こんにちはユレオです。
皆さんは健康のために普段ランニングなどの運動をされたりしていますか?
ダイエットやトレーニングといった目的でランニングをされている方もおられるかと思います。
私は普段トレーニングとして自転車やランニングを行っており、有酸素運動を日常生活に取り入れています。
有酸素運動としては自転車よりもランニングのほうが全身運動になるので、最近はランニングを積極的に行うようにしています。
ところで、運動することが一般的に健康に良いと言われていますが、なぜ運動することが体に良い影響を与えるのかということを詳しく説明できますか?
運動をするとなぜ健康が得られるのかということを知っておくことで、より効果的な運動効果が得られるかと思います。
本日は有酸素運動が何故健康に良い効果があるのか、有酸素運動を行うことで得られる具体的な健康効果とはどういったものなのかというお話をしたいと思います。
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◆記事の目次◆
ジョギングやランニング、自転車といった有酸素運動が体に良い理由
多くの方が生活の中で様々な情報を目にして、なんとなくそれが常識として捉えているものというのがあるかと思います。
そうした常識の一つに「運動をすることは健康に良い」というものがあるかと思います。
しかし「運動をすることは健康に良い」という理由を具体的に人に説明出来る人は少ないのではないでしょうか。
運動をすることは健康に良いという理由について、世界最大の医学系の研究機関の一つである、スウェーデンのカロリンスカ研究所が行った実験で大変興味深いものがあります。
どのようなことが行われたかというと、ジョギングやサイクリングといった有酸素運動を長期にわたって行った場合に、筋肉の新陳代謝機能に影響を与えるのかどうかを確認する実験が行われました。
その結果、有酸素運動を長期にわたって行った場合、遺伝子レベルで筋肉の新陳代謝機能に影響を与えることがわかり、運動により体が受ける健康的な影響が確認されることになりました。
より具体的に言うと、有酸素運動を長期にわたって行うことによって、身体を構成するDNA等の遺伝子情報内で起きる生化学的変化が確認されたという内容です。
この実験は、健康な男女23人に3ヶ月の間、片足だけで行うサイクリングを1週間に4回行ってもらい、サイクリングの前後で筋肉や骨格筋の代謝機能の測定を行いました。
実験の結果、有酸素運動を長期にわたって行うことによって、身体を構成する遺伝子情報内で起きる生化学的変化に強い関連性が確認され、骨格筋の代謝機能が上昇する反応がDNAのレベルで遺伝子情報内で起きる生化学的変化が起きていることがわかりました。
こうしたことから筋肉の機能や健康を改善するのに、ランニングや自転車といった有酸素運動を長期間にわたって行うことが有効であることが科学的に確認されたわけです。
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1時間のランニングで寿命が7時間延びるという研究結果がある
ランニングは体にいいというものとわかっていたとしても継続するのが難しいと感じている方も大勢おられると思います。
でも、ランニングをすることで明確に寿命が延びると知ったらどうでしょうか?ランニングが長寿に重大な影響を与えるという大変興味深い研究結果があります。
アイオワ州立大学のダック・チャル・リー博士の研究によると「1時間のランニングで寿命が7時間延びる」という大変面白い調査結果があります。
具体的には1週間に2時間のランニングを行う典型的なランナーは40年間で約6か月間をランニングに費やすことになりますが、早死にするリスクはランニングを全くしない方に比べて20~40%ほど低く、平均寿命が3年近く伸びるという結果が出ました。
こうした平均寿命が延びる理由として、高血圧や余分な体脂肪などが原因となる早期死亡リスクが減ることや、ランニングを日常的に行う方は普段から健康を意識した生活を送るということで平均寿命が延びると考えられています。
ただ、走れば走るだけ寿命が延びるわけではなく、平均で3年近く寿命が延びるも、それ以上に伸びることはないようです。
ランニングをすることで脳の健康を保ち、記憶力向上などの効果がある
この他面白いお話としてはランニングをすることは脳の神経系にも良い影響を与えているという研究結果があります。
マウスによる実験ではランニングなどの有酸素運動を行うことで、成体の脳の老化を防ぎ、脳の海馬の中に新たな神経幹細胞の生成を促進して、脳の活動を活発化して記憶力を増加させるといった研究結果が確認されました。
「ランニングが成人海馬の増殖と細胞周期に及ぼす影響」
これは人間に置き換えれば、有酸素運動によって中枢神経系の可塑性や健康増進、記憶力の向上といった効果が得られることになります。
また、ランニングは記憶力を向上させる新しい脳細胞を生み出すだけではなく、気分などの感情もコントロールすることが出来ます。
悲しい気持ちや怒りで落ち着かないといった情緒不安定な状態であったとしてもランニングなどの有酸素運動を行うことで落ち着きをとりもどしたという経験はないでしょうか?
