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こんにちはユレオです。
日本では正月であったり春の花見の席など、季節柄お酒を飲むイベントが多く、また、サラリーマンであれば同僚との付き合いということで、飲み会を避けることは出来ません。
日本人は、昔からお酒とのつながりが深い文化を持っており、人が集まる席では必ずと言っていいほどお酒がつきものとなっています。
私は7年前に断酒を始めて、もうすぐ8年目を迎えようとしています。
7年間お酒をやめていると、流石にお酒を飲みたい衝動に駆られることはなくなりましたが、一口飲んでしまうと元に戻ることは理解できるため、今もお酒に対しては距離を置いています。
ただ、会社での飲み会には顔を出すので、そこではお酒以外のソフトドリンクを飲んで過ごしているのですが、たまに同僚が飲み過ぎて酔いつぶれるのを目にします。
「酔いつぶれる」傾向は若いほど多いと思うのですが、要因として「飲酒量の限界値が分かっていない」「アルコール体質や耐性を知らない」ということがあるのではないでしょうか。
本日はお酒を飲むと人はなぜ酔っぱらうのか、「お酒に酔う」とはどういったことなのかといったことや、お酒に正しく付き合う方法としてアルコール体質をチェックする方法についてお話ししたいと思います。
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◆記事の目次◆
本記事の内容
- お酒を飲むと酔っぱらう仕組みについて。
- アルコールが脳にどのような影響を与えるのか。
- 自身がアルコールに強いのか/弱いのかを調べる方法について。
本記事では人はお酒を飲むとなぜ酔っぱらうのかや、アルコールが脳にどのような影響を与えるかなどを解説しており、自分自身がアルコールに強いのか/弱いのかを調べる方法についてまとめています。
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お酒を飲むと体の中でどういった事が起きるのか
多くの方がお酒を飲むと酔っぱらうことは知っていますが、体の中でどういったことが起きているかと尋ねられると答えられない方が多いかと思います。
お酒を飲むと、お酒に含まれるアルコールは胃で20%、腸で80%吸収されて血液中に含まれ血管を通って全身に廻っていきます。
その血液が肝臓に到達するとアルコールは酢酸(アセテート)に分解されます。
こうして生まれた酢酸(アセテート)は再び血液で運ばれ、全身の筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解された後に、呼吸や尿や汗という形で体外に排出されます。
この時汗からも排出されるため、酒臭いという現象は呼気からだけでなくて汗から発する体臭からも生じます。
また、お酒を飲むと心拍数が上昇し代謝が高まるのと、お酒の種類によりますが糖代謝が行われやすい日本酒などでは基礎体温が上がるため、より汗をかきやすくなります。
呼吸や尿や汗という様々な形でアルコールが分解されて体外へ排出されるのですが、全てのアルコールが体内で分解されるわけではなく、一部は血液の中に残ります。
これらのアルコールが血管を通り血液に循環されて脳に到達し、アルコールが脳の神経細胞に作用してマヒさせます。
脳の神経細胞がマヒした結果、人は正しい動作や判断が出来ないようになり、酔った状態になります。
アルコールが脳にどのような影響を与えるのか
アルコールが脳に到達することで神経細胞を麻痺させるわけですが、お酒の酔い方が段階的になることを不思議に思いませんか?
お酒の酔い方の段階は人によって差はありますが、一般的には以下のような順番で酔いが深まります。
- 気持ちよく酔う。
- 呂律が回らなくなる。
- 足元がおぼつかなくなる。
- 吐き気を催し嘔吐する。
- 泥酔し意識を失う。
このような段階を追うのは実は脳の構造に関係しています。
アルコールが脳に到達すると「網様体」と呼ばれる脳幹の背側部分に散在する構造物が、アルコールの影響でマヒして、人の理性をつかさどる「大脳皮質」の活動が低下します。
その結果、抑えられていた大脳辺縁系と呼ばれる人の本能や感情をつかさどる部分の活動が活発になります。
その為、お酒を飲んで人は酔うことで本能的で感情的な行動を行うようになるわけで、人によれば陽気になる方もおられれば、怒りっぽくなったり、黙って物静かになる人など普段の性格とは異なる一面を見せることになります。
適度な酒量であればまだ大脳皮質が活動しているので、記憶があり「自分は今良い気分で陽気だな~」と自覚しているものですが、酒量が多いとアルコールが分解できずに脳に到達するアルコールが増えて、大脳皮質だけでなく「小脳」まで麻痺が広がります。
そうすると身体をつかさどる脳に影響が出る為、千鳥足になったり呂律が回らなくなったりします。
また、体が異常事態と捉えて胃の内容物を吐き出そうと吐き気や嘔吐が起こります。
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アルコールを分解するには時間がかかる
お酒を飲んでも、しばらく休んだらアルコールが抜けると考えている方は多いかと思います。
お酒を飲んで時間を置いたとしても、体内のアルコールが完全に分解され抜けきっているかは人にって異なります。
一般的にはビールを1ℓ(アルコール20g)を飲んだ場合は、体重60kgの人が飲酒運転とならないまでアルコールを分解する時間は、「3~4時間」といわれています。
当然お酒の量が多く、ビールを2ℓ飲んだ場合では同じく体重が60kgの人がアルコールを分解できるのは、「6~7時間」といわれています。
しかし、これはあくまで一般的な体重60kgの方の場合であって、お酒に弱い人であったり、お酒を飲む際に水分摂取が足りていない方はアルコールの分解時間が伸びます。
最近は飲酒運転に対する意識や罰則が浸透していることもあり、減ってはいますが昔は酒盛りの後に2~3時間休んだら車で帰るという人はいました。
しかしアルコールは2~3時間休んだだけでは体から完全に抜けることはありません。
そのため深夜まで数杯のビールを飲んでいた場合は、次の日も体内にアルコールが残っていることになり、こうした症状が二日酔いとして身体に影響が現れます。
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お酒を習慣的に飲むことでお酒に強くなることはない
お酒に強い人と弱い人がおられますが、こうした差はどうして生まれるのかご存知でしょうか?
