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コンコルド効果とは何か?ガチャやギャンブルがやめられない心理と機会損失が生まれる理由

こんにちはユレオです。

皆さんは普段お金や時間を使って何かに取り組んだり、投資をしたりしていますか?

投資というと大げさな印象を与えるので、お金や時間を使って何かに取り組んでいることはありますか?

お金や時間というのは有限であり、お金は目に見えるものなのでわかりやすいですが、時間は目には見えないですが「人の寿命」という形で有限であり、いつか無くなります。

お金や時間は有限であるため、無駄なことにお金や時間を使って取り組んだり、投資するのは避けたいことですが、何にも挑戦しないというのはもったいないことです。

何かお金や時間を使って取り組む対象を見つけたら、是非ともやってみることが良いとは思いますが、問題は自分に合わなかった時の対応です。

本日はお金や時間を投資した結果、合わないことが分かった際の引き際についてと、人がこれまでの投資を惜しみやめられない心理「コンコルド効果」についてお話ししたいと思います。

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スマホゲームアプリやPCオンラインゲームには「基本無料」のサービスが数多くある

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最近はスマートフォンで「基本無料」をうたったゲームアプリが数多くあり、また昔からパソコンゲでも無料で遊べるPCオンラインゲームが山ほどあります。

こうしたゲームは基本無料ですが、ゲームの開発には当然多くの人間が関わっており、かなりのお金がかかっています。

さてゲーム会社はどうやって利益を出しているのでしょうか?

通りすがりの猫
通りすがりの猫
確かに不思議。けどこのクオリティで無料で遊べるって最高だよねw

一般のゲームユーザーは多くの場合、そうした疑問を深く掘り下げることはないと思いますが、ゲーム会社は基本無料で提供してもゲームの開発にかかったお金を回収して、儲けが出るように計算してゲームアプリやPCオンラインゲームを運営しています。

もちろん無料で遊べるようになっているため、多くの方が無料で遊んでやめるわけですが、一部のユーザーは無料で得られるサービスでは満足できず課金することになり、ゲーム開発会社はそうしたユーザーを見込んだ運営を行っています。

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基本無料ゲームに課金をするとやめづらくなる心理が働く

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基本無料だからと多くのユーザーは「無料で遊ぼう」とゲームをダウンロードして始めるわけですが、基本無料のゲームアプリやPCオンラインゲームは、ゲームの序盤はユーザーに思い通りに遊ばせて無料で楽しめるようになっています。

そしてある程度ゲーム進むと、課金しないと進むのが難しい難易度に上がったり、ゲームプレイを回数制にして時間がかかる作業をさせるなど「制限」を演出します。

もちろん課金をせずに時間をかけて経験値を積み、プレイヤーを強化したり有利になるアイテムを手に入れることで進めることができます。

この方法では「お金」はかかりませんが「時間」がかかることになります。

こうした時間がかかることを嫌って、「時短の為」と課金をすることで先に進めるようになるのですが、こうしたゲームアプリやPCオンラインゲームは何度も新たな課金をしないと到達が難しい山場を設け、ユーザーに課金を促します。

そしてユーザーは一度課金すると、ゲームに対する考えが変わります。

ここまで時間をかけて、さらに課金したんだから先に進みたい!ここで辞めるなんてとんてもない!

こうしてゲームを進めることができたわけですが、また新たな課金をしないと到達が難しい山場が現れ、ユーザーに課金を促します。

先に進んでも同じことの繰り返しでゲームにも飽きた…けど今やめたらこれまでのお金と時間が無駄になる… 仕方がないあと一万円課金しよう!

さて冷静な方ならここまで見てきて気が付くと思うのですが、何故このユーザーは「ゲームをやめる」という選択をしないのでしょうか?

「コンコルド効果」とはお金や時間を投資することで不毛と分かっていても辞められない心理

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さて、ここまで多くの方に身近なスマホアプリやPCオンラインゲームのユーザー心理についてお話ししてきましたが、こうした「これ以上お金や時間を投資しても意味がないことが分かっているけどやめられない」心理のことを「コンコルド効果」と言います。

通りすがりの猫
通りすがりの猫
コンコルド?聞いたことがあるけど何だっけ?飛行機だったかな?
ユレオ
ユレオ
(・∀・) おお、良く知ってるね。コンコルドはすごく速い旅客機だよ。

コンコルドとはイギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機で、20機が製造されて1976年から2003年まで運航していました。

【コンコルドとは】
イギリスのBACとフランスのシュド・アビアシオンなどが共同で開発した超音速旅客機。初飛行は1969年3月1日。原型機4機を含め、20機が製造された。

高度5万5,000から6万フィートという、通常の旅客機の飛行高度の2倍もの高度を、マッハ2.0で飛行した。定期国際運航路線に就航した唯一の超音速民間旅客機でもあった。2018年現在ボーイング787がニューヨーク・ロンドン間をジェット気流に乗り5時間13分で飛ぶ記録を有するが、コンコルドは3時間半で大西洋を横断した。

