こんにちはユレオです。
私は今から7年前に断酒を決意し、そして本日までお酒を文字通り一滴も飲んでおらず、今では全くお酒と縁のない生活を送っています。
断酒を始める前は「お酒をやめても人付き合いが出来るのか?」と心配していましたが、そうした心配は杞憂に終わりました。
お酒をきっぱりとやめるに至った経緯について、こちらの記事で詳しく触れています。
断酒を始めて以降はアルコールを口にしない生活を送っているのですが、お酒から距離を取ることで、お酒にまつわる情報について冷静に見ることができるようになりました。
そんな中、学術誌『BMC Medicine』に掲載された「心血管疾患(CVD)患者は1日ビール1本程度に抑えることでより健康的に過ごせる」という研究結果が大変興味深いものだったのでご紹介したいと思います。
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◆記事の目次◆
本記事の内容
- 心血管疾患はお酒をやめる必要がないの?
- 心血管疾患に関するお酒の有効性の研究結果について。
- 私がお酒をやめる為に行ったことの紹介。
この記事では学術誌『BMC Medicine』で発表された研究結果についてと、私のお酒に対する考えを記事にまとめています。
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1日1本のビールが心血管病患者の死亡リスクを低下させるのか?
『お酒は身体に良いものである/悪いものである』というのは、度々論争になっていますが、近年の研究では飲酒しないことが最も健康を保つという結果が出ており、適量な飲酒が健康を維持する最適なものではないことが知られるようになりました。
しかし、2021年7月27日に学術誌『BMC Medicine』で発表された研究結果について、日本語に翻訳されたサイトでの見出しが「1日1本のビールが心血管病患者の死亡リスクを低下させるという研究」となっていました。
この見出しを見ると「適量のお酒を飲むことは健康に良い」と思わせる内容であったため、にわかに信じられないことから内容を詳しく読み解くことにしました。
『BMC Medicine』の内容を良く読めばミスリードの見出しだった
私は日本語に翻訳されたサイトの情報ではなく、ソースとなっている学術誌『BMC Medicine』研究結果を読み解いたところ、日本語で紹介した記事の見出しがミスリードを誘うものである事が分かりました。
内容をこの場で簡単に紹介すると、以下の研究結果である事が書かれています。
- 心血管疾患患者の男女48,423人を対象に調査を行った。
- 心血管疾患患者は週に105gまでのアルコール摂取をすることで再発・死亡リスクを低下が期待できる。
- 心血管疾患患者は再発予防のために、現在の飲酒習慣をやめる必要がないかもしれない。
- この研究結果は心血管疾患患者に対しての話であり、健常者は飲酒をする事で癌などの他の病気を招く恐れがある為、飲酒しない方に飲酒を勧めるべき内容ではない。
Google翻訳を駆使して読み解いた限りでは「お酒は身体に良いよ!」というような内容ではなく、「心血管疾患患者」に限っての研究結果である事が分かりました。
日本語で紹介したサイトは間違いではないが…
学術誌『BMC Medicine』で発表された研究結果を紹介していた日本語サイトでは、見出しが「1日1本のビールが心血管病患者の死亡リスクを低下させるという研究」となっていました。
これは見出しの内容として間違いではないですが、誤解を招きかねない内容で、むしろ誤解を与えるのが目的で酒造メーカーの依頼で書いている記事のようにも思えます。
しっかりと紹介した記事や元の研究結果のソースを読めば「心血管疾患患者に限った」お話しであることが書かれており、特に心血管病患者ではない方は気にする必要が無い内容でした。
この研究結果では心血管病患者の方で「健康の為にお酒をやめないといけない。」と考えている方にとっては酒量をコントロールすることで病気の再発を防止する可能性があるという内容なので、見出しとしては「研究の結果、心血管病患者の方は無理にお酒をやめる必要が無いのかもしれない。」というのが誤解を生まないのでは思った次第です。
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私がお酒をやめた理由について
