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【ゲーム業界】ゲームが趣味ならゲーム業界で働くことをお勧めしない理由

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こんにちはユレオです。

将来就きたい仕事として学生の中にはゲームが好きでゲーム業界を目指している方も多いのではないでしょうか。

確かに好きなものを仕事にするというのは、それだけでも大変幸せなことだと思います。

ゲームを作る仕事である「ゲームクリエイター」は中学生の将来なりたい職業ランキング上位の職業で人気が高い仕事と言えます。

ソニー生命保険が発表した中学生の将来なりたい職業ランキングの結果がこちらです。

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引用元:将来なりたい職業、男子中学生3位に「YouTuber」1位は? | リセマム

男子中学生が将来なりたい職業は1位が「ITエンジニア・プログラマー」で、2位が「ゲームクリエイター」となっており、ゲーム業界というのは人気のある職業であることが伺えます。

しかしゲームが好きなだけではゲームクリエイターとしてやっていくのが難しく、「モノ作りはそれほど好きではないが、ゲームをするのが好き」という方は、ゲーム業界に入った後に違和感を覚えることになるかもしれません。

本日はゲーム業界を目指すうえでゲームが好きなだけではやっていくのが難しいというお話をしたいと思います。

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ゲームを仕事にするようになってからゲームが楽しめなくなった

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私は20代の頃は趣味でクリエイティブな活動を行いモノ作りを楽しみ、また仕事とは別でプライベートでゲームをするのも好きでした。

では今はどうかというと、モノ作りは変わらず大好きですが、ゲームをするのが好きか嫌いかと尋ねられたら「まーどちらかといえば好きかな」という程度です。

このように書くとゲームが嫌いになったと思われそうですが、念のために申しますが、ゲームが嫌いになったり興味が無くなったわけではありません。
 
 

今はゲームを”するのが好き”から”研究の対象として好き”になりました。 

今でも新しい仕組みや流行のゲームシステムを見るとわくわくします。

ただ、私はゲーム作りを仕事として楽しむようになった結果、ゲームをユーザーの視点で楽しめなくなりました。

少し大げさな表現かもしれませんが私は長年楽しんできた人生の趣味を一つ失いました。

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何故ゲームが面白くなくなったかを最近までわかっていなかった

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なぜゲームを作ることを仕事とするとゲームを楽しめなくなるのか?

私は最近まではっきりとした理由がわからず、気分的な落ち込みやゲームが昔に比べてつまらなくなったとか見当違いのことが原因と考えていましたが、最近シンプルな答えにたどり着きました。

私はゲームを”疑似体験をするコンテンツ”ではなく、”仕事に必要な知識と表現技法がまとまったコンテンツ”と見るように変わったからです。

私は仕事の研究対象として、現在どういったジャンルのどのシステムが世間にはウケけているのか、どういった表現技法があるのか、そういうのを実際に確認するための手段としてゲームをしています。

 

お化け屋敷職人はお化け屋敷を楽しんでいるのか

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世の中には様々な職業がありますが、みなさん「お化け屋敷職人」という仕事があるのをご存知でしょうか?

お化け屋敷職人の仕事はお化け屋敷をプロデュースすることですが、はたしてこの人たちはお化け屋敷を一般の客と同じように楽しむことができるのでしょうか?

例えば、ある職人が人気のお化け屋敷を見に行ったとして、一般客に交じって行列に並びお化け屋敷に入ります。

その職人は純粋にお化け屋敷を楽しんだのでしょうか?おそらく次のようなことを考えていたのではないでしょうか。

  • 行列に並んでいる人に飽きさせないように映像や音で雰囲気を演出するのはいいな。
  • 最初の角でお化けが出ると見せかけて後ろから現れるのはすごくいい!
  • あのお化けのデザインは去年ヒットした映画を模倣しているな。
  • なるほど、この演出は使える。( ..)φメモメモ

この職人は人気のお化け屋敷を体験をしたわけですが、一般の客とは異なる視点で見ていたのだと思います。

これは料理人が他の店に行って料理を楽しめないのと同じような思考や心理だと思います。

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ゲームを研究して作るというという楽しみ

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ゲームには様々なジャンルがあるので、私はすべてのゲームが楽しめなくなったわけではありませんが、根底に作り手の意図や仕事としての視点が抜けきれない為、私はもう一般のゲームユーザーの視点でゲームを楽しむことはできなくなりました。

ただ、幸いにも私はクリエイティブな活動を行いモノ作りが好きなので、これに関しては「ゲームを作ること」は今でも飽きることなく取り組むことができます。

だからこうして仕事を続けており、”良いモノを作るためにゲームを研究する”ということで、楽しむわけでもなく研究の為に日々ゲームをしているのです。

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ゲーム業界を離職する人はゲームを唯一の趣味とする人が多い

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この業界で仕事をしていると、毎年のように次のような新社会人が入社してきます。

ゲームの仕事に就けるなら仕事内容はなんでも良い!ゲームがとにかく好き!土日も一日中ゲーム三昧!

私はこういった新社会人を今まで何人も見てきましが、こうした「モノを作ることにこだわりがない方」はゲーム業界では離職しやすい傾向にあります。
ゲームが好きというだけではこの業界はやっていくのが大変です。

先ほど少しお話しましましたが「モノ作りはそれほど好きではないが、ゲームをするのが好き」という方は業界に入りしばらくしたら違和感を覚えるかもしれません。

憧れていたはずのゲーム会社に入ったのに、何故かゲームもそれほど面白く感じなくなった……俺はなんでこの会社にいるんだろう?

このように感じるようになると仕事が途端に楽しめなくなり、ゲームクリエイターという仕事の希望を失い、仕事が楽しめなくなります。

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最後に

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ここまでゲーム業界を目指すうえでゲームが好きなだけではやっていくのが難しいというお話をしてきました。

ゲームを趣味とするならゲームクリエイターを目指すということはゲームという趣味を失うことも覚悟しないといけないかもしれません。

変な話に聞こえますが、長年ゲーム業界で仕事をしている人は意外とゲームだけが趣味という方が少なく、多趣味であったりする方が多い気がします。

「楽しむこと」があると人生の密度が高まり有意義な人生を送ることが出来ます。

哲学者ルソーの言葉で以下のようなものがあります。

最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。
The person who has lived the most is not the one who has lived the longest, but the one with the richest experiences.

これからゲーム業界を目指そうとする方はゲームを楽しむことを趣味とするならば、そういった楽しみがなくなるかもしれないということを考え、モノ作りを趣味としたり、他にも趣味を見つけたりすることをお勧めいたします。

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