断酒

お酒に適量は無いのか?イギリスの研究機関が行った脳へのアルコールの影響について

スポンサーリンク


こんにちはユレオです。

私は5年ほど前に断酒を始めて本日まで継続しており、今ではお酒を全く飲まない生活を送っています。

元々はお酒が好きで20代の頃から毎晩晩酌で缶ビールを2~3本缶程度飲む生活を送ってきました。

ところが5年ほど前に仕事が忙しくて精神的な不安から不眠症になった時に、睡眠薬を飲むことからお酒を止めたところ、アルコールの禁断症状が出たことでアルコールに依存していることに気が付きました。

詳しくはこちらの記事で触れています。

お酒をやめると人生が変わる!断酒を5年続けてわかったお酒を飲まない生活のメリット こんにちはユレオです。 当ブログを読まれる方のうち、成人している方はどれくらいの割合なのかわかりませんが、読者の多くがお酒...

自分自身がアルコール依存症である事にショックを受けたと同時に、お酒に対して真剣に向き合うようになり、様々な視点で生活を見直した時にお酒をやめる事が長い人生において一番良いと考えてアルコール外来に通院して断酒を始めて本日に至ります。

本日は適量飲酒の考えやお酒の脳への影響について、最新の研究機関が発表した内容を照らし合わせてお話ししたいと思います。

●スポンサーリンク


本記事の内容

  • お酒には適量の飲酒量はあるのか?
  • 様々な研究結果で否定されつつある「Jカーブ効果」。
  • 私がお酒をやめる為に行ったことについて。

この記事ではイギリスの研究機関がまとめた最新のお酒にまつわる情報と、私のお酒に対する考えを記事にまとめています。

スポンサーリンク

「酒は百薬の長」とは本当なのか?お酒には「適量」は存在するのか?

お酒を飲まれる方は一度「酒は百薬の長」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。

「酒は百薬の長」の語源は古く、古代中国の王朝でお酒を国家の専売制とした際に、中間搾取がはびこり民衆を苦しめた為、王朝は改めて命令を下して専売制をより強化して中間搾取を排除しようとした際の命令の一文に使われた言葉として記録されています。

そして、今では「適量の酒はどんな良薬よりも効果がある」というお酒を賛美した意味で使われるようになりました。

酒は美味いうえに健康に良いなんて、まさに「神」の飲み物だね!

お酒は適量であれば健康に良いとの考えは、イギリスのマーモット博士が1981年に行った「飲酒と死亡率のJカーブ効果」という疫学調査の影響が大きく、毎日適量飲酒する人は全く飲まない人や時々飲む人に比べて心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にあり、その数値をグラフ化するとアルファベットの「J」に似ていることから「Jカーブ効果」と呼ばれるようになりました。

しかし、この「飲酒と死亡率のJカーブ効果」について疑問を抱く方も多く、飲酒の適量について研究が継続されることになります。

Jカーブ効果は様々な研究結果で否定されつつある

f:id:soul-vibration:20181111225233j:plain

「飲酒量と総死亡率のJカーブ効果」が発表されてからは各酒造メーカーが「適量飲酒は体に良い」という根拠として宣伝に取り入れてきました。

しかし、近年の研究では飲酒しないことが最も健康を保つという結果が出ており、適量な飲酒が健康を維持する最適なものではないことがわかっています。

現在では「飲酒量と総死亡率のJカーブ効果」は膨大な研究のデータを分析の結果、否定されつつあり、また逆に少量でも飲酒をすることで以下のような健康問題が出ることがわかってきました。

  • 癌(悪性腫瘍)は飲酒によって発症率が高くなり、特に「口腔癌・喉頭癌・食道癌」などの発症率と飲酒量は相関関係が高い。
  • 飲酒量が多いほど脳卒中の発症率が高まる。
  • 飲酒量が増えることで心筋梗塞の発症率が高く、飲酒量が少ないほど低下する。
  • 大量飲酒者の自殺率が高く、酒を全く飲まない人は自殺率が低い。

最新の研究では「お酒に適量は無い」との結果が出た

「飲酒量と総死亡率のJカーブ効果」が否定されつつある中、オックスフォード大学とロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)による研究で2017年に発表された内容では「お酒は適量であっても脳に重大な影響が及ぶ可能性がある」というものでした。

この研究は1985年からイギリスの公務員を対象に実施した「ストレスと健康」に関するもので、550人の1週間ごとのアルコール摂取に注目して脳の定期検診とMRI検査を合わせて分析を行いました。

