こんにちはユレオです。
私は2020年12月末にスズキ(SUZUKI)Vストローム250を新車で購入し、現在の総走行距離は35,000kmほどになります。
35,000kmも走ると流石に様々な部品が消耗してくるわけですが、そうした消耗品の一つに「タイヤ」があります。
私はこれまでタイヤを1度交換しており、16,000kmの時に前後輪をTIMSUN(ティムソン)のオフロードブロックタイヤに交換しました。
そして、33,000kmに差し掛かったころに前輪にスリップサインが出ていたことか、2度目のタイヤ交換を行うことになりました。
本日はVストローム250をIRC(アイアールシー)GP-410 オフロードブロックタイヤに交換するカスタムをご紹介いたします。
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◆記事の目次◆
本記事の内容
- Vストローム250はオンロード仕様のバイクである。
- Vストローム250に履かせられるオフロードタイヤについて。
- IRC GP-410 に交換して1,500km走った感想。
本記事ではVストローム250に取り付け出来るオフロードタイヤについてや、実際にIRC(アイアールシー)GP-410に交換して走った感想をまとめています。
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Vストローム250はオンロード仕様のバイク
スズキ(SUZUKI)Vストローム250はフルカウルスポーツ「GSX250R」をベースにアドベンチャースタイルを融合させた250ccのツーリングバイクです。
Vストローム250は250ccとは思えない車体の大きさと重量で安定した走りが特徴で、低~中速域に強いロングストローク設計のエンジンを搭載しています。
見た目のデザインとして個性的な丸型のヘッドライトとアドベンチャーバイクの様式である「クチバシ」が特徴となっています。
標準で「ウィンドウスクリーン」「ナックルカバー」「センタースタンド」「サイドケースアタッチメント」が装備されており、安価なアドベンチャーバイクとして人気を集めています。
しかし、Vストローム250はアドベンチャーツアラーバイクではあるものの、足回りは「GSX250R」をベースに設計されていることもあり、オンロードタイヤが標準装備となっています。
Vストローム250の見た目はアドベンチャーツアラーバイクですが、オンロード仕様のバイクであることから、乗り心地が良くて燃費も良いといういいこと尽くしのバイクであるものの、多くの方がオフロードタイヤにカスタムしている珍しいバイクだと言えます。
Vストローム250に取り付けられるオフロードタイヤについて
Vストローム250の標準タイヤからオフロードタイヤに交換しているオーナーさんは大勢おられますが、Vストローム250に履かせることができるオフロードタイヤはそれほど多くはありません。
Vストローム250のタイヤ規格は以下になります。
『Vストローム250のタイヤ規格』
フロントタイヤサイズ | 110/80-17M/C 57H |
---|---|
リアタイヤサイズ | 140/70-17M/C 66H |
Vストローム250の標準タイヤは「バイアス メトリック(ミリ)表示」となっています。
フロントが「110/80-17」、リアが「140/70-17」と250ccとしてはかなり大きい規格となっており、「110/80-17」と「140/70-17」に適合するオフロードタイヤを見つければ取付可能となります。
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Vストローム250に適合するオフロードタイヤ
2年程前はVストローム250に適合するオフロードブロックタイヤは発売されておらず、少し規格が違うが強引に履かせるといった方法でカスタムしている方がおられましたが、最近になってVストローム250に適合するタイヤが販売されるようになりました。
Vストローム250のフロント「110/80-17」、リア「140/70-17」に適合するオフロードタイヤは、TIMSUN(ティムソン)製が1種類、IRC(アイ・アール・シー)製が2種類存在します。
『TIMSUN(ティムソン)TS823/TS822』
TS823(フロント) | 110/80-17M/C 57P |
---|---|
TS822(リア) | 140/70-17M/C 66P |
『IRC(アイアールシー) GP-21/GP-22』
GP-21(フロント) | 110/80-17M/C 57S |
---|---|
GP-22(リア) | 140/70-17M/C 66S |
『IRC(アイアールシー) GP-410』
GP-410(フロント) | 110/80-17M/C 57S |
---|---|
GP-410(リア) | 140/70-17M/C 66S |
IRC(アイ・アール・シー)製のタイヤは性能は同じで、見た目のブロックパターンの違いになることから、好みで選ぶことができます。
Vストローム250に適合するタイヤの表記について
TIMSUN(ティムソン)とIRC(アイアールシー)のタイヤはVストローム250のタイヤ規格に適合することが分かりましたが、タイヤにはその他に性能を示す重要な情報があります。
