こんにちはユレオです。
この20年間で日常生活が便利になったものを1つ挙げるとしたら「インターネット」ではないでしょうか。
今やインターネットは電気・水道・ガスに並ぶインフラであり、インターネット接続を前提とした生活家電も数多く登場しています。
このインターネットに接続する家電の多くは有線LANではなく無線LAN接続となっており、設置場所を選ばないことから、あっという間に普及しています。
さて、この無線LANですがインターネット接続をする為には「Wi-Fiルーター」が必要です。
Wi-Fiルーターの性能はインターネット回線を利用する際の通信速度や、複数の機器を同時に利用するといった状況で大きな差が生まれます。
本日はWi-Fi 6に対応して性能が高くてお手頃なルーター「TP-Link Archer AX72」のレビューについて記事にまとめています。
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◆記事の目次◆
本記事の内容
- 「TP-Link Archer AX72」の特徴について。
- 「TP-Link Archer AX72」のスペックについて。
- 「TP-Link Archer AX72」を使ってみた感想。
本記事では高性能でお手頃価格のルーター「TP-Link Archer AX72」の特徴や使用感などの感想をまとめています。
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TP-Link Archer AX72の特徴について
「TP-Link Archer AX72」はティーピーリンクジャパン株式会社が2021年12月2日に発売した商品で、以下のような特徴を持っています。
- 最大5400MbpsのWi-Fi速度。
- 8Kの大容量動画でも余裕の超高速Wi-Fi 6。
- IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)対応。
- 高速で最大80台と同時接続が可能。
- 6本の外部アンテナとビームフォーミングにより電波が遠くまで届く。
- ネットワークやIoTを保護する「HomeShield」。
- 放熱性が優れたデザイン設計。
- USB3.0ポートを搭載しており簡易NASとして利用可能。
スペックを見る限り個人で利用するにはオーバースペック気味ですが、Amazonでは12,601円(2021年12月)とお手頃価格で販売されています。
インターネット関連の技術の進歩は他の分野に比べて非常に速く、そして競争も激しいことから価格競争も進んでおり、一昔前だと信じられないスペックの機器が安く手に入ります。
TP-Link Archer AX72の特徴の一つであるWi-Fi規格「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」について分かりやすい動画ありました。
引用元:【TP-Link Japan】ところで、Wi-Fi6ってなんだ?(YouTube)
Wi-Fi 6は新世代のWi-Fi技術で「AX Wi-Fi」や「IEEE 802.11ax」とも呼ばれており、高速で多くの端末との通信が可能になっています。
我が家のWi-Fi接続している通信機器の数を数えたところ21台だったので、通信環境を安定させるためにも、こういった新しい規格の登場はうれしいです。
Wi-Fi 6対応ルーター「TP-Link Archer AX72」のスペック
そんなWi-Fi 6に対応したルーターである「TP-Link Archer AX72」ですが、スペックについて特筆すべき点を書き出してみました。
ワイヤレス | |
---|---|
規格 | Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz) IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
Wi-Fi速度 | AX5400 5GHz:4804Mbps(802.11ax、HE160) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
Wi-Fi範囲 | 4LDK 高性能固定アンテナ×4 ビームフォーミング 高性能FEM |
Wi-Fi性能 | 高(High) デュアルバンド 4×4 MU-MIMO OFDMA エアタイムフェアネス DFS 6ストリーム |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
ハードウェア | |
---|---|
プロセッサー | 1GHzデュアルコアCPU |
有線ポート | ギガビットWANポート×1 ギガビットLANポート×4 |
USB対応 | USB 3.0ポート×1 対応フォーマット: 機能: |
ボタン | Wi-Fiオン/オフ ボタン 電源オン/オフ ボタン LEDオン/オフ ボタン WPSボタン Reset(初期化)ボタン |
電源 | 12 V ⎓ 2.5 A |
セキュリティ | |
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Wi-Fi暗号化 | WPA WPA2 WPA3 WPA/WPA2-Enterprise (802.1x) |
ネットワークセキュリティ | SPIファイアウォール アクセスコントロール IP & MACバインディング アプリケーション層ゲートウェイ HomeShield セキュリティ リアルタイムIoT 保護 |
ゲストネットワーク | 5GHzゲストネットワーク ×1 2.4GHzゲストネットワーク ×1 |
VPNサーバー | OpenVPN PPTP |
フィジカル | |
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寸法 (W×D×H) | 272.5 × 147.2 × 49.2mm |