ここまで学術誌『BMC Medicine』で発表された研究結果についてご紹介しましたが、この研究結果にも書かれているように、健常者は飲酒をする事で癌などの他の病気を招く恐れがある為、健康のことを考えるとお酒を飲まないに越したことはありません。
以下の研究レポートでも脳に安全な量のアルコールは見つからず、適度な飲酒として認識されていた飲酒量であっても脳への悪影響があることが分かり、飲酒ガイドラインを再検討する必要があると警笛を鳴らす内容となっています。
また逆に少量でも飲酒をすることで以下のような健康問題が出ることがわかってきました。
- 癌(悪性腫瘍)は飲酒によって発症率が高くなり、特に「口腔癌・喉頭癌・食道癌」などの発症率と飲酒量は相関関係が高い。
- 飲酒量が多いほど脳卒中の発症率が高まる。
- 飲酒量が増えることで心筋梗塞の発症率が高く、飲酒量が少ないほど低下する。
- 大量飲酒者の自殺率が高く、酒を全く飲まない人は自殺率が低い。
私はこれらのことをお酒を飲んでいた時に目にしたとしても気にしなかったのですが、7年前に仕事が忙しく精神的な疲れもあって不眠症になり、睡眠薬を飲むことからお酒を止めたところ、アルコールの禁断症状が出たことで考えが変わりました。
アルコール依存症など私には縁のない病気だと思っていたのですが、実際に自分の身体に禁断症状が出たことでお酒に対する付き合い方を考えるきっかけになり、結果的にお酒をやめる決断をしたわけです。
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私は7年前に断酒するためにアルコール外来に通院した
ただ、お酒はやめようと思って簡単にやめられるものではありません。
私は20代の頃から毎晩晩酌で缶ビールを2~3本缶程度飲む生活を送ってきたこともあり、断酒を始めた直後は、お酒を我慢するという事に強いストレスを感じました。
しかし、アルコールの禁断症状が出たことで心身がアルコールに依存していることに気が付き、お酒の依存性に恐怖を感じたわけです。
このことがきっかけでアルコール依存症にまつわる書籍を読んだり、webサイトで調べたりしたことで、アルコールに依存することの怖さやお酒で生じる問題について理解が深まり、思い切ってアルコール外来に通って医者に相談することにしました。
【レグテクトとは】レグテクトの有効成分であるアカンプロサートは脳に作用し、アルコールに対する欲求を抑える効果があるとされています。
アルコール依存症の場合は、飲酒によってグルタミン酸作動性神経活動が活発になります。
そして興奮状態をもたらすグルタミン酸が減少してくると、強い飲酒欲求を感じます。
ところがアカンプロサートは、グルタミン酸作動性神経の働きを抑制する作用があります。
そのためレグテクトを服用すると脳が興奮を覚えなくなり、飲酒に対する欲求も抑制されるのです。
脳神経の興奮が抑えられるため断酒を維持しやすくなる効果が期待できます。引用元:レグテクト
このレグテクトという断酒薬の特徴は「飲酒欲求を抑える」効能があり、「お酒を飲みたい」と思う気分を抑えてくれます。
またレグテクトの優れた点として、下の写真のこのような錠剤で持ち運びしやすく飲みやすいという点があります。
レグテクトはシアナマイドやノックビンの抗酒剤のような身体的な影響が無い為、お酒を飲んだとしてもアルコールの分解が阻害されることは無く、また苦痛を味わうことはありません。
そのため身体的な抑止力が働かないので為、「お酒をやめる」と強い意志を持っていない人には全く効果が無い薬ですが、お酒を自身でやめたいと考えている方には体への負担が少なく、私は自然にお酒から距離を置くことが出来ました。
飲酒欲求を抑える断酒の薬「レグテクト」はどこで購入できるのか
私はレグテクトをアルコール依存症の専門医療機関の専門医に処方を受けて病院で処方してもらいました。
流れとしては病院のアルコール依存症専門外来に行き「断酒したいのでレグテクトください」と言えば処方してもらえますが、医師の診断の結果が「レグテクト」が最適でないと判断した場合はその限りではありません。
先ほどもお話しましたが、「レグテクト」は本人の断酒の意思が無いと効果が薄いからです。
私は自らアルコール依存症専門外来に行って診察を受けたこともあり、医者が「自分の意思でアルコール依存症専門外来に来られるというのは大変珍しい」とおっしゃっていました。
飲酒欲求を抑えて断酒に役立つ薬、「レグテクト」のお値段は?