それは「モーターサイクル用表示」「荷重指数」「速度記号(スピードシンボル)」です。
タイヤの規格を表す「バイアス メトリック(ミリ)表示」には以下のような情報が詰まっています。
参照元:https://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/howto/tire_size.html
「タイヤ幅」「扁平率」「バイアス構造」「リム系」についてはタイヤのサイズを示していますが、「モーターサイクル用表示」「荷重指数」「速度記号(スピードシンボル)」はタイヤの性能を表しています。
今一度Vストローム250のタイヤ規格とTIMSUN(ティムソン)とIRC(アイアールシー)のタイヤを比較してみましょう。
『Vストローム250の標準タイヤ規格』
フロントタイヤサイズ | 110/80-17M/C 57H |
---|---|
リアタイヤサイズ | 140/70-17M/C 66H |
『TIMSUN(ティムソン)』
TS823(フロント) | 110/80-17M/C 57P |
---|---|
TS822(リア) | 140/70-17M/C 66P |
『IRC(アイアールシー)』
GP-21(フロント) | 110/80-17M/C 57S |
---|---|
GP-22(リア) | 140/70-17M/C 66S |
GP-410(フロント) | 110/80-17M/C 57S |
---|---|
GP-410(リア) | 140/70-17M/C 66S |
この「H」や「P」や「S」が何かというと、既定の使用条件でそのタイヤが走行できる最高速度を示しており、Vストローム250の標準のタイヤだと最高時速が210km/hまで出せるが、ティムソンのタイヤだと150km/hで、IRCのタイヤは180km/hまでしか出せないことを示しています。
参照元:https://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/howto/tire_size.html
「速度記号(スピードシンボル)」は単純にタイヤメーカーの品質も理由として挙げられますが、タイヤのブロックパターンの形状なども影響します。
現状ではVストローム250にオフロードタイヤを取付けるということは標準のタイヤに比べると性能が落ちることから、オフロードタイヤに交換するということはそういったデメリットもあることを理解しておく必要があります。
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Vストローム250にIRC GP-410を取付けた
私はVストローム250を新車で購入後、走行距離が16,000kmに達した頃に前後輪をTIMSUN(ティムソン)のオフロードタイヤに交換しました。
そして、33,000kmに差し掛かったころに前輪にスリップサインが出たことか、2度目のタイヤ交換を行うことになりました。
前回がTIMSUN(ティムソン)のオフロードタイヤだったので、今回はIRC(アイアールシー)のオフロードタイヤにすることにしたのですが、ブロックパターンの好みからGP-410にすることにしました。
バイク屋に足を運んでIRC(アイアールシー)GP-410への交換を依頼したところ、タイヤの交換、取り付け工賃、古タイヤの廃棄など、もろもろ含めて31,600円となりました。
- GP-410(110/80-17M/C 57S) 11,300円
- GP-410(140/70-17M/C 66S) 13,600円
- タイヤ交換工賃(前後) 5,100円
- 直小バルブ(2個) 1,000円
- タイヤ廃棄料金(2本) 600円
タイヤはバイク屋よりもAmazonで買った方が安いのですが、持ち込みの場合は工賃が高額になることから、今回はバイク屋で注文することにしました。
タイヤ交換作業はおおよそ1時間ほどで終わり、無事にVストローム250のタイヤがIRC(アイアールシー)GP-410に履き替わりました。
『フロントタイヤ GP-410(110/80-17M/C 57S)』
『リアタイヤ GP-410(140/70-17M/C 66S)』
アドベンチャーツアラーバイクはオフロードタイヤが似合いますが、Vストローム250ももれなくオフロードタイヤが似合うバイクだと言えます。
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IRC(アイアールシー)GP-410 オフロードタイヤの感想
Vストローム250にIRC(アイアールシー)GP-410オフロードブロックタイヤを履かせたことでどのように変わったのか比較したいと思います。
タイヤ回りの情報量が増したことで全体的にワイルドな見た目に変わり、横に広がるブロックパターンに変わったことで、タイヤが太くなった印象を受けます。
リアタイヤもタイヤの溝が強調されて、未舗装地でも安心して走れそうなアドベンチャーバイクらしいタイヤに変わりました。
ただ、標準のオンロードタイヤに比べると設置面積が少ないことから、タイヤの皮むきが終わるまではかなり慎重に走る必要があります。
オフロードタイヤは欠点があるが見た目はカッコいい!
