こんにちはユレオです。
皆さんこれまで人生を送ってきた中で自分自身の性格をどのように思われていますか?
良い性格の持ち主でしょうか?それとも悪い性格の持ち主でしょうか?
性格について「良い」「悪い」はなかなか判断をするのは難しいかもしれませんが、自分自身で「直したい」と考えている性格は一つぐらいあるかと思います。
そうした直したいと考えている性格について、私自身は以下のようなものがあります。
- 怒りっぽい性格を直していつも冷静でいたい。
- ついつい嫌味を言ってしまう。
- 物事をネガティブにとらえてしまう。
今日はこうした性格の欠点を治す為に、私が行っていることについてお話をしたいと思います。
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人の性格は遺伝的要素が大きい
昔から心理学の世界では「人の性格は変化するのか」ということが議論されており、多くの心理学者が興味を持つテーマだといえます。
心理学者ウィリアム・ジェームズ(1842年~1910年)は人の性格に対する考え方とし「われわれ多くの者においては、習慣によって三十歳までに性格が漆喰のように固定して、再びやわらかくならないほうが世間のためによい」と言っています。
また、「三つ子の魂百まで」というような言葉があるように、以前から心理学の世界では人の性格は30代までに決まるといわれてきました。
また、「性格は遺伝だから仕方がない」というような言葉も聞いたことがあるかと思います。
では、これは事実なのかというと、2002年の研究結果で一卵性双生児を対象にした興味深い遺伝と性格について研究があります。
研究の結果、ビッグファイブと呼ばれ性格は強く遺伝の要素が影響し、性格の約40~50%の部分が生まれつき決まっているそうです。
「性格は遺伝で完全に決まる」とまではいきませんが、大部分が遺伝で決まるということが現在の心理学会での考え方です。
ビッグファイブとはなにか?
ビッグファイブとは、ゴールドバーグ,L.R.(1932年~)が提唱したパーソナリティの特性論で、人間の性格を5つの要素に分けて「特性5因子論」とも呼ばれ、以下のような各傾向の高低で判断します。
1:神経症傾向=情緒安定性
環境刺激やストレスに対する敏感さ、不安や緊張の強さを表す
2:外交性
社会性・活動性・積極性を表す
3:協調性
利他性や、共感性、優しさを表す
4:誠実性・良識性
自己統制力や達成への意志、真面目さ、責任感を表す
5:経験への開放性=知的好奇心
知的好奇心の強さ、新しいものへの親和性
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遺伝での性格は変えられないが後天的な性格は行動により変えられる
ここまで読むと「性格は約40~50%遺伝だから変えられないもの」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
性格を変えるための方法は同じように多くの心理学者が昔からテーマとして取り組み、遺伝に影響がしていない約60~50%の部分を改善することで性格を変えようという試みがあります。
遺伝的な性格は変えられないですが、環境などの後天的な影響により性格が決まることも事実で、そうした後天的な影響が何により生まれるのかというと、「自身の行動」によって決まります。
つまり「行動を変えることで性格が変わる」という考え方です。
心理学者のリチャード・ワイズマン(1966年~)は、「○○になるには、○○であるかのように行動すればいい」という考えを提唱しています。
これは「As if(アズイフ)の法則」と呼ばれ、具体的には「幸せになるには、笑えばいい」といった考えです。
リチャード・ワイズマンは2万6000人の実験対象者をいくつかのグループに分けて、幸福感を高めるためには何をすればよいかと考案された方法試しました。
その方法とは以下のようなものです。
- 「自分が幸せだと考える」
- 「感謝の気持ちを持つようにする」
- 「幸せな記憶をよみがえらせる」
- 「毎日数秒ずつ笑う」
各グループは1週間の同じ行動を取り実験を続け、1週間後に実験対象者に幸福度について判定したところ「毎日数秒ずつ笑う」としたグループが最も幸福度を高めるという成果を上げました。
つまり、こうした実験の結果から「人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる」のということが裏付けられたのです。
このように行動は人の心理に影響することが分かり、この事により「自信を持つようになりたければ、すで自信をもったかのように行動すればいい」というようなことも同じで、後天的に性格を変えることが出来るのです。
詳細については以下の記事で触れています。
行動を変えるためには言葉を変えることが有効
また、行動を変えるためにはどうすればよいのかというと、非常に興味深い考えがあります。
マザー・テレサ(1910年~1977年)の名言で以下の言葉をご存知でしょうか?
