こんにちはユレオです。
皆さんもパソコンやスマートフォンなどをお持ちだと思いますが、今使われているインターネット環境に満足していますか?
インターネット環境は、もはや「電気・ガス・水道」に並ぶインフラともいえる存在で、総務省の発表では2020年の日本国内でのインターネット利用率は83.4%(*)となっています。
*引用元:総務省「通信利用動向調査」
こうしたインターネット環境は利用するサービスの拡充により、取り扱うデータ量が大きく増えており、またIoT機器の登場など1世帯当たりで使用する通信機器の数が増え、通信インフラの拡充が求められています。
そして、これら通信インフラを家庭内で接続するには、無線LANである「Wi-Fiルーター」が必要で、Wi-Fiルーターも年々新しい規格が登場して進歩しています。
本日はお手頃価格で最新のWi-Fi 6に対応したルーター「TP-Link Archer AX53」のレビューについて記事にまとめています。
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◆記事の目次◆
本記事の内容
- 「TP-Link Archer AX53」の特徴について。
- 「TP-Link Archer AX53」のスペックについて。
- 「TP-Link Archer AX53」を使ってみた感想。
本記事ではお手頃価格でWi-Fi6に対応したルーター「TP-Link Archer AX53」の特徴や使用感などの感想をまとめています。
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TP-Link Archer AX53の特徴について
「TP-Link Archer AX53」はティーピーリンクジャパン株式会社がミドルクラスのWi-Fi 6ルーターとして2022年4月21日に発売した商品で、以下のような特徴を持っています。
- 高速Wi-Fi 6によりスムーズなストリーミングと高速ダウンロードを実現。
- OFDMA技術によって容量が4倍に向上して、最大で42台のデバイスとの同時接続が可能。
- 反応速度が求められるオンラインゲームやビデオ通話をスムーズに楽しめる。
- 外付けのハイゲインアンテナ×4とビームフォーミング技術で、Wi-Fiを遠くまで届ける。
- 強化されたセキュリティ機能で最新のサイバー脅威から守る。
- TWT(Target Wake Time)機能が対応端末の電力やバッテリー消費を抑える。
- Alexaと紐付けて音声での制御が可能。
スペックを見る限り一般家庭で利用するにはオーバースペック気味ですが、Amazonでは9,000円(2022年4月)と1万円を切るお手頃価格で販売されています。
パソコンをはじめとするインターネット関連の技術やハードウェアの進歩は、他の分野に比べて非常に速いことから価格競争も激しく、ちょっと前では信じられなかったスペックの機器がお手頃で購入出来てしまいます。
Wi-Fi規格「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」について、ティーピーリンクジャパン株式会社よりわかりやすい動画が公開されています。
引用元:【TP-Link Japan】ところで、Wi-Fi6ってなんだ?(YouTube)
Wi-Fi 6は新世代のWi-Fi規格で「AX Wi-Fi」や「802.11ax」と呼ばれるものです。
Wi-Fi 6は高速通信と多くの端末が同時接続出来るようになっており、大容量の4K動画やIoT機器等のインターネット接続を必要とする端末の増加に対応出来るようになっており、最大9.6Gbpsの圧倒的なスピードと従来の4倍の容量でより多くの端末と接続できるようになっています。
「TP-Link Archer AX53」のスペックについて
Wi-Fi 6に対応したルーターである「TP-Link Archer AX53」ですが、公式サイトよりスペックについて特筆すべき点を書き出してみました。
ワイヤレス | |
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規格 | Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz) IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
Wi-Fi速度 | AX3000 5GHz:2402Mbps(802.11ax、HE160) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
Wi-Fi範囲 | 4LDK 高性能固定アンテナ×4 ビームフォーミング 高性能FEM |
Wi-Fi性能 | 高(High) デュアルバンド OFDMA エアタイムフェアネス DFS 4ストリーム |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード(アクセスポイントモード) |
ハードウェア | |
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プロセッサー | デュアルコアCPU |
有線ポート | ギガビットWANポート×1 ギガビットLANポート×4 |
ボタン | WPS/Wi-Fiボタン 電源オン/オフボタン リセット(初期化)ボタン |
電源 | 12 V ⎓ 2 A |
セキュリティ | |
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Wi-Fi暗号化 | WPA WPA2 WPA3 WPA/WPA2-Enterprise |
ネットワークセキュリティ | SPIファイアウォール アクセスコントロール IP & MACバインディング アプリケーション層ゲートウェイ HomeShield セキュリティ リアルタイムIoT 保護 |
