期になるとお酒に対する執着は無くなり、お酒を目の前にしてもお酒を渇望するような強い飲酒欲求はなくなります。

ですが、空腹時やひどく疲れたときなどにお酒を飲みたい気持ちが湧き上がる為、まだ油断はできない時期でもあり、突発的な飲酒欲求をなんとかできれば、それほどストレスを感じることなく断酒を継続できます。

名前の通り「解決」に向けた時期なので、身体が持つ本来の機能が回復して心身共に健康を感じられるようになります。

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最後に

ここまで禁酒や断酒を続けるとどんな心理的な症状と変化が起きるのか、私の経験やアルコール依存症からの回復期に起きる症状についてお話ししてきました。

日常的にお酒を飲んでいる方がお酒をやめるというのは、長い時間をかけないと元の状態に戻らず、アルコール依存症の方は1年間断酒を続けたとしても完全に戻らないこともあります。

私は断酒後の精神的な落ち込みが激しく、いわゆる”断酒うつ”になり長い間苦しみましたが、現在は回復して生活を送る上で困らないまで回復しました。

ただ、本記事で触れたような断酒や禁酒を行うことで起きる症状を事前に知っていなければ、しっかりと地に足を付けた治療が行えなかったのではと考えています。

もし断酒や禁酒を始めて、精神的に落ち着かないということでお困りの方がおられましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

お酒をやめいたいが、どうしてもやめられない方へ

断酒を始めた頃、私はお酒を辞めたいという強い意志でアルコール外来に足を運び、医者に相談して断酒の為の薬である「シアナマイド」や「ノックビン」を処方してほしいと伝えました。

シアナマイドやノックビンは、服用することでアルコールが苦手な人と同じようにお酒を受け付けない生体反応を起こす「抗酒剤」と呼ばれるもので有名で、お酒を本気で辞めたいという方は、勇気を出してアルコール外来に通院して、医師に断酒の意思を伝えて抗酒剤を処方してもらうことをお勧めします。

私は当時、抗酒剤として「レグテクト」を選択しましたが、抗酒剤として有名な「ノックビン」は個人でも購入することが出来ます。

健康保険が適用されないので、全額負担になりますが、アルコール依存症の専門医療機関への通院が難しいという方で、どうしてもお酒をやめたいという方には有用な手段と言えます。

 

また、自分自身がお酒に対して遺伝的に強いのか弱いのかというのは知っておくことはお酒と正しく付き合う一つの目安になるので、気になる方は自身のアルコールに対する強さを一度調べてみてはいかがでしょうか。

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