開発当時は世界各国のフラッグ・キャリアから発注があったものの、ソニックブームなどの環境問題やオイルショック、開発の遅滞やそれに伴う価格の高騰、また大量輸送と低コスト化の流れを受けてその多くがキャンセルとなった。最終的にはエールフランスと英国海外航空を継いだブリティッシュ・エアウェイズの2社のみによる運行に留まる。

2000年7月25日に発生した墜落事故、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロによって、低迷していた航空需要下での収益性改善が望めなくなった事で、2003年5月にエールフランス、同年10月24日にブリティッシュ・エアウェイズが営業飛行を終了、2003年11月26日のヒースロー空港着陸をもって全機が退役した。超音速飛行を追求した美しいデザインや、ほぼ唯一の超音速旅客機だったこともあり、現在でも根強い人気を持つ。
引用元:コンコルド – Wikipedia

さて、話を戻しますが「これ以上お金や時間を投資しても意味がないことが分かっているけどやめられない」心理のことを「埋没費用効果 (sunk cost effect)」とも呼ばれ、一般的には「コンコルド効果」と呼ばれています。

これは何かに対してお金や時間を投資し続けることがメリットを生まず、またデメリットを生むことが分かっているのに、それまでのお金や時間の投資を惜しみやめられない心理を差し、人特有の心理と言われ、「金銭的投資」「精神的投資」「時間的投資」など様々なケースで起こります。

失敗がわかっていてもこれまでの投資を考えると引くに引けず、結果として多くの損害を出してしまう

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超音速旅客機コンコルドは音速の2倍もの速さで飛ぶ旅客機で、ニューヨークからロンドンまで通常の旅客機であれば7時間かかるところが、3時間半で到着できるという夢の超音速旅客機でした。

音速の壁を超えて商業飛行する旅客機はコンコルドしか存在せず、2倍の速さで移動できるという素晴らしい旅客機だったのですが、通常よりも長い滑走距離が必要で、音速の壁を超えることで発生するソニックブームは大きな騒音被害をもたらすため、航路が限られることや、高い高度で大量の排気ガスを排出して飛行するため、オゾン層に影響を与えることになります。

また、運賃が非常に高くて通常の旅客機の何倍もの運賃を必要としたため、普及するに至らず、コンコルドは気軽に乗れる旅客機にはなりませんでした。

コンコルドは旅客機として性能も優れていたのですが、整備に高い技術を要して一度に運べる量も少ない為、ビジネスモデルとして商業的に成功はせず、コンコルドを運行し続けることに対して将来性が無いことが分かっていたのですが、これまで投じてきた投資を考えると引くに引けず運航を続けて、結果として多くの損害を出してしまうことになります。

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基本無料のゲームにお金や時間を投資するとやめられなくなる心理

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さて、コンコルドについてのお話しをしてきましたが、話を本題に戻すと基本無料のゲームに対して課金を続ける人間の心理というのは「コンコルド効果(埋没費用効果 )」の働きがあるといえます。

基本無料のゲームは最初は無料である程度進めるように作られ、それなりの時間をかけてゲームの仕組みが分かり、面白くなってきたところで課金をしないと進むことが難しくなるような仕組みになっています。

このタイミングでゲームをやめるという選択もあるのですが、お金はかかってなくとも「時間」の投資はしてきている為、ここでやめると「時間」の投資が無駄になるという心理が働きます。

これまで投じてきた時間を無駄にしないために課金を行った結果、今度は「お金と時間」を投じてきたことでやめるともったいないという気持ちになり、やめるのがさらに難しくなります。

基本無料のゲームアプリやPCオンラインゲームなどは、こうした人特有の心理をうまく利用して儲けを出すような仕組みとなっており、基本無料でゲームを提供しても採算がとれるようになっているわけです。

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最後に

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ここまでお金や時間を投資した結果、合わないことが分かった際の引き際についてと、人がこれまでの投資を惜しみやめられない心理「コンコルド効果」についてお話ししてきました。

基本無料のゲームアプリやPCオンラインゲームには当然ですが開発費がかかっている為、ビジネスモデルとして成立させるには様々なマネタイズ (*)を行っており、人の行動心理を考えたうえでバランスを調整しています。(*ネットの無料サービスから収益を得ることの意味)

面白いゲームは課金をしなければサービスがすぐに終了するため、課金自体は悪いものではなく、ユーザーが楽しめてゲーム会社が儲かるというwin-winの関係を考えれ至極自然です。

ただ、ユーザーが「ゲームに飽きた!もうやめたい」と考えているのにやめられないという心理と行動が矛盾するようなことが起きている場合は話は別です。

多くの方が「何故私は無駄とわかっているのに続けているんだろ?」と考えることがあると思うのですが、人は「これ以上お金や時間を投資しても意味がないことが分かっているけどやめられない」という行動心理が働くということを知っておけば、冷静な対応ができると思います。

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