ゲストネットワーク | 5GHzゲストネットワーク×1 2.4GHzゲストネットワーク×1 |
VPNサーバー | OpenVPN PPTP VPN |
フィジカル | |
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寸法 (W×D×H) | 260.2 × 135 × 41.6 mm |
パッケージ内容 | Archer AX53本体 電源アダプター LANケーブル かんたん設定ガイド |
「TP-Link Archer AX53」はミドルクラスのスペックということで、「Wi-Fi速度の5GHz:2402Mbps」と飛びぬけて早いわけでありませんが、Amazonでは価格が1万円を切り、9,000円(2022年4月)で販売されているのが売りではないでしょうか。
「TP-Link Archer AX53」は外付けのハイゲインアンテナが4本備わっており、ビームフォーミング技術によって、Wi-Fi電波を遠くまで飛ばしてくれます。
また、「Archer AX53」はTP-Link OneMeshでメッシュWi-Fiネットワーク環境を手軽に構築してくれることから、家のどこにいてもWi-Fiが途切れることなく接続してくれるなど、Wi-Fiの電波が届かない状況を手軽に解決する事が出来ます。
メッシュWi-Fiネットワーク環境は、スマートフォン用アプリ「Tether」からまとめて管理できるなど、ソフトウェアも使いやすくなっています。
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「TP-Link Archer AX53」の開封の儀
それでは早速「TP-Link Archer AX53」のレビューをはじめます。
商品パッケージには「TP-Link Archer AX53」の特徴や売りが分かりやすく明記されています。
箱から取り出したところ「ルーター本体」「LANケーブル」「取扱説明書類」「ACアダプター」が入っていました。
本体の上面はツヤ有りとツヤ無しの質感で分かれており、「X」を象ったような見た目となっています。
それでは「TP-Link Archer AX53」をそれぞれの方向から見てみたいと思います。
「TP-Link Archer AX53」の背面には左から順に「WPS/Wi-Fi」「Reset」「WAN」「LANポート(No.01~04)」「電源ボタン」が付いており、一番右側に「電源接続ポート」が付いています。
ACアダプタは小さいですが横幅があるので、電源タップによっては隣の差込口を塞いでしまうことになります。
電源タップによってはこちらのほうが使いやすい方もおられるので何とも言えませんが、私としては隣の口を塞がないような形にしてほしいものです。
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「TP-Link Archer AX53」の回線スピードについて
それでは早速「TP-Link Archer AX53」を接続してネットワーク環境を確かめてみたいと思います。
比較するのは少し古いルーターになりますが「BUFFALO WSR-300HP/N」で、こちらはIEEE 802.11nのWi-Fi 4の規格になります。
それでは「BUFFALO WSR-300HP/N」と「TP-Link Archer AX53」の5GHzの周波数帯の速度を比較してみました。
速度の計測はGoogleの「インターネット速度テスト」を使いiPhone12(Wi-Fi 6対応)で計測します。
計測時にはそれぞれのルーターの電源を落として電波が干渉しないようにしています。
結果としては以下のようになりました。
【ルーターとの距離が約1mの時】
BUFFALO(WSR-300HP/N) | ダウンロード:153.1Mbps アップロード:127.5Mbps |
---|---|
TP-Link (Archer AX53) | ダウンロード:178.3Mbps アップロード:137.3Mbps |
【ルーターとの距離が約15mの時】
BUFFALO(WSR-300HP/N) | ダウンロード:58.6Mbps アップロード:74.6Mbps |
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TP-Link (Archer AX53) | ダウンロード:87.5Mbps アップロード:91.6Mbps |
今回はWi-Fi 6に対応した機器ということでiPhone12でWi-Fiの速度を計測しました。
私の自宅はマンションなのでネット回線が遅く、Wi-Fi 6に対応したルーターであっても恩恵がほとんどありません。
ただ、ルーター設置場所から離れた場所での通信速度は「BUFFALO WSR-300HP/N」より明らかに良い数値となり、Wi-Fi 6の特徴である”つながりやすさ”は確認することが出来ました。
Wi-Fi 6の規格である通信速度を体感するのは難しいですが、同時接続で最大42台まで接続できるという点では恩恵が受けられそうです。
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最後に
ここまでお手頃価格で最新のWi-Fi 6に対応したルーター「TP-Link Archer AX53」のレビューについて記事にまとめました。
一般家庭でWi-Fi接続で同時に42台に接続することはほとんどないかと思いますが、「TP-Link Archer AX53」はWi-Fi 6の規格に対応して快適な通信環境が構築できます。
また、本体価格もAmazonで1万円を切る9,000円(2022年4月)と非常にお買い得であり、シンプルにWi-Fi 6の環境を試したい方にとっては導入しやすいと言えます。