パソコン関連

TP-Link Archer AX80のレビュー|8つのデータストリームを持つ混雑を低減するWiFi6ルーターの評判・口コミ

こんにちはユレオです。

皆さんはこの20年間でQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させたものを何か一つ選ぶとすれば何になりますか?

私は間違いなく「インターネット」を挙げます。

QOLは「Quality Of Life」を省略した言葉で、日本語に置き換えると「生命や生活の質」になり、充実した人生を過ごすことに役立ち、自分らしさを保って暮らすことに役立つものをという意味で使われます。

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は、幸福感や満足感といった価値観を基準にして判断するものですが、「インターネット」は今では生活の中で欠かせないものになっており、もはやインフラの一つとも言えます。

このインターネットを快適に利用するためには、スマートフォンやパソコンといった端末を最新のものにするだけではなく、自宅に備わっているインターネット回線環境も重要になります。

本日は8つのデータストリームを持ち、混雑を低減するWi-Fi6ルーター「TP-Link Archer AX80」のレビューについて記事にまとめています。

●スポンサーリンク


本記事の内容

  • 「TP-Link Archer AX80」の特徴について
  • 「TP-Link Archer AX80」のスペックについて。
  • 「TP-Link Archer AX80」を使ってみた感想。

本記事では高性能でお手頃価格のルーター「TP-Link Archer AX80」の特徴や使用感などの感想をまとめています。

スポンサーリンク

TP-Link Archer AX80の特徴について


引用元:TP-Link Archer AX80公式サイト

「TP-Link Archer AX80」はティーピーリンクジャパン株式会社が2022年12月14日から発売している商品で、以下のような特徴を持っています。

  • 最大6.0Gbps(4804Mbps + 1148Mbps)のWi-Fi速度。
  • スマホアプリを使うことで簡単にWi-Fiの設定ができる。
  • 8ストリームの合わせ技で、最大100台と接続が可能。
  • 2.5Gbps WAN/LANポートx1 + ギガビットWAN/LANポート x1 + ギガビットLANポート x3 + USB3.0ポートを搭載。
  • 設置スペースに合わせて縦置きでも横置きでも設置OK。
  • IPv6 IPoE (IPv4 over IPv6)対応。
  • VPNソフトウェアなしでVPN接続が可能。
  • OneMesh対応で同機能搭載の中継機と一緒に接続してシームレスなWi-Fi環境を構築。
  • ビームフォーミングに対応したデュアルバンドハイゲインアンテナを4本内蔵しており、広範囲をカバーする。
  • ファイル共有に使えるUSB3.0ポートを搭載。
通りすがりの猫
通りすがりの猫
もはや家庭向けのスペックではないよね。ちょっとした小規模オフィス向けのWi-Fi機器だよ。
ユレオ
ユレオ
(;´・ω・) でも奨励利用環境を見ると「戸建(3階建て)」「マンション(4LDK)」となっているね。

驚異の同時接続台数は最大100台という個人で利用するにはオーバースペックの通信機器ですが、Amazonでは16,800円(2022年12月)とお手頃価格で販売されています。

小規模オフィスのWi-Fiとして使えるほどの十分なスペックを持つWi-Fiルーターですが、多くの端末に無線接続するだけではなく、2.5Gbpsポートを有しており、有線接続も快適に使うことができます。


引用元:TP-Link Archer AX80公式サイト

そして、新世代のWi-Fi技術であるWi-Fi6にも対応していることから、最新のパソコンやスマートフォンでスペック制限なく通信が可能となっています。

Wi-Fi 6対応ルーター「TP-Link Archer AX80」のスペック


引用元:TP-Link Archer AX80公式サイト

8つのデータストリームを持ち、混雑を低減するWi-Fi6ルーター「TP-Link Archer AX80」ですが、スペックについて特筆すべき点を書き出してみました。

ワイヤレス
規格Wi-Fi 6
IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz)
IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz)
Wi-Fi速度AX6000
5GHz:4804Mbps(802.11ax, HE160)
2.4 GHz:1148Mbps(802.11ax)
Wi-Fi範囲4LDK


デュアルバンド高性能アンテナ×4
複数のアンテナが信号を増幅させより多くの方向と広いエリアをカバーします

ビームフォーミング
クライアントに無線信号を集中させWi-Fi範囲を拡大します

高性能FEM
送信パワーを改善し信号範囲を強化します

Wi-Fi性能高(High)


デュアルバンド
最適なパフォーマンスを得るためにデバイスを異なる帯域へ割り当てます

OFDMA
複数のWi-Fi6対応クライアントと同時に通信します

エアタイムフェアネス
帯域の過度な占有を制限することによりネットワーク効率を向上させます

DFS
電波干渉の少ないDFS帯を利用できます

8ストリーム
デバイスをより多くの帯域幅に接続させます

動作モードルーターモード
ブリッジモード(アクセスポイントモード)
ハードウェア
有線ポート2.5ギガビットWAN/LANポート×1
ギガビットWAN/LANポート×1
ギガビットLANポート×3
USB対応USB 3.0ポート×1