断酒薬であるレグテクトですが、2013年から日本で発売されるようになった比較的新しい薬ということもあるのか、「新薬(先発医薬品)」はお値段がそこそこします。
私が病院にて処方してもらった際には、健康保険を適用して9,500円ほどの自己負担になりました。
初診診察料(3,500円) + 1ヶ月分のレグテクト(6,000円) = 9,500円
薬代だけでいうと自己負担が1日200円で、保険が効かなかったら1日600円といったところでかなり高額です。
私は1ヶ月分処方してもらいましたが、処方された薬が「新薬(先発医薬品)」であったため、かなり高めのお値段でしたが、これを飲むことで酒をやめられると思えば安いものと考えました。
飲酒欲求を抑える薬「レグテクト」を飲んでみた感想
「レグテクト」を飲むと今まで飲酒欲求が湧いてた状況、例えば仕事を終えて家についていつもなら晩酌したいと思う状況で不思議と飲酒欲求が湧かなくなりました。
もちろん飲酒欲求が湧かないだけで飲むこともできるのですが、「お酒を飲む理由がない」という気持ちになります。
分かりやすく”飲酒欲求”を”食欲”に例えると以下のような感じです。
空腹時は「食べたい!」と思うが、満腹時は「食べたい!」と思わないのと同じで、レグテクトを飲むとお酒を目の前にしても「飲みたい!」と思う気分が湧きあがらず、飲酒欲求が抑えられる。
上記は私がレグテクトを飲んで個人的にそう感じたことで、万人がそう感じるかはわかりませんが、私はレグテクトの効果と恩恵を体感することが出来ました。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)で「レグテクト」を安く手に入れる方法
私はアルコール依存症の専門医療機関に通院後レグテクトを1か月分処方してもらいましたが、病院で処方してもらう薬は保険が利くとはいえ「新薬(先発医薬品)」で非常に高価であったことや、診察料もかかる為、2回目以降は購入代理店でレグテクトを手に入れました。
日本では珍しい一部のサプリメントや健康食品を購入代理店で購入できるのは知っていましたが、アルコール依存症の治療薬であるレグテクトも購入できるのを知り驚きました。
購入代理店での値段は「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」である為安く購入できたことや、飲み比べても差はなくて飲酒要求が強いときに飲むことで飲みたい気持ちを抑えることが出来ました。
ただ、こちらは健康保険が適用されないので、全額負担になりますが、診察料やアルコール依存症の専門医療機関への通院のことを考えると楽で、私は初診以降は購入代理店を利用して購入しました。
私が使った購入代理店はレグテクトをまとめ購入すれば割引になるので、長期で断酒をしたいという方や、一度試しに使ってみたいという方には少量から購入できるのでおすすめです。
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最後に
ここまで学術誌『BMC Medicine』に掲載された研究結果や、私が7年間断酒を続けている経緯をお話ししてきました。
依存性がある食べ物や飲み物はいくつかありますが、お酒はそれらの中でも依存性が高く、習慣的に摂取してきた方にとっては、やめようと思ってやめられるものではありません。
また、急にお酒をやめる事で体調を崩すこともあります。
お酒と上手く付き合える方は無理にお酒をやめる必要は無いかと思いますが、健康や生活に支障が出るようあればお酒は控えた方が良いかと思います。
この記事を読んだことで一度お酒について考え方を改めるきっかけになればと思います。
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お酒をやめいたいが、どうしてもやめられない方へ
断酒を始めた頃、私はお酒を辞めたいという強い意志でアルコール外来に足を運び、医者に相談して断酒の為の薬である「シアナマイド」や「ノックビン」を処方してほしいと伝えました。
シアナマイドやノックビンは、服用することでアルコールが苦手な人と同じようにお酒を受け付けない生体反応を起こす「抗酒剤」と呼ばれるもので有名で、お酒を本気で辞めたいという方は、勇気を出してアルコール外来に通院して、医師に断酒の意思を伝えて抗酒剤を処方してもらうことをお勧めします。
私は当時、抗酒剤として「レグテクト」を選択しましたが、抗酒剤として有名な「ノックビン」は個人でも購入することが出来ます。
健康保険が適用されないので、全額負担になりますが、アルコール依存症の専門医療機関への通院が難しいという方で、どうしてもお酒をやめたいという方には有用な手段と言えます。
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頭皮や薄毛で悩んでいる方へ
私は40代になり髪の毛が痩せて細くなったことで、急に老けて見られるようになり、髪の毛について危機感を抱えていました。
AGA(男性型脱毛症)治療というものがあるのは知っていましたが、正直なところ懐疑的あったことや、高い治療費をかけて医療機関を利用したとしても、効果が無かったら悲しい思いをするので、「フィナステリド」と「ミノキシジル」のジェネリック医薬品(後発医薬品)を購入代理店で取り寄せて使ってみたところ、驚くほどの効果があり、3か月で髪がフサフサになりました。
薄毛が気になるけど、AGA(男性型脱毛症)治療のために医療機関を利用するのはハードルが高いという方は、購入代理店は「フィナステリド」と「ミノキシジル」を少量購入して試してみるのは一つの手だと思います。
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