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。マザー・テレサ
この上記2行の「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。」ところについて私は実感する出来事がありました。
私は以前いろいろと思い悩み様々な哲学書や自己啓発本を読み漁りましたが、その中で「効果を実感できた」自己啓発本がありました。
この本のタイトルは「もう、不満は言わない」という著書で、内容を要約すると「21日間不平不満を言わない」ことで人間関係や、自身の内面が良い方向へ変化させて、人生を良いものに変えましょう内容です。
この本はベストセラーとなり、世界中で翻訳されて多くの人に影響を与え、著者ウィル・ボウエンは「不平不満を言わないようになれば、良いことがたくさん起きるはずだ」という発想に基づいて「21日間、不平不満を言わない」チャレンジを広めて活動を行っています。
「21日間不平不満を言わない」チャレンジのルールは非常にシンプルで以下のような内容です。
- どちらかの腕(手)にブレスレットをはめる。(ゴムバンド、指輪、時計でも可)
- 不満や愚痴を言ったら逆の手にブレスレットを付け替える。
- 頭でイメージするのは問題が無いが、言葉を口にしたらダメ。付け替える。
- 自身への不満やネガティブな発言(「だるい」「めんどくさい」等)も
口にしたらダメ。付け替える。 - このブレスレットを21日間付け替えることなく過ごせたらチャレンジ成功。
仕事の関係で腕に何かをつけることが出来ない方はポケットにコインを入れて左右に入れ替えるという方法でも構いません。
ただ、腕や手にある方が目につくため意識しやすいです。
実際私もこの本を読んで試してチャレンジを行い、著書によれはチャレンジ成功には平均4ヶ月から8ヶ月かかるとのことでしたが、私は5ヶ月でクリアすることが出来ました。
たった21日間不平不満を言わないということがどれだけ難しいかを知ることができたのですが、その5ヶ月のおかけで性格がポジティブに変わったかというとそんなことはありません。
確かに不満を口にすることは激減しましたが、言葉として不満は口には出しませんが、数こそ減れど頭の中のイメージでは不満の声を発しています。
ただ、このチャレンジを行ったことで、今までは頭に浮かんだ不満を無意識にそのまま言葉として口に出していたことが無くなりました。
マザーテレサの「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。」ということがまさにこの「21日間不平不満を言わない」チャレンジの本質です。
私はこのチャレンジに成功したことで不平不満を口にすることが無くなり、行動に変化が出ました。
以前では明らかに怒っていた場面でも冷静になれるようになったり、対話においても不要な感情が挟まらずしっかりとした対応ができるようになりました。
不用意な発言や不満が口から出なくなるだけで人の行動が変わること身をもって知ることが出来ました。
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最後に
私は自分自身の性格として以下のような問題を自覚しており、これを直す方法をいろいろと模索していました。
- 怒りっぽい性格を直していつも冷静でいたい。
- ついつい嫌味を言ってしまう。
- 物事をネガティブにとらえてしまう。
たまたま読んだ「もう、不満は言わない」という本はシンプルながら人の性格の変化につながる「行動」を如何に変えるかということが書かれており、私は5か月かけて著書に従いチャレンジを行い、実感を得ることが出来ました。
性格というのは生まれ持った要素が大きいことはわかってはいますが、後天的に生まれる性格というものも同じような割合で存在し、それらは「言葉により」「行動により」変えることが出来ます。
是非自身の性格を変えたいと考えている方はこれらの考えを試してみてください。
本日ご紹介した考え方は以下の著書で紹介されています。
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