USB共有:
FTPサーバー
メディアサーバー
Samba サーバー
(ルーターの利用状況に応じて利用可能なHDDサイズの上限やファイル数は上下します)

ボタンLEDオン/オフボタン
WPSボタン
Wi-Fiオン/オフボタン
電源オン/オフボタン
Reset(初期化)ボタン
電源12V/2A
セキュリティ
Wi-Fi暗号化• WPA3
• WPA2
• WPA
• WPA/WPA2-Enterprise (802.1x)
ネットワークセキュリティSPIファイアウォール
アクセスコントロール
IP & MACバインディング
アプリケーション層ゲートウェイ                     

HomeShield セキュリティ


リアルタイムIoT保護
悪意のあるサイトのブロック
侵入防止システム
DDoS攻撃の防止
ホームネットワークスキャナー

ゲストネットワーク5GHzゲストネットワーク×1
2.4GHzゲストネットワーク×1
VPNサーバー• OpenVPN
• PPTP
• L2TP
VPNクライアント• OpenVPN
• PPTP
• L2TP
ソフトウェア
サービスキットHomeShield
OneMesh™OneMesh™ 対応
OneMesh™は、ルーターや中継器を丸ごと入れ替えることなく、TP-Link OneMesh™対応ルーターと対応中継器を組み合わせてお家全体をカバーするメッシュWiFiネットワークを構築できます。
保護者による制限HomeShield 保護者による制限


プロファイル作成
プロフェッショナルコンテンツフィルターライブラリ
家族時間
就寝時間
オフ時間
利用時間割り当て
家族のオンライン時間ランキング
インターネット一時停止
週次・月次レポート

WANタイプ動的IP
静的IP
PPPoE
PPTP
L2TP
v6プラス
DS-Lite
MAP-E(OCN)
QoS端末ごとのQoS
クラウドサービス自動ファームウェアアップグレード
OTAファームウェアアップグレード
TP-Link ID
DDNS
NAT転送ポート転送
ポートトリガー
DMZ
UPnP
IPTVIGMPプロキシ
IGMPスヌーピング
ブリッジ
タグVLAN
DHCPアドレス予約
DHCPクライアントリスト
サーバー
DDNS• TP-Link
• NO-IP
• DynDNS
管理Tetherアプリ
Web管理画面(GUI)
その他
システム要件Internet Explorer 11/Firefox 12.0/Google Chrome 20.0/Safari 4.0以上の Javaに対応したブラウザ

モデム
インターネット接続契約
フレッツ光の場合は契約書

認証CE, RoHS
動作環境動作温度: 0℃~40℃ (32℉ ~104℉)
動作湿度: 10%~90% 結露を避けてください
テストデータ
Wi-Fi受信感度• 2.4 GHz:
11ac VHT20 MCS0: -97dBm, 11ac VHT20 MCS11: -67dBm,
11ac VHT40 MCS0: -94dBm, 11ac VHT40 MCS11: -64dBm,
11ax HE20 MCS0: -97dBm, 11ax HE20 MCS11: -67dBm,
11ax HE40 MCS0: -94dBm, 11ac HE40 MCS11: -64dBm
• 5 GHz:
11ac VHT20 MCS0: -96dBm, 11ac VHT20 MCS11: -66dBm,
11ac VHT40 MCS0: -93dBm, 11ac VHT40 MCS11: -63dBm,
11ac VHT80 MCS0: -91dBm, 11ac VHT80 MCS11: -61dBm,
11ac VHT160 MCS0: -86dBm, 11ac VHT160 MCS11: -58dBm,
11ax HE20 MCS0: -96dBm, 11ax HE20 MCS11: -66dBm,
11ax HE40 MCS0: -93dBm, 11ax HE40 MCS11: -63dBm,
11ax HE80 MCS0: -91dBm, 11ax HE80 MCS11: -61dBm,
11ax HE160 MCS0: -86dBm, 11ax HE160 MCS11: -58dBm
フィジカル
寸法200 × 189 × 59 mm
パッケージ内容Archer AX80本体
スタンド
電源アダプター
LANケーブル
かんたん設定ガイド

引用元:TP-Link Archer AX80公式サイト

スペック表を見るとわかりますが、驚くほど高スペックで、USB 3.0ポートが付いていることから、簡単にファイル共有環境が構築できるのがありがたいです。

通りすがりの猫
通りすがりの猫
そういえばWi-Fiルーター特有の飛び出したアンテナが無くて見た目がすっきりしているよね。
ユレオ
ユレオ
(; ・`д・´) そうなんだよね。機器にアンテナが内蔵されているので、本体が大きいけどアンテナがない分スリムなデザインに見えるね。


引用元:TP-Link Archer AX80公式サイト

「TP-Link Archer AX80」はデュアルバンドハイゲインアンテナが4本内蔵されており、シンプルな見た目でありながら、Wi-Fiの電波をしっかりと遠くに飛ばしてくれます。

そして、ビームフォーミングという接続デバイスを検出して信号を集中的に送る機能により、家じゅうの隅々まで電波を飛ばします。


引用元:TP-Link Archer AX80公式サイト

見た目がシンプルで柔らかいフォルムのデザインとなっていることから、目につくリビング等に置いても気にならず、縦置きや壁掛け、横置きに対応した構造になっているのも「TP-Link Archer AX80」の大きな特徴と言えます。

スポンサーリンク

高速IPv6(IPoE)対応ルーター「TP-Link Archer AX80」の開封の儀

それでは満を持して「TP-Link Archer AX80」の開封の儀を始めたいと思います。

ルーターのサイズが 200mm × 189mm × 59 mmということで、梱包されている箱もそれなりのサイズです。

ユレオ
ユレオ
(;´・ω・) パッケージでは立てて置いてるね。縦置きが推奨なのかな?