お酒に強い人や弱い人がおられるのは事実ですが、強さは体質によるもので遺伝的な体質の要因が大きいと考えられています。
お酒を飲みなれることでお酒に対して強くなったような気がしますが、それは多くの場合において「どれくらいのペースで飲めば大丈夫か」という経験を積むだけであり、お酒に対して耐性が付くわけではありません。
ただ、お酒に対して「酔い具合」に対する満足度は変化し、以前はほろ酔いで満足していたが、酩酊するまで酔わないと満足しなくなるという感覚的な変化は起こります。
その為、お酒に対してうまく付き合えない方は、自身で酒量を制限できなくなり、やがてお酒に依存するようになります。
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日本人の多くがお酒に対して弱い体質である
自分自身がお酒に対して強いと思っている方は、お酒を飲むペースが速かったり、アルコール度数の高いお酒を好みます。
しかしながらアルコールに対する耐性というのは遺伝的な要因が大きくて、一般的に日本人はお酒に弱いと言われています。
お酒に対して強いや弱いというのはアルコールを分解する「アセトアルデヒド脱水酵素」の差で生まれます。
この「アセトアルデヒド脱水酵素」は遺伝によって3種類のタイプに分けられます。
- アセトアルデヒド脱水酵素の活性が充分にある。
- アセトアルデヒド脱水酵素の活性が低い。
- ほとんどアセトアルデヒド脱水酵素の活性がない。
日本人の中でもお酒に強い①の方はおられますが半数以上は②や③で、欧米の人々の大半は①の「アセトアルデヒド脱水酵素の活性が充分にある」と言われています。
その為、「酔っ払いやすさ」や「二日酔いのなりやすさ」は、かなりの部分で遺伝的体質で決まります。
お酒と正しく付き合うために自分のアルコール体質をチェックすることは有効
自分自身が遺伝的にお酒に対して強いか弱いのかを知っておくことは酒量の限界値を知ることと同じくらい大事で、お酒に対して正しい付き合いをする為にも必要な情報です。
昔は自分の親や親族を見て判断するというような非常に曖昧なものでしたが、今は遺伝子そのものを調べる「アルコール感受性遺伝子を検査するキット」が販売されており、それらを使うことで簡単に自分自身が「遺伝子的にお酒に強い/弱い」といういうことが分かります。
私は自分自身がお酒に強いか弱いかを調べたところ、「アセトアルデヒド脱水酵素の活性が低い」体質で、お酒は飲めるが強いほうではないことが分かりました。
お酒に強いとは思ってはいませんでしたが、どちらかというと弱い体質ということを知ることが出来たわけです。
ただ、結局その体質を知っていたにもかかわらず、継続してお酒を飲むことでアルコール依存症になり、7年前にお酒を断つことになります。
自分自身がお酒に対して遺伝的に強いのか弱いのかというのを知っておくことは、お酒と正しく付き合う一つの目安になるので、気になる方は一度調べてみることをお勧めします。
最後に
ここまでお酒を飲むと人はなぜ酔っぱらうのか、「お酒に酔う」とはどういったことなのかといったことや、お酒に正しく付き合う方法としてアルコール体質をチェックする方法についてお話ししてきました。
お酒と正しく付き合うというのは一見簡単そうに思えますが、実は大変難しいものだと私は考えています。
多くの方が「正しく付き合えている」と考えていても、いつの間にかお酒に対して依存してしまったり、自分自身のお酒に対する耐性を誤って判断しているのです。
その結果、酔っぱらって失言をしてしまい、ひんしゅくを買ったり人間関係を壊してしまうという「お酒の席での阻喪」が起きます。
そういった失敗をしない為にも自分自身のお酒に対する付き合い方や、アルコール体質を知っておくことは有効です。