IRC(アイアールシー)GP-410に履き替えて1,500kmほど走りましたが、走行性能や走りの印象も含めた感想は以下になります。
- Vストローム250の標準のタイヤに比べると揺れが大きい。ただし、揺れは時速20km/hを超えたあたりで気にならなくなる。
- アスファルトで20km/h以下の時は、標準タイヤでちょっとした砂利道を低速移動しているような感覚。
- 路面音は気にならない。特に違いがあるように感じなかった。
- 停止距離に違いは感じられない。
- 私はカーブを攻めるような走りをしないので地面とのグリップ感に違いはなかった。
- 未舗装地の走行性能は格段に向上した。
- 走り出しが重い。感覚として軽めの荷物を積んでいるようなイメージ。
- 燃費は標準タイヤに比べると10~15%ほど落ちた。
未舗装地での走行性能は格段に上がり、しっかりと地面を噛んで走ってくれることで安心感が増しましたが、燃費は目に見える形で悪くなっており、数値として10%~15%ほど悪くなりました。
燃費が悪くなることは予想していましたが、TIMSUN(ティムソン)のオフロードタイヤの時よりも明らかに燃費が落ちているので、IRC(アイアールシー)GP-410は燃費を気にする方には正直お勧めできないタイヤと言えます。
ただ、燃費以外では大きな欠点は無く、スピードを出すことを目的としないのであれば、IRC(アイアールシー)GP-410は見た目が格段にかっこよくなることから、見た目重視で考えると打って付けのタイヤだと言えます。
YouTubeでバイクのカスタム動画を公開中
バイクでのカスタムの記録を残すために、YouTubeチャンネル「バイクの旅人」を立ち上げました。
ツーリングの楽しさやバイクのカスタムなどの紹介するチャンネルで、本記事の内容であるVストローム250の標準タイヤからオフロードタイヤに交換する動画も公開しています。
もしよろしければチャンネル登録していただけると励みになります。
YouTube動画も100本を超えており、様々なカスタム動画も公開しているので、Vストローム250に興味がある方はぜひご覧頂ければと思います。
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最後に
ここまでVストローム250をIRC(アイアールシー)GP-410 オフロードブロックタイヤに交換するカスタムをご紹介しました。
TIMSUN(ティムソン)TS823 とTS822に交換したのが16,000kmだったので、私の走り方だと約15,000kmでタイヤを交換する乗り方になりますが、IRC(アイアールシー)GP-410は寿命が短いとの噂も耳にするので、次回のタイヤ交換は少し早まるかもしれません。
ただ、未舗装地を走るうえで安心感が非常に増すことから、Vストローム250で林道や未舗装地を走りたいという方には打って付けのタイヤだと言えます。
おはようございます。
今日から神奈川Vストロームミーティングに向けての旅です。天気次第ですが4泊5日でいろんなところを回りたいと思います。
タイヤが新品なので安全運転で向かいます。
キョウモイチニチガンバルゾイ( ・∇・)#vストローム250#モトブロク#vストロームミーティング pic.twitter.com/CNl3E6SJr9
— タマシイ ユレオ@バイクの旅人 (@tamashii_yusa) April 7, 2023
もし、Vストローム250のタイヤをIRC(アイアールシー)GP-410 オフロードブロックタイヤに交換を検討されている方がおられましたら、ご参考にしていただけると幸いです。