結果として飲酒量が最も多いグループは脳内で海馬委縮を発症するリスクが最も高いことがわかり、平均より多い飲酒量のグループではMRI検査結果で認知機能に影響を及ぼす症状が早く訪れることが分かりました。

また、以下のレポートは脳に安全な量のアルコールは見つからず、適度な飲酒として認識されていた飲酒量であっても脳への悪影響があることが分かり、飲酒ガイドラインを再検討する必要があると警笛を鳴らす内容となっています。

そして最近になり日本でも「飲酒は少量でも摂取すると脳に悪影響を及ぼす?英研究チームが検証」という見出しでニュースになりました。

『飲酒は少量でも摂取すると脳に悪影響を及ぼす?英研究チームが検証』

・飲酒に「安全なレベル」は存在しないとの研究結果を英研究チームが発表した
・どれだけ少量でもアルコールを摂取すればその分、脳の健康は悪化するという
・また、酒の種類で悪化の度合いが変わる証拠は見つからなかったとした

飲酒に「安全な」レベルというものは存在せず、アルコールの摂取が増えればそれに関連して脳の健康は悪化するとの新たな研究結果がこのほど発表された。

この未査読の観察研究では、英オックスフォード大学の研究者らが英国内の2万5000人からアルコールの摂取量を申告してもらい、各自の脳の断層写真との関連を調べた。

オックスフォードのアニヤ・トピワラ氏によれば、調査の結果、飲酒が脳の灰白質に影響を及ぼしていることが分かった。灰白質とは、脳の中で情報を処理する重要な部位を構成する領域を指す。

トピワラ氏は「酒量が増えるほど、灰白質の容量は小さくなる」「脳容量は年齢とともに縮小するが、その度合いは認知症でより深刻化する。脳が小さくなれば、記憶に関するパフォーマンスの低下にもつながる」と説明した。

研究チームは特定の飲酒パターンや酒の種類、その他の健康条件によってアルコールが脳に及ぼす影響が変化するかどうかも検証した。

その結果、飲酒に「安全な」レベルは存在せず、どれだけ少量でもアルコールを摂取すればその分脳の健康は悪化することが分かった。また酒の種類で悪化の度合いが変わる証拠は見つからなかったとした。

引用元:ライブドアニュース(2021年5月12日)

こうしたニュースは酒造メーカーがマスコミのスポンサーであることが要因であまり話題には挙がりませんが、以前に比べてお酒に対する認識が変わりつつあるようです。

スポンサーリンク

私がお酒のやめたことで気が付いたの脳への影響

お酒を長期的に飲み続けることで脳に影響があるという研究結果についてお話ししてきましたが、私は社会人になったころから人に説明してもなかなか共感が得られない心理的に不安定になる問題を抱えていました。

その問題を簡単に文章で説明すると、以下のような内容になります。

目が覚めると日常の些細なことにイライラして激しい怒りを覚え、その心理状況は目覚めて2時間ほどは続くが、その後はイライラや怒りが自然と消える。

一言でいえば「寝起きが著しく悪い」という事になるのですが、これが仕事や生活にも悪い影響を与えることがしばしばありました。

朝起きた時に感じる怒りの衝動はかなり激しいもので、昼間の時間帯であれば激しい怒りの衝動を覚えるような内容ではありません。

普段の性格とは別で特定のタイミングだけ「激しい怒りの衝動」を覚える病状があるのかと調べたところ、こうした激しい怒りの衝動を覚える症状は「易怒性(いどせい)」と呼ぶことを知りました。

お酒やめて易怒性(いどせい)が起きなくなった

易怒性(いどせい)は多くは認知症や脳血管障害、脳腫瘍などの脳器質性精神障害で起きますが、アルコールや薬物といったものの効果が切れてきた時に起こることも確認されている症状です。

私の場合はお酒を飲んで酔った状態で眠り、早朝目覚めた時に「激しい怒りの衝動」を覚えていたのですが、これはちょうどアルコールが抜けてきたタイミングでもあり、非常に納得がいきました。

私は易怒性(いどせい)により目覚めた時に説明が付かない怒りの症状が起こり、その怒りの原因や解決方法などを悶々と考えてしまうことで、仕事や生活に支障が出ていたわけです。

これまで早朝の目覚めたタイミングで激しい怒りに襲われ、それが仕事や生活の中で悪い結果を生むことがありましたが、お酒をやめたことがきっかけで易怒性(いどせい)が起きなくなったわけです。

その為、私はお酒をやめてからは多くの方に「性格が変わった」と言われるようになりました。

私自身もお酒をやめたことで性格の変化を自覚できて、「イライラ」「情緒不安定」「怒り」などの衝動から解放されることになり、お酒が脳へ影響を与えている事実を目の当たりにしたわけです。