パッケージ内容 | Archer AX72本体 電源アダプター LANケーブル かんたん設定ガイド |
スペックを見て私として気になったのは「Wi-Fi速度の5GHz:4804Mbps」と「USB 3.0ポートが付いている」の2点です。
またアンテナが6本備わっており、内蔵のFEMに加えてビームフォーミング技術と4T4Rに対応していることで、自宅の隅々までWi-Fiを飛ばして安定した接続が可能となっています。
この「4T4R」がどういったものなのか分からなかったので少し調べたところ、4送信4受信の仕組みで、従来が2送信2受信であったことから4T4Rになることで同時接続時の通信量が大きく増えることになります。
その他、OFDMA(直交周波数分割多元接続)と呼ばれる複数のユニットに分割して異なるデバイスが1つの伝送ストリームを共有できる仕組みが備わっており、遅延の少ない通信を実現し、同時接続台数が80台と家庭で使うにはオーバースペックな性能を持っています。
その他、特筆すべき点としてはルーター本体が特徴的なデザインとなっており、天板にはウロコ状の鎖帷子のようなベンチレーションホールにより高い通気性が確保され、放熱性が優れた作りとなっています。
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Wi-Fi 6対応ルーター「TP-Link Archer AX72」の開封の儀
それでは早速「TP-Link Archer AX72」のレビューをはじめます。
事前に寸法からサイズが大きいことは予想していましたが、梱包されている箱も結構でかいです。
箱から取り出したところ「ルーター本体」「LANケーブル」「取扱説明書類」「ACアダプター」が入っていました。
ルーターの天板にはウロコ状の鎖帷子のような模様になっており、放熱性とデザイン性を兼ねそろえた作りとなっています。
それでは「TP-Link Archer AX72」を細かく見ていきたいと思います。
6方向それぞれの見た目はこのような感じです。
本体右側面部にUSB3.0ポートが付いています。
背面には左から順に「LED」「WPS」「Wi-Fi」「Reset」「LANポート(No.01~04)」「WAN」「電源ボタン」が付いており、一番右側に「電源接続ポート」が付いています。
ACアダプタについては横幅が結構あるので、横並びの電源タップに差す場合は隣の差込口を塞いでしまうことになります。
私はスイッチが付いた8つ口の電源タップを使っているのですが、このACアダプタの形状だと隣の口を塞いでしまうことになります。
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「TP-Link Archer AX72」の回線スピードを計測した
それでは早速「TP-Link Archer AX72」を接続してネットワーク環境を確かめてみたいと思います。
比較するのは少し古いルーターになりますが「BUFFALO WSR-300HP/N」で、こちらはIEEE 802.11nのWi-Fi 4の規格になります。
それでは「BUFFALO WSR-300HP/N」と「TP-Link Archer AX72」の5GHzの周波数帯の速度を比較してみました。
速度の計測はGoogleの「インターネット速度テスト」を使いiPhone12(Wi-Fi 6対応)で計測します。
計測時にはそれぞれのルーターの電源を落として電波が干渉しないようにしています。
結果としては以下のようになりました。
【ルーターとの距離が約1mの時】
BUFFALO(WSR-300HP/N) | ダウンロード:153.1Mbps アップロード:127.5Mbps |
---|---|
TP-Link (Archer AX72) | ダウンロード:165.4Mbps アップロード:133.9Mbps |
【ルーターとの距離が約15mの時】
BUFFALO(WSR-300HP/N) | ダウンロード:58.6Mbps アップロード:74.6Mbps |
---|---|
TP-Link (Archer AX72) | ダウンロード:138.2Mbps アップロード:79.5Mbps |
測定したiPhone12以外のWi-Fi機器は特に電源を落としたり接続を切っていない為、自宅にある20台近いのWi-Fi機器が繋がった状態で試しています。
ただ、それら20台の機器が全て大容量通信をしているわけではないため、Wi-Fi 4の「BUFFALO WSR-300HP/N」と比較しても大きな差はありませんでした。
ルーター本体から距離が離れた時の通信速度の差は出ましたが、距離が近い状況では「BUFFALO WSR-300HP/N」とほとんど誤差と言っていいほどの差しかありませんでした。
現状のマンションのネット環境では家族全員がスマートフォンやタブレットで高画質の映画を同時視聴するといったことが無い限り通信速度で不便を感じることはないですが、ネット環境を良くしたいところです。
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最後に
ここまでWi-Fi 6に対応して性能が高くてお手頃なルーター「TP-Link Archer AX72」のレビューについて記事にまとめました。
同時接続数が最大80台使える「TP-Link Archer AX72」は家庭用としてはオーバースペック気味で、小規模なオフィスでも十分使えるスペックを持っています。
また、USB3.0ポートが付いていることから高速でデータ転送できる簡易NASとして使えるなど利用の幅が広がります。
価格もAmazonで12,601円(2021年12月)で販売されており、お手頃価格で高性能なルーターを探しているという方には「TP-Link Archer AX72」はお勧めです。