箱から取り出したところ「ルーター本体」「スタンド」「LANケーブル」「取扱説明書類」「ACアダプター」が入っていました。

ユレオ
ユレオ
(´・ω・) なんか既視感がある見た目だと思ったけど、PS3(PlayStation3)っぽいよね。

ルーター本体は流線形の柔らかいフォルムで洗練されたデザインとなっており、飛び出した側面部に各種情報パネルが付いていて、機器の状況がわかるようになっています。

それでは「TP-Link Archer AX80」を細かく見ていきたいと思います。

6方向それぞれの見た目はこのような感じです。

【正面】

【背面】

【左右側面】

接続ポート側は左から順に「LED/Wi-Fi」「Reset」「LANポート(No.03~01)」「1Gbps WAN/LAN」「2.5Gbps WAN/LAN」「USB」「Power」「On/Off」が付いています。

【上下面】

上下面は廃熱するための構造になっているようなので、この面はふさがないように設置する必要がありそうです。

ACアダプタについては横幅が結構あるので、横並びの電源タップに差す場合は隣の差込口を塞いでしまうことになります。

ユレオ
ユレオ
(´・ω・) うーん。機器は進化してもACアダプタはあまり変わらないね。差込口を90度回転させたい。

電源の取り出し口次第ですが、横並びの電源タップを使っていると、このACアダプタの形状だと隣の口を塞いでしまうことになります。

スポンサーリンク

「TP-Link Archer AX80」の回線スピードを計測した

それでは早速「TP-Link Archer AX80」を接続してネットワーク環境を確かめてみたいと思います。

今回Wi-Fi6の性能を見るために、IEEE 802.11nのWi-Fi4の規格である「BUFFALO WSR-300HP/N」と比較したいと思います。

それでは「BUFFALO WSR-300HP/N」と「TP-Link Archer AX80」の5GHzの周波数帯の速度を比較してみました。

速度の計測はGoogleの「インターネット速度テスト」を使いiPhone12(Wi-Fi6対応)で計測します。

計測時にはそれぞれのルーターの電源を落として電波が干渉しないようにしています。

結果としては以下のようになりました。

【ルーターとの距離が約1mの時】

BUFFALO(WSR-300HP/N)ダウンロード:152.7Mbps アップロード:113.5Mbps
TP-Link (Archer AX80)ダウンロード:175.4Mbps アップロード:132.5Mbps

【ルーターとの距離が約15mの時】

BUFFALO(WSR-300HP/N)ダウンロード:47.3Mbps アップロード:52.5Mbps
TP-Link (Archer AX80)ダウンロード:87.6Mbps アップロード:72.7Mbps

測定時にはiPhone12以外のWi-Fi機器は特に電源を落としたり接続を切っていないので、自宅にある20台近いのWi-Fi機器が繋がった状態で試しています。

距離が近い状態ではWi-Fi4の「BUFFALO WSR-300HP/N」と比較しても大きな差はありませんでしたが、ルーター本体から距離が離れた時の場所では通信速度の差がありました。

通りすがりの猫
通りすがりの猫
それにしても光回線とは思えない速度だね。マンションの回線だから根元が遅いわけだね…。
ユレオ
ユレオ
(;´Д`) こればかりは引っ越ししないと解決しないね…。悲しいけど。

ただ、ルーターから距離が離れたところでのつながりやすさは間違いなく向上しており、Wi-Fi6の恩恵を受けることができるので、家でのネットワーク環境は向上したと言えます。

スポンサーリンク

最後に

ここまで8つのデータストリームを持ち、混雑を低減するWi-Fi6ルーター「TP-Link Archer AX80」のレビューについて記事にまとめました。

「TP-Link Archer AX80」は家庭用としてはオーバースペックな高性能ルーターで、戸建てで光回線を引いているような環境であれば十分な恩恵を受けることができますが、マンションなどの集合住宅では恩恵を受けられない結果となりました。

しかし、家の隅々まで電波が届くようになることから、”QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上”という意味では間違いはありません。

Wi-Fi6に対応した新しいパソコンやスマートフォンをお持ちの方であれば、ぜひとも最新の規格に対応したWi-Fiルーターに交換することをお勧めします。

「TP-Link Archer AX80」は価格もAmazonで16,800円(2022年12月)で販売されているので、お手頃で高性能なルーターをお探しの方は是非ご検討ください。

スポンサーリンク