スポンサーリンク

私は5年前に断酒するためにアルコール外来に通院した

冒頭でもお話ししましたが、私は20代の頃から毎晩晩酌で缶ビールを2~3本缶程度飲む生活を送ってきました。

しかし、仕事が忙しくて精神的な不安から不眠症になった時に、睡眠薬を飲むことからお酒を止めたところ、アルコールの禁断症状が出たことで心身がアルコールに依存していることに気が付きます。

このことがきっかけでアルコール依存症にまつわる書籍を読んだり、webサイトで調べたりしたことで、アルコールに依存することの怖さやお酒で生じる問題について理解が深まり、思い切ってアルコール外来に通って医者に相談することにしました。

医者に相談したところ、お酒をやめるため断酒薬を処方してもらったのですが、昔から抗酒剤である「シアナマイド」や「ノックビン」ではなく、新しい断酒の為の薬である「レグテクト」を処方してもらいました。 

f:id:soul-vibration:20180228195934j:plain

【レグテクトとは】
レグテクトの有効成分であるアカンプロサートは脳に作用し、アルコールに対する欲求を抑える効果があるとされています。
アルコール依存症の場合は、飲酒によってグルタミン酸作動性神経活動が活発になります。
そして興奮状態をもたらすグルタミン酸が減少してくると、強い飲酒欲求を感じます。
ところがアカンプロサートは、グルタミン酸作動性神経の働きを抑制する作用があります。
そのためレグテクトを服用すると脳が興奮を覚えなくなり、飲酒に対する欲求も抑制されるのです。
脳神経の興奮が抑えられるため断酒を維持しやすくなる効果が期待できます。

引用元:レグテクト

このレグテクトという断酒薬の特徴は「飲酒欲求を抑える」効能があり、「お酒を飲みたい」と思う気分を抑えてくれます。

またレグテクトの優れた点として、下の写真のこのような錠剤で持ち運びしやすく飲みやすいという点があります。

f:id:soul-vibration:20170613211442j:plain

レグテクトはシアナマイドやノックビンの抗酒剤のような身体的な影響が無い為、お酒を飲んだとしてもアルコールの分解が阻害されることは無く苦痛を味わうことはありません。

そのため身体的な抑止力が働かないので為、「お酒をやめる」と強い意志を持っていない人には全く効果が無い薬ですが、お酒を自身でやめたいと考えている方には体への負担が少なく、私は自然にお酒から距離を置くことが出来ました。

飲酒欲求を抑える断酒の薬「レグテクト」はどこで購入できるのか

f:id:soul-vibration:20171011095202j:plain

この断酒薬であるレグテクトですが、街のドラッグストアでは売っておらず、アルコール外来に行って処方してもらうか、個人輸入で購入するといった方法で手に入れることができます。

私はレグテクトをアルコール依存症の専門医療機関の専門医に処方を受けて病院で処方してもらいました。


流れとしては病院のアルコール依存症専門外来に行き「断酒したいのでレグテクトください」と言えば処方してもらえますが、医師の診断の結果が「レグテクト」が最適でないと判断した場合はその限りではありません。

先ほどもお話しましたが、「レグテクト」は本人の断酒の意思が無いと効果が薄いからです。

私は自らアルコール依存症専門外来に行って診察を受けたこともあり、医者が「自分の意思でアルコール依存症専門外来に来られるというのは大変珍しい」とおっしゃっていました。

飲酒欲求を抑えて断酒に役立つ薬、「レグテクト」のお値段は?

f:id:soul-vibration:20171011095305j:plain
断酒薬であるレグテクトですが、2013年から日本で発売されるようになった比較的新しい薬ということもあるのか、「新薬(先発医薬品)」はお値段がそこそこします。

私が病院にて処方してもらった際には、健康保険を適用して9,500円ほどの自己負担になりました。

初診診察料(3,500円) + 1ヶ月分のレグテクト(6,000円) = 9,500円

薬代だけでいうと自己負担が1日200円で、保険が効かなかったら1日600円といったところでかなり高額です。

私は1ヶ月分処方してもらいましたが、処方された薬が「新薬(先発医薬品)」であったため、かなり高めのお値段でしたが、これを飲むことで酒をやめられると思えば安いものと考えました。

