心理・ライフハック

バイロン・ケイティ「3つの領域」の考え|あらゆる悩みを解決する”領域”の考え方

こんにちはユレオです。

世の中には様々な出来事が日々起きています。

例えば雨の日や晴れる日もあるように「雨が降る」「晴れる」といったことも出来事の一つです。

ここで突然ですが、一つお願い事があります。

ユレオ
ユレオ
今降っている雨をやませて貰えませんか?
通りすがりの猫
通りすがりの猫
えっ?降っている雨をやませる?いや無理だよ。

天気は個人の意思で変更できるものではないので「無理」という返答が返ってきそうです。

これは至極当たり前の反応で、誰もが「雨が降る」という出来事に対して、個人の力が及ぶ範囲と思いっていないからです。

もう一つお願いしてよろしいでしょうか?

ユレオ
ユレオ
私は皆さん親切にされるべきです。今から皆さんは私にやさしくしてくださいね。 
通りすがりの猫
通りすがりの猫
……?えっ?(何か変なこと言いだした…)

いきなり他人に対して「私を親切にしろ」とお願いをしたとしても、他人は受けれいてくれないでしょう。

今日は全ての悩みを解決する”領域”の考え方と個人の力が及ぶ範囲を正しく認識することの大切さについてお話したいと思います。

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個人の力が及ぶ範囲である「私の領域」とは

自分が普段生活を行う上で信じている思考や心理といったものは、他人が決めたものではなく自分自身が最終的に決めています。

例えば「Aさんは性格が悪い」という噂を耳にしていたとしても、実際に自分がAさんと話をして感じた印象を元に最終的に判断しています。

自分が「Aさんは良い人だ」と思えば、その時からAさんは良い人になり、「悪い人」と思えばAさんは悪い人になります。

こうしたAさんに対する捉えかたは「個人の力が及ぶ範囲」であるため、Aさんの印象は自在に変えることが出来るのです。

このように個人の力が及ぶ範囲を「私の領域(自分自身の思想や思考)」という言葉で表現させていただきます。

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「私の領域」に対する「神の領域」と「あなたの領域」について

では個人の力が及ばない範囲はどうでしょうか?

先ほど「今降っている雨をやまして貰えませんか?」というような例を出しましたが、こうした人知が及ばない範囲のものは「神の領域(人知の及ばない事象)」と捉える事が出来ます。

そして「神の領域」と同じように個人の力が及ばない範囲のものがあります。

それは「他人の思想や思考を思い通りにしたい。」という考えです。

先ほど「私を親切にしろ」というような例を出しましたが、他人の思想や思考は思い通りになるものではなく、最終的に決めるの他人自身です。

こうした他人の思考や思想は他人のものである「あなたの領域(他人の思想や思考)」と捉える事が出来ます。

3つの領域について

ここまで以下の3つの領域について説明してきました。

  • 私の領域 (自分自身の思想や思考)
  • 神の領域 (人知の及ばない事象)
  • あなたの領域 (他人の思想や思考)

ここまでお話してきた内容の通り、個人の力でコントロールできるのは「私の領域」だけです。

「神の領域」と「あなたの領域」については自分でどうにか出来るものではなく、関与する余地はありません。

しかし、多くの人が「神の領域」や「あなたの領域」のことで思い悩み、どうにかしようと悩み苦しみます。

「神の領域」については最早説明は不要だと思いますが、あなたにできる事は「ありのままを受け入れる事」だけです。

ありのまま受け入れない場合は、ただあなた自身がもがき苦しむだけです。

例えば震災が起こり自分の家が倒壊したとします。この事実に対してできる事は何もありません。

抵抗しようが暴れようが「倒壊した家」は変わらないからです。この出来事に対して出来ることは「ありのまま受け入れる事」だけです。

では他人の思考や思想である「あなたの領域」についてはどうなのでしょうか?

ここまでお話したらお分かりかと思いますが、「あなたの領域」についても同様でただ受け入れれば良いのです。

仮に他人の思想や思考に影響を与える事が出来たとしても、思想や思考を決定づけているのは他人で、他人がただそのように考えただけの話です。

震災などの自然災害がコントロールできないのと同様に、他人をコントロールすることは出来ないのです。

「個人の力が及ばない範囲」である「神の領域」や「あなたの領域」に対して自分自身がどうにかしようとしても無駄で躍起になり努力しても、消耗して悩み苦しむだけです。

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まとめ

なにかの問題が起きた時、その問題がどの領域であるかを考えてみましょう。

それが「私の領域」であるのなら、その問題に取り組む価値があり、真剣に対応をすれば問題は解決出来るかもしれません。

しかし、それが人知の及ばないものであれば「神の領域」で、ただあるがままを受け入れるしかありません。

他人の思想や思考といったものであった場合は「あなたの領域」です。

これもどうにか出来るものではありません。

こういった「神の領域」や「あなたの領域」に対して何とかしようと躍起になり努力して思い悩み苦労して消耗しているのです。

個人の及ぶ力の範囲を正しく認識することが出来れば、無駄な心の消耗を防ぐことが出来て、不要な悩みや苦しみを抱えることは無くなります。

問題に取り組もうとしたとき「私の領域」なのか、それとも「神の領域」や「あなたの領域」なのかを判断し、「私の領域」だけ努力して解決すれば良いのです。

是非一度「個人の力が及ぶ範囲」についての考え方をお試しください。

*本日ご紹介した考えは以下のバイロン・ケイティの著書に詳しく書かれています。

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