有酸素運動を始め、運動を行うと脳内物質であるエンドルフィンが分泌され、幸福感をもたらせることは知られています。
ではなぜエンドロフィンが分泌されると人は幸福感を感じるのでしょうか?
有酸素運動で脳は幸せを感じ、運動を続けたいと考えるようになる
人は運動を行うと身体へのストレスを感じて、やがて心拍数が増大し心臓への負担が高まります。
脳は「身体の危機」と感じることでストレスを受けて、身体と脳を守るために脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質を分泌します。
「脳由来神経栄養因子(BDNF)とは」
BDNFは、中枢神経系や末梢神経系の一部のニューロン(神経単位)に作用し、今あるニューロンが維持されるようにサポートし、ニューロンの成長を促し、新しいニューロンやシナプスに分化することを促す。脳の中では、BDNFは、海馬、大脳皮質、大脳基底核で活性化されている。それらの部位は、学習、記憶、高度な思考に必須の領域である。 BDNFは、網膜、運動ニューロン、腎臓、唾液腺、前立腺にも作用する。BDNFそれ自体は、長期記憶に重要である。哺乳類の脳にある大多数のニューロンは、胎児期に形成されるのであるが、成人の脳の一部分では、神経幹細胞から、神経発生neurogenesisとして知られるプロセスにより、新しいニューロンを成長させる能力を維持している。神経栄養因子は、神経発生neurogenesisを刺激し、コントロールする化学物質である。BDNFは、最も活性のある神経栄養因子の一つである。生まれつきBDNFを作ることができないネズミは、脳や感覚神経の発達障害を起こし、通常は出生して間もなく死亡する。このことは、BDNFが正常の神経発達に重要な役割を果たしていることを示唆している。BDNFに構造的に関係している他の重要な神経栄養因子には、NT-3、NT-4、NGFがある。
BDNFノックアウト・マウスの表現型は重篤であり、出生後、早期に死亡する。BDNFノックアウト・マウスでは、感覚神経が消失し、協調運動、バランス運動、音の聴取、味覚、呼吸運動を行うことができない。BDNFノックアウトマウスは、小脳に異常があり、交感神経のニューロンの数が増加している。
ある種の身体的運動は、ヒトの脳において、BDNFの合成を3倍程度にまで増加させる。この現象は、運動による神経発生neurogenesisや、運動による認知機能改善の仕組みの一つである。ナイアシン(ビタミンB3)は、BDNFと受容体TrkBを上方制御する。
引用元:脳由来神経栄養因子 – Wikipedia
脳由来神経栄養因子(BDNF)が分泌されることの効能を具体的に運動で説明すると、脳由来神経栄養因子(BDNF)は神経細胞を修繕したり保護したりする役割があり、神経細胞の働きをリセットする役割があります。
こうした仕組み、特に”神経細胞の働きをリセットする”というのが運動後に苛立ちやもやもやとした気分をすっきりさせて気持ちを楽にさせてくれます。
そして脳由来神経栄養因子(BDNF)が分泌されるとエンドルフィンも同時に脳内に分泌されて、運動による身体への不快感を抑えて、身体の痛みが脳へ伝わるのをブロックして多幸感を感じさせます。
この脳由来神経栄養因子(BDNF)による多幸感は薬物と同じような常用性がありますが、身体には悪影響は無く、運動を行う多くの方がこうした多幸感を感じているはずで、自覚はしていないかもしれませんが、こうした脳内物質がもたらす多幸感の気持ちよさを求めて運動を行っています。
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最後に
ここまで有酸素運動が何故健康に良い効果があるのか、有酸素運動を行うことで得られる具体的な健康効果とはどういったものなのかというお話をしてきました。
ランニングや自転車といった有酸素運動は健康の面や脳の精神状態を安定させるといった効果があり、また身体を若く保ち寿命を延ばすというような良いこと尽くしとなっています。
こうした有酸素運動を習慣として行うには始めは億劫に感じるかもしれませんし、めんどくさいと思うでしょうが、確実にあなたの身体にとってもの精神にとっても良い影響を与えます。
是非一度お試しください。
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