飲酒欲求を抑える薬「レグテクト」を飲んでみた感想

f:id:soul-vibration:20181024204238j:plain

レグテクトを飲んだ感想は、素直に飲酒欲求がなくなる感覚があり薬の効果は感じられました。

「レグテクト」を飲むと今まで飲酒欲求が湧いてた状況、例えば仕事を終えて家についていつもなら晩酌したいと思う状況で不思議と飲酒欲求が湧かなくなりました。

もちろん飲酒欲求が湧かないだけで飲むこともできるのですが、「お酒を飲む理由がない」という気持ちになります。

分かりやすく”飲酒欲求”を”食欲”に例えると以下のような感じです。

空腹時は「食べたい!」と思うが、満腹時は「食べたい!」と思わないのと同じで、レグテクトを飲むとお酒を目の前にしても「飲みたい!」と思う気分が湧きあがらず、飲酒欲求が抑えられる。

ただ、これは私がレグテクトを飲んで個人的にそう感じたことで、万人がそう感じるかはわかりませんが、私はレグテクトの効果と恩恵を体感することが出来ました。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)で「レグテクト」を安く手に入れる方法

f:id:soul-vibration:20181021201124j:plain

私はアルコール依存症の専門医療機関に通院後レグテクトを1か月分処方してもらいましたが、病院で処方してもらう薬は保険が利くとはいえ「新薬(先発医薬品)」で非常に高価であったことや、診察料もかかる為、2回目以降は購入代理店でレグテクトを手に入れました。

日本では珍しい一部のサプリメントや健康食品を購入代理店で購入できるのは知っていましたが、アルコール依存症の治療薬であるレグテクトも購入できるのを知り驚きました。

購入代理店での値段は「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」である為安く購入できたことや、飲み比べても差はなくて飲酒要求が強いときに飲むことで飲みたい気持ちを抑えることが出来ました。

ただ、こちらは健康保険が適用されないので、全額負担になりますが、診察料やアルコール依存症の専門医療機関への通院のことを考えると楽で、私は初診以降は購入代理店を利用して購入しました。

私が使った購入代理店はレグテクトをまとめ購入すれば割引になるので、長期で断酒をしたいという方や、一度試しに使ってみたいという方には少量から購入できるのでおすすめです。

スポンサーリンク

最後に

ここまで適量飲酒の考えやお酒の脳への影響について、最新の研究機関が発表した内容や私が5年近く断酒を続けている経緯をお話ししてきました。

私は5年前に断酒を始めてから今日までお酒を一滴も飲まずに過ごせていますが、このようになるまでの道のりは簡単ではなく、お酒をやめたことで体調を崩したこともありました。

【断酒でうつ病になった時の対策】”断酒うつ”の症状と回復までの道のり【離脱後症候群】◆お酒を止める薬レグテクト"を使った感想|飲酒欲求を抑える効果と特徴 ◆酒の代わりに飲むおすすめの炭酸水!断酒や禁酒の苦しみを和らげる...

お酒は適量であれば健康に良いという考えを信じる方も大勢おられるかと思いますが、そうした考えを否定する研究結果があるのも事実です。

結局のところ”人は信じたい内容を都合よく信じる生き物”なので、「お酒が健康に良い」と考えている方にとっては「お酒は適量であっても脳に重大な影響が及ぶ可能性がある」という研究結果は受け入れが難しいと思います。

私は「お酒を止めたい」と考えた結果、都合よく「お酒は適量であっても脳に重大な影響が及ぶ可能性がある」という研究結果を信じたいと考えるようになっただけですが、お酒をやめたことは心から良かったと感じています。

お酒が健康に良いという事に疑問を持たれている方がおられましたら、この記事を読んだことで一度お酒について考え方を改めるきっかけになればと思います。

●スポンサーリンク


お酒をやめいたいが、どうしてもやめられない方へ

断酒を始めた頃、私はお酒を辞めたいという強い意志でアルコール外来に足を運び、医者に相談して断酒の為の薬である「シアナマイド」や「ノックビン」を処方してほしいと伝えました。

シアナマイドやノックビンは、服用することでアルコールが苦手な人と同じようにお酒を受け付けない生体反応を起こす「抗酒剤」と呼ばれるもので有名で、お酒を本気で辞めたいという方は、勇気を出してアルコール外来に通院して、医師に断酒の意思を伝えて抗酒剤を処方してもらうことをお勧めします。

私は当時、抗酒剤として「レグテクト」を選択しましたが、抗酒剤として有名な「ノックビン」は個人でも購入することが出来ます。

健康保険が適用されないので、全額負担になりますが、アルコール依存症の専門医療機関への通院が難しいという方で、どうしてもお酒をやめたいという方には有用な手段と言えます